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未経験がざっくり説明するwebマーケティング〜検索対策と改善編〜

前回まで戦術や、その優先度の話をしていました。
但し、いくらホームページを作っても検索されて見つけて貰えなければ意味がありません!
今回は検索対策と、その改善について書いていきます。

①SEM・SEOって何?

SEM(Search Engine Marketing)は日本語にすると「検索エンジンマーケティング」つまり、検索エンジンから、あるWEBサイトやLPに対して、訪問者を増やすためのマーケティング全体の事を表します。大きく分けて2つの手法があります。1つ目はリスティング広告2つ目はSEOです。

例えば「タピオカ 業務用」で検索すると一番上には小さく囲まれた「広告」と文字がついた検索結果が表示されます。
これがリスティング広告。

その下、何もついていない検索結果がSEOです。

SEO(Search Engine Optimization)は日本語にすると「検索エンジン最適化」つまり「何かしらの情報を求める人が、検索を通じて求める情報にたどり着けるようにする」ための技術、手法を表します。基本的には下記の3つの取り組みを行っていきます。

・検索する人にとって、求める情報となるコンテンツを用意

・検索エンジンに正しくクロールされ、インデックスに登録される状態を保つ

・アルゴリズムにより選定された結果、優先的に表示されるようにする

※クロールとインデックスとは:webサイトやHPの情報をかき集めるロボットが自分のサイトに訪問し、その情報を検索エンジンに登録する事。googleもyhaooo!もこの仕組みで行っている。
※アルゴリズムとは:広義では効率的に目的を達成するため定式化した計算式の処理手順を表す。検索エンジンの範囲では検索エンジンが結果をランキング形式で表示するために用いた計算処理の事を指す。


②SEO対策のノウハウ

⑴ツールを活用してキーワードや順位を調べよう

情報を求める人がどんなキーワードで検索しているかを知る必要があります。キーワードの調査や検索上位に来ているかをチェックするツールを紹介します。

・キーワードチェックGoogleキーワードプランナー, aramakijyake.jp, Neo Inspiration(入力したキーワードと併用されているキーワードを抽出するツール)

・検索順位の観測Gyro_n SEO クラウド型の順位チェックツールで、10個までのキーワードなら無料で使用可能です。

・その他:Googleトレンド キーワードやトピックの検索回数トレンド、毎日、リアルタイムのトレンドも検索できるので需要のあるキーワードを確認できます。


③SEOチェックリスト

SEO対策の基本的な取り組みで触れた「検索エンジンに正しくクロールされ、インデックスに登録される状態を保つ」ためにwebサイトでチェックすべき項目をまとめたものです。下記にferretからDLできるリストがあります。



④そもそも、どんなコンテンツを作ればいいの?

検索の対応方法は分かりました。
では肝心のコンテンツの内容は一体何を提供すれば良いのか……そんな時は以下の3点から始めてみて下さい。

・営業現場で質問された事を記事にする

・導入事例や事例インタビューを記事にする

・キーワードを利用する

質問された事を記事にするメリットは2つ。1つは「質問される事柄=顧客が知りたい事」であり需要が有るからです。2つ目はゼロから企画しないため作りやすいからです。 
事例導入は獲得したい顧客層と近い事例を載せ、成果を明確に書く様にしましょう。オフラインでの営業活動にも使えます。

また②の項目で調べたキーワードを上手に利用して、検索結果が膨大で上位表示が難しそうなキーワード、逆にあまり検索されていない、知りたい人が少なそうなキーワードも避ける様にしましょう。BtoBでは100以上程度の検索ボリュームを目安に、狙うべきキーワードをリストアップしていくといいです。


⑤リスティング広告

リスティング広告とは:検索連動型広告とも呼ばれる、検索索キーワードに応じて検索結果上に表示される広告を指します。ユーザーがクリックする毎に課金されるのが特徴です。

運用方法ですが、知見のあるメンバーがいるなら社内で運用でも問題ないですが、いない場合は信頼できる代理店に依頼するのが一般的です。但し、費用が月額500万円以下ならばフリーランスやクラウド型運用自動化ツールも検討する必要があります。


⑥自社サイトをCVRの点から見直そう

CVRとは:コンバージョン率を表します。コンバージョンとは、ECサイトなどの場合は商品を購入、BtoBサイトの場合は資料請求など、そのページの目的としている成果地点の事です。

例えば、資料のダウンロードによる認知を目的とし広告を配信している場合、その広告が実際は何件のダウンロードに繋がったのかを数値として可視化できます。

CVRが目標より下回っている場合は、資料のダウンロードがコンバージョンであれば文言「〇〇向けお役立ち資料」など、分かりやすくしたり、SNSでのシェアがコンバージョンならば記事の上下にボタンを設置したりなどCVRが向上する様に改善する必要があります。


⑦CTAを設置しよう

CTAとは:「Call To Action」の略であり、日本語では「行動喚起」と訳します。ユーザーに行動させる様なテキストや画像に対して使われる用語です。資料請求や見積もり依頼、セミナーへの参加やチャットや電話などの様々な種類があります。

⑧Google Analyticsを活用しよう

Google Analyticsとは:Google社が提供する無料のアクセス解析ツール。登録したサイトのユーザーの行動データを見る事が出来ます。

どこから(広告なのか自然検索なのか)、どこまでサイトを見たのか、どこで離脱したのかを把握できます。特に離脱率に関しては、改善していくサイクルをつけましょう。


今回のおさらい

1、SEMとは検索エンジンマーケティングであり、リスティング広告とSEOの2つの手法がある。 SEM・SEOと同列に語られがちだけど、SEMの中のSEOです。

2、SEO対策はツールを活用してキーワードをリストアップ、ちゃんと検索で表示されるようにサイトをチェックしよう。
Googleツールの他、無料でも使えるものがあります。

3、コンテンツは質問された事や導入事例を記事にしよう。
キーワードを活用したり需要がある事から始めていくと書きやすいです。

4、リスティング広告は、予算や知見のある人を確保出来るかで方法が変わる。知見がある人がいる場合は社内運用も可ですが、予算が取れる場合は代理店に依頼するのが一般的です。

5、CVRの点から自社サイトの見直し、CTAを設置してCVを改善しよう。 
呪文のような文章ですが、コンバージョンを達成するためにユーザーが使いやすいサイトに改善する様にしようと言う意味です。

6、Google Analyticsで分析してみよう。  
CVRやSEOの効果測定のためにも解析ツールによる分析は不可欠です。



4回に渡って書いてきた「未経験がざっくり説明するwebマーケティング」も今回で終了です!最初に資料をザッと読んだ時よりも、個人的には分かるようになってきました。マーケティングとは何かと聞かれたら「市場の創造のために行う戦略設計とその活動」と一言で答えられます。また要所要所で「戦略→戦術→実行→改善」のサイクルが組み込めれているので「マーケティング活動は実行しなければ意味が無く、振り返りも大切」と言う事が分りました(当たり前か)

実際にマーケターとして食べていかなくても、こういったマーケ的な思考方法を知ってるだけで生活や人生に活用出来るなと思いました。
次シリーズはSNSマーケティングについて書いて行こうと思います。何か良い資料や本がないかリサーチ中です。オススメがあればコメントして頂けると大変助かります。よろしくお願いします。






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