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飲み屋は社交の場であり、ライターとしてのスキルも磨けるパワースポット

「大人になると友人ができない」というフレーズ、
個人的にはそんなこと無いと思う。

33年ちょっとの人生を振り返ると、友人と(勝手に)思っている人との出会いは圧倒的に社会人になってからの方が多い。

逆に学生時代の友人は一部を除いてほとんど疎遠になり、今では連絡先も分からないという人ばかりだ(ガラケーからLINEへの移行時、自分のミスで多くの人の連絡先を失った)。

じゃあ大人になってどうやって友人、もしくは新しい知り合いと出会ってきたのかといえば、ほとんどが「お酒の場」だった。

いつも行くお店や、何となく入ったお店で偶然隣になった人と偶然話が盛り上がる。2度、3度出会っていくうちに、気づけば別の店でも一緒に飲むようになる。だんだんお互いの趣味が分かっていき、その次はゴルフとかに行くようになる。ざっくりとこんな流れが多い。相手の年齢や職業は本当にバラバラでも、何となくの仲が続く不思議。

もちろん、めちゃくちゃ楽しかったのにそれっきりという人もたくさんいる。でもお酒の場は常に新しい人との出会いがある。新陳代謝が激しいので、時間をかければおおよそ自分の趣味嗜好と近しい人と出会えるはずなのだ。

そのためにはフィールドになるお店選びは重要だと思う。

個人的に「店主と自分の相性」が一番大事で、ここが上手くいっていないとその先に繋がりにくい。それに、客層や店の雰囲気も店主の感性にある程度近いことが多い気がする。

あとは入った瞬間の空気感、店員さんの迎え入れ具合、程よいワイガヤ感、値段とか色々あるけど、とにかく店主さんとの相性。これは話が合うとかではなく、自分との空気感や雰囲気と合うかどうかを指す。変に店主と距離を詰めすぎると、他のお客さんの迷惑にもなる上に、新規が入りにくい空気が出来上がってしまう、気がする。

良いお店だったとしても、店主が変わるだけで一気に雰囲気が変わる。それで足が遠のいたお店もいくつかあるので、自分の中ではかなり重要なシェアを占めているのだ。

席の配置としては、カウンター6〜10席程度で4人がけテーブルが2〜3つくらい。平日は店主だけか1人のバイト、週末は3人くらいで回す忙しさが好き。

なんか理想の飲み屋に話に逸れていったが、立ち飲み屋は基本的に話しやすい環境が仕上がっているので、初めての酒社交に向いているかもしれない。

あと、お酒に好きな人であれば酒屋がやっている角打ちとかもおすすめ。選んだ銘柄を中心にお酒好きとの出会いが広がりやすいかも。お酒をきっかけに話を広げられるので、会話の流れをつかみやすい気もする。

酒社交の課題としては、初めて知り合った人との2度目。多くの場合顔と名前が一致せず、ひどい場合「はじめまして!」とすでに数回会った人に言ってしまうこともあった。元々顔と名前を覚えるのが苦手ということも相まって、申し訳ないことになる。こうした時、店主がフォローを入れてくれることで何度も助けられた。もういい年になってきたし、記憶を飛ばすような激しい飲み方は控えたい。


とまぁ、ここまでぼんやりとまとめていたら、フリーライターの肥沼和之さんがこんなことを書いていたことを思い出した。

個人的には新宿ゴールデン街で飲み歩くことが、ライターとしての自分の成長に繋がっている。

引用:肥沼和之(2016年)『フリーライターとして稼いでいく方法、教えます。』 実務教育出版 p.95

飲み屋は色んな人がいろんな感じでくるので、普段会えないような人と出会える。多様性に揉まれることが成長につながるといった趣旨の内容だった。

確かにそうかもしれない。新宿ゴールデン街みたいなディープな場所ならなおさらだろう。飲み屋でいろんな人と話していれば、取材の時や営業時の会話、雑談などに臆することも少なくなるはずだ。

そういえば2023年、特に下期は家でお酒と向き合う時間が多かったように思う。「ライターとしてのスキルアップ」を名目に今後は積極的に飲み屋へ繰り出そう。この免罪符は2024年の自分に強力に作用しそうだ。自制しながら楽しみたい。

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