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【詩】 3.魔法を捨てた、灰かぶり 【結々たんの気まぐれサラダ】

不思議なステッキを一振り。
夜の魔法を味方につけて、城を飛び出す姫。

そこへ現れたのは、
歪なものこそ美徳だという、カオス・フェアリーゴッドマザー。


少女を飾る綺麗なドレスも、とっておきのガラスの靴も、
その手にかかれば役立たず。
少女の手から、魔法のステッキを取り上げて、
仮初の魔法をゆるり解いてゆく。

歪に浮き彫られた身体。
満足そうに見つめる、目の前の魔法使い。

ああ、やっと、永遠の魔法が解けた。


美しき こそ、美しい。


それこそが間違いだったの。

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