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鼓動 散文詩 メモ

遠い目をした少年 あの頃の僕のようだった
哀しみの色も知らない 彼は今どこへ行くの

満たされない想いを抱いて 吹きすさぶ白い風に身を預けた
闇のなか手探りで歩くように 息をして確かめていた

絶望も孤独さえも 感じるなら生きていける
心ならもう逃げ場もない いっそのこと全て置いていこう

指先に触れては逃げた 風たちを広い集め空に投げた
僕は今生きている 確かめるように
呼吸をして 胸に手を当てた

滲んでく景色の向こう 哀しみも喜びも触れていたい
生きている これからも生きていくんだ
呼吸をして 鼓動を確かめた

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