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詩のまとめです。
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記事一覧

僕らは「海のオーケストラ!」

さあ、この船に乗って行こう 海や空をかけて行こう 巨大な亀の姿をしていて 背中にサーカステ…

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よみ

しを よみ しを よみ よみを おもいみる しを よみ しを よみ なみだ ながしつつ しを よみ …

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言葉を縫っていく

言葉を 縫っていく ひと針、ひと針、 -----、-----、-----、 -----、-----、-----、-----、 …

11

桜の紅葉

風が吹き、 紅葉した桜の葉が かさかさ、 かさかさ、 と、鳴っている。 そして、 ひらひら、 …

赤いスピン

赤いスピンは 本の白いページの中を 流れる血管 読書を一旦やめる時 わたしはその血管に触れる…

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白い船が来る

見知らぬような どこか懐かしいような さびれた港に 白い船が来る 船はゆっくりと こちらに近…

白い花

心療内科の待合室 大きなガラス戸の向こう 白い花が見える 花は鉢に植えられていて 古い木のベンチの上に置かれている さらに、その向こう 漆喰の壁はクリームイエロー 何だか僕の店の外壁の色とよく似ている 風が吹き、白い花が落ちる ポトリと、床に落ちる。 「白い花」 詩・山田正史

マッチ

マッチを擦って 火をつけては すぐに火を消す マッチを擦って 火をつけては またすぐに火を消…

今宵、宇宙船の中で

宇宙のどこか とある星に不時着した宇宙船 その中でレコードがまわる 鮮やかな音楽が流れる ま…

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永遠

花、 永遠 星、 永遠 海、 永遠 夢、 永遠 歌、 永遠 虹、 永遠 君、 永遠

冬の雨の朝 豆腐屋の二階から もうもうと煙が吐き出され 横断歩道の上を 漂いながら流れていく…

空の穴

暗い空に 穿たれた 穴のような 月が出ている あの穴に 吸い込まれて この世界はいつか 消えち…

昨日、虹が出た。 一日中、雨が降っていた日の夕方、ほんのわずかな時間だったが、美しい虹が…

凪のようなものだと思う 幸福な時間というのは 不幸な事が起きるまでのわずかな時間、 その時間の中で様々な事を感じ、味わい、 行い遂げていかなくてはならない 凪の時間が終わった時には もうそれまでの状況とはまるで変わってしまう 以前できていた事が以前と同じようには 全くできなくなってしまう 何も手につかなくなってしまう 今はもうまるで違う世界になってしまった かつての世界の姿を思い出そうとしても それは切なく、虚しいことだ 俺は今日もただ一人、ぼんやりと 濁った川と白い空を