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裏方

note開いていただきありがとうございます

こんばんは、時刻は21時42分。
部屋の掃除が捗らない、三角の刺し身です。


僕は個別指導塾でアルバイトをしています。
生徒の中に、高校で野球部のマネージャーをしている女の子がいます。
授業を担当したことはないのですが、よく質問をしてくるので話します。

今、僕の住む県では高校野球の春の県大会が行われています。
(全国だいたいのところで行われているかと思いますが)
それで、ちょうど数日前にも試合があり、勝ったはいいのですが、どうもマネージャーどうしの仲が良くない。プレーヤーからも、いまいちマネージャーに対する感謝が感じられない、むしろ少し下に見られている気がすると、塾の受付で15分ぐらい立ち話をしていました。14分30秒くらいは僕は聞き側でした。


彼女にかける言葉は難しかったです。
僕はずっとプレイヤー側でスポーツと関わってきた人間です。
多少長く生きていたり、大学では部活の運営にも一部関わったりしているので、裏方の大切さは幾分か理解しているつもりですが、同じ立場ではない以上、
「わかるよ」という言葉が使えなかったからです。


裏方がしっかりしているチームは強いと思います。
滑り止めに巻くテーピングの長さ。
ドリンクは切らしていないか。
反省用に撮影してもらうビデオの画角。
など、ことスポーツにおいては、一見誰がやっても同じに見えそうな作業でも、実は人によってプレイヤー側の感じ方が違うことに、気づいたのは最近でした。
実質的に大した影響はなくても、受け取る快適さが違ったりもします。


また、そうした与えてもらう快適さに気づいて、それに感謝できることも、プレイヤー側に大切なことだということを、改めて学ばされました。
ラジオでたまに見るシーンですが、そうしてプレイヤーと一体になって裏方の方にスポットが当たるシーンは、本当にチーム全体が輝いて見えます。
「ダレハナ」や、「星野源のオールナイトニッポン」は、そうした場面が随所に感じられて大好きなチームです。
今日のオールスター感謝祭でも、200mほどある上り坂(しかも大雨)を2人だけで撮影するカメラマンの名前を島崎和歌子さんが読み上げた時にはグッとくるものがありました。


「部活はマネージャーで成り立っている部分が結構ある」
「強い部活はマネージャーもしっかりしている」
「いつかその苦しみに共感してくれる人、評価してくれる人が現れる。そして、あの時頑張って良かったと思う時が来る。ただ、それはもう少し先のことかもしれない」
「自分で良ければまた話は聞く」
こんな言葉しか、彼女にはかけることができませんでした。
もう少しいいこと言えよと、自分に心の中でツッコんでいました。
僕は、彼女に一瞬でもスポットライトを当てられたでしょうか。


時刻は22時18分。
お読みいただきありがとうございました
よろしければ、明日もお付き合いください。

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