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京都蜂蜜酒醸造所の内覧会へ

京都市営地下鉄丸太町駅から徒歩約3分。御所の南西という中心地に蜂蜜酒醸造所が来月オープンする。

ミードと呼ばれる蜂蜜を原料とする醸造酒は「世界最古のお酒」といわれる程歴史が古い。しかし、日本においてその認知度はあまり高くない。

私も「蜂蜜を使ったお酒」という程度の知識しか持っていなかったが、非常に奥深い酒類であることを知った。

そもそも「蜂蜜」自体が複雑な食材。何の花から採られた蜂蜜かだけで、その味わいがめちゃくちゃ変わる。蜂蜜専門でを取り扱う人は、料理レシピで蜂蜜を入れると書いている時「どの蜂蜜を?」と疑問に思ってしまうらしい。

先ほど醸造所に足を運び、異なる花から採られた3種類の蜂蜜をいただいた。

左から「菩提樹」「栗」「さくらんぼ」の順。見た目でも分かるくらい違う。

「菩提樹」はハーブのように爽やか。
「栗」は濃厚でパワフルなリッチタイプ。
「さくらんぼ」はフルーティで軽やか。

味の濃厚さに比例して、粘度も高くなるように感じられた。

それぞれで作ったミードを比較でいただいたが、元のキャラクターがしっかりと反映されていた。

ミードと原料の蜂蜜を比較して味わうことを「親子飲み」と言うらしい。この比較はアルコール発酵による味わいの変化がよく分かる。甘味が収まり、酸味やコクといった新しい味わいが生まれていた。神秘的な酵母の働き。

蜂蜜自体が糖分のかたまりのようなものなので、その発酵式は非常にシンプル。だからこそ奥深く、無限の可能性があるように感じられる。

使用する酵母も清酒、ワインなどなんでもオッケー。麹を入れたものもあるなど、その自由度の高さに驚いた。

ポーランドの王侯貴族だけに振る舞われていたという高級ミードも。1リットルに対して蜂蜜700gを使用した贅沢な1本。さらに6年の熟成期間を経ていることからキレイな琥珀色をしている。

ポートワインのような甘さが感じられるが、ドライではなく濃厚でトロッとした蜂蜜感。初めて味わう感覚が楽しめる。ミルクアイスにかけて食べると最高だった。

ビール割り、炭酸割り、牛乳割りなど飲み方の提案も盛り沢山。蜂蜜に合うチーズやピザ、ナッツ類といった料理と合わせると無限に楽しめるはずだ。

3月10日(ミードの日)に本格始動を開始する京都産ミード。クラウドファンディングの応募締め切りは明日までとなっている。初醸造を味わえるチャンスは今だけ。気になる方はぜひご確認を。


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