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営業メールに返信してもらうためには?

今年に入ってから趣味のバンドを学生ぶりに再開した。

きっかけはバンドメンバー募集サイトから誘われたからだ。このサイト、私が高校生の時(もっと前も?)からあるような気がする。未だに現役とは恐れ入った。

ボーカルの方から誘われ、私の担当はギター。というわけでベースとドラムを最低でも探す必要がある。

サイト経由でめぼしい人達にメッセージを送り返事を待つ。難航するかと思ったが意外とあっさりと見つかり、2カ月後には普通にスタートできる状態になった。

そこで、私がメッセージを送った方から「めちゃくちゃ丁寧なメッセージでしたね」と言われたのに少し驚いた。

個人的にあまり意識していなかったが、確かに他の返信メールの中にも似たような文言がちらほら見受けられる。さらに無視される確立の高いバンド募集サイトだが、今回の返信率はかなりのものだった(90%くらいは返信あり)。

相手によって変更していたが、おおよそのテンプレは以下の通りだ。

はじめまして。
〇〇と申します。

【こちらの現状、送付の経緯を説明】
現在、新規バンドの立ち上げにあたり〇〇パートを探しております。
いついつから本サイト経由で話が進みだしたバンドであり、今月に一度音合わせをしようという段階です。

加入希望記事を拝見し、もしよければサポート等からでも参加いかがかと思いお声がけさせていただきました。まだまだ不安定な状態でのお誘い申し訳ございませんが、ご確認いただけますと幸いです。

【今集まってるメンバーの説明】
ボーカル
ギター:私
〇〇(ベースかドラム):未確定(数人に声掛け中です)

【活動場所や予定を説明】
メンバーが住んでいる場所の中間として〇〇を設定中
ざっくりと月1回程度、週末での練習を想定(仕事やプライベート優先で)
〇月◯日◯時〜◯時に初回スタジオ入りを予定
(スタジオはこちら:URL)
※この日が全員初顔合わせになります。

【演奏ジャンルの説明】
〇〇系バンドのカバーを予定
全員で話し合いながら、今後雰囲気を決めていければという段階
初回は〇〇と〇〇を合わせる予定で進めています。

【活動のイメージを説明】
完全趣味

ご確認いただきましてありがとうございます。
もしよければご返信いただけますと幸いです。

お手数おかけしますが、何卒よろしくお願い致します。

足りない点もあると思うが、相手が一読した後に「気になる部分」が無いように気をつけているつもり。無駄なやり取りをなくすために極力こちらの情報を伝え、「はい」か「いいえ」で答えられるようにした。

実際10件程度送り、誰からも質問はなく「参加したいです」もしくは「都合がつかない」のどちらかだった。

演奏ジャンルに興味がありそうな人、極力年代が近い人など返信してくれそうな人を狙ったということもあるが、ネットを通じたコミュニケーションとしては悪くないはずだ。

ちなみに、私が最初の誘いに返事した理由も「ジャンルが明確」「年齢が近い」という理由が大きかった。「〇〇歳、〇〇住み、ボーカルです。バンドしませんか?」というメールも多いが、こういったものは当然無視。




思い返すと、ライターとしてのメール営業でも返信率はそこまで低くない。もちろん返信がないこともあるが、体感的に6〜7割程度は返事をもらえている。そこから半分くらいは契約に至るかな?という感じ。約2年半の間、そんなに多くの営業メールを送っていないが何とかなっている。

これもバンドメンバー募集と同じで、相手に十分な情報を提示して「気になる」「丁寧な人だな」と思われるようにしているからかもしれないと今回思った(自分で言うのもなんだけど)。

送り先によっていろいろな文言があるが、だいたいこんな感じ。

〇〇御中

はじめまして。
現在フリーランスでライター業を営んでおります〇〇と申します。
貴メディアにおきましてスタッフ募集のページを拝見し、
ぜひともお力添えさせていただきたくご連絡させていただきました。

早速ではございますが、必要項目記載させていただきます。

【名前】


【住所】

【連絡先】
電話、メールなど

【年齢】
生まれ年も記載する

【職業】
専業フリーライターなど

【資格】
あったら良さそうな資格を記載
なければ取得見込み、勉強中などでもいいかも
とにかくアピール

【ブログ、HP、SNSアカウントなど】
◆ポートフォリオサイト
◆SNS
◆運営ブログ
◆note など

【実績】
媒体に則した記事で特に伝えたいものを簡単に

【企画提案】
求められていれば

【履歴書・職務経歴書】
添付にて送付と記載
それぞれ空欄を極力なくして作り込む
丁寧感が大事

【課題など】
あれば記載

お忙しい中ご確認いただきましてありがとうございます。
何卒よろしくお願い致します。

意外と普通か。まぁ、これもバンド募集同様決め打ちでやっているから返信率が高いのかも。

よくWebライターSNS界隈で言われる「1日10件営業する!」みたいなパワープレイはしたことがない(そもそもそんなに毎日送る先あるのか?)。自分が書きたいジャンルを絞りに絞り、ピンポイントで向かっていけばある程度打率は上がると感じる。

バンドを例にするなら「演奏ジャンル」を決めるのと同じ。「何をするのか」が分からないバンドからの誘いに乗る人は少ないだろう。もしオッケーされたとしたら、何も分かっていない人の可能性が高い。ちょっと危ない感じがする。

これはライター案件にも似ているかも。「なんでも書けます!」という人を大量に採用する媒体は激安ブラック案件が多いと思う。

何事も狭めることが、その先の広りに繋がるコツなのかもしれない。

あと、これは諸説あるが自分はお金の話を最初から出さないと決めている。採用してもらえる方向になってから話し合い、合わなければ受けなければいいだけだ。「安いな」と思ったとしても、書きたいジャンルの場合は気にせず受ける(実績に使えるかを確認した上で)。やりたいことを貫くためには「お金は後からついてくる」くらいの気持ちが大事かもしれない。

「書くこと」自体が好きでジャンル問わずなのであれば、報酬重視で突き進むほうが大事だろう。「お金の話は大事!」「そこに至る労力が持ったいない!」という考え方もあると思うので、ここは本当に個人のスタイルによる。

とりあえず返信率を高めたいのであれば「自分は何が得意」「何が書ける」かを明確に提示することが重要だと思う。

もし今から副業などでライターとして活動したいのであれば、興味あるジャンル、得意なジャンルを3〜5個程度洗い出して、それらに合った媒体へメールする。書いていく中でさらににジャンルを絞っていけば、これまでの実績も含めて採用率は上がっていくのでは?


と、バンドメンバーの募集メールから思い出した話をざっくりまとめてみた。

フリーランスの営業メールのコツはたくさんの人が言っているので今更だが、自分なりの考えとして一度整理しておく。また気がついたら別記事で更新したい。

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