赤いスピン

赤いスピンは
本の白いページの中を
流れる血管
読書を一旦やめる時
わたしはその血管に触れる
すると、指先から手、
手から腕、腕から肩、
肩から胸、そして、
身体中に血が送られる
心にも血が送られる
言葉は血である
詩は血である

「赤いスピン」
詩・山田正史

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