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【私的読書生活】本が好きすぎて多分自分は書店では働けない

子供の頃の将来の夢、皆さんはなんでした?

自分が子供の頃は存在もしなかった職業もランクインしていて、隔世の感すらあります。それでもスポーツ選手だとか、ケーキ屋さんみたいなのが上位というのはあまり変わらないかもしれません。

そんな私の子供の頃の夢は三つ子の魂もなんとやら、ベタに本屋さんでした。

理由は「本がたくさん読めるから」

親に「本屋さんは本を読んでちゃいけないんだよ」と諭されました。

どうも自分自身はイメージとしてはサザエさんとかに出てくる、本屋のおじさんみたいなのを想像していたようなので。
自分が読んでばかりいたらカッコつかないし、まぁ、立ち読み、万引き横行しますよね。
というわけで、ハタキを振っているだけでは嫌だと思い、子供の頃の夢からは一度外れたわけです。

時を経て、学生になり、アルバイトを始めました。
どうせやるなら本屋のバイト!
それも新刊書店で漫画の整頓ばかりになるよりは、と古書店に決めました。
ブックオフみたいな新古書店ではなく、昔ながらの古書店。

黴臭い本の山に埋もれながら、検品、値付け、棚整理と、せっせと働きました。

しかし!
ある日、店長に怒られてしまったのです…

「あんたに売るためにやってるわけじゃないんだよ」

…確かに。
検品中や棚整理中、面白そうな本を見つけてはキープしてしまうことありました。
店員割引で買えるのをいいことに、ついつい自分で買う本も選んでいたわけです。
人気本とか、高額本には手を出さないように自主規制はかけていましたが。
で、バイト代出たら買って帰っていたので、ほとんど現物支給状態。

今思えば、仕事中には読んでいたわけではないし、普段は「どんどん買ってー」と言われてたし、多分あの時、店長は虫のいどころが悪かっただけなのかなとは思うのです。

でも、当時の私は落ち込み、クビにならないかと怯えて、それからしばらくは本を買わないようにもなりました。

まぁ、そのうちまた店長や他の店員さんから「これ好きそうだと思って」と、本を勧められるようにもなり、キープするようにもなったのですが。

3年間弱働いたように思います。

本であれば、重さもにおいも埃っぽさも全く気にならない。
今は持病の関係で、埃は厳しいかもしれないけれど。

その頃買った本は、本当に今でも書架一台にぎっしりくらいはあるのです。一体いくら落としたんだろう…。

と、そんな本の虫具合は、大人になって収まるどころか、ますますひどくなっている。

この間、50冊売ってきて、少しすっきりしたかなと思ったのもつかの間。あっという間にまた蔵書が3000冊超えました。
本棚もぎっしりで、そろそろ処分するか、一台増やすかしなくてはどうしようもない。
積読も山ほどあるのに、それでも図書館には寄ってしまうし。

読む体はひとつしかないのに。

たぶん私は本という存在がどうしようもなく好きなのだ。そして好きであるが故に、いくらでも貢いでしまう。
もはや推し活。

そんな自分が書店で働くことは、 推し事おしごとにはなっても、お仕事にするのは無理だろうなと。
学生の頃はバイトだったから全部本代に注ぎ込むなんて暴挙も出来たけれど、今は毎日の生活がかかっている。さすがに衣食住に事欠くわけにはいかない。(衣はだいぶ疎かにしてるけど)

あくまでファンの側で、身の丈の中で通う方が楽しく、お互いのために幸せなはず。

自分で小さな書店を経営するとか、ブックカフェを開くとか、ブックホテルを運営するとかになれば、多少話は違ってくるだろうけれど、実際にするとなると、ものすごく大変なことはわかっているし、冒険が出来ない体質なので、今は夢想するにとどめている次第。

だって忙しくなったら、本を読む時間が減ってしまうじゃないですか!!

と、ただの活字中毒者の戯言はこの辺にして。

さぁ、次は何を読もうかな。


最後までご覧下さり、ありがとうございました。
どうぞ皆様も素敵な読書生活を👋📚


一応、エッセイ部門にエントリー中🙇‍♂️

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