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横山大観邸で見る雪景色

春先の天気の良い日に横山大観記念館と大倉集古館へ行ってきました。
あまり深く考えずに2館をまわったのですが、大倉集古館でも横山大観の展示があり、冬と春の作品を続けて見ることができました。
今回は横山大観記念館について書いています。

◾️横山大観記念館
「大観の描く雪景色」と銘打った展示がされていました。
大観がなくなるまで住んでいた数奇屋風日本家屋を記念館として公開。お庭には出られませんが、家の中から眺めることができます。

上野池之端不忍池のほとりにある横山大観旧宅は、木造2階建ての数奇屋風日本家屋です。明治41年(1908)、大観がこの地に移り住んだ当初は仮住まいの小さな敷地でしたが、画家としての名声が高まるにつれ、土地を買い増しし、大正8年(1919)にはほぼ現在の規模に拡張されました。自身のデザインによる京風数奇屋作りの建築と庭園が、大正8年にこの場所に建てられ、自宅兼画室として使用されていました。東京大空襲で蔵や石造物などをの一部を遺して焼失しましたが、昭和29年(1954)に以前とほぼ同じ形で再建されました。大観は亡くなるまでここに住み、制作活動を行いました。
~横山大観旧宅及び庭園は、大観が自ら指示して造営した邸宅及び庭園であり、自然の風情を好んだ大観の思想及び感性が大きく反映されている。実際に創作が行われた場でもあり、庭園内の素材に取材したと考えられる作品も多い。日本の近代の美術史及び造園史の展開を考える上で貴重である。(月刊文化財/平成29年2月号より抜粋)~

https://taikan.tokyo/about/

私が行ったときは先客が1人いるだけで、建物も作品も好きなだけ見られるという状況です。2階のみ写真撮影ができます。
住宅の中に展示されているので、床の間に掛けてあるとどう見えるのかというのがわかり、普通の美術館とは違う体験ができました。
ガイドの方がいらっしゃって、作品や建物について解説をしてくれます。
1対1で解説聞くのはちょっとやだなと身構えていましたが、紅白の梅が描かれた屏風の下絵については、お話を聞くことでどう書いたのか、実際のものとどう違うのかということがわかり、説明を聞くのもいいものだなと思いました。
お庭や建築についても話を伺えるので、1人で見るのと違う視点で見ることができます。

売店では蔵から見つかったという絵葉書が9枚セットでかなりお手頃価格で販売されていました。郵便番号の欄が5桁だからとのこと。
だいぶ迷って買わなかったのですが、買ってみてもよかったかもしれません。

立派な門構え
富士山
描く時の道具たち
照明も大観のデザイン
窓の向こうに不忍池が見えます
お庭が素敵
スケッチのためにさまざまな木が植えられています


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