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なぜチェコだったのか

Dobrý den! (こんにちは!)

さて、第2回目の今回はチェコへのホッケー留学に至るまでの経緯を書いていこうと思います!なぜ北米ではなくヨーロッパだったのか、どういうきっかけだったのかなどなど...

前回の投稿で簡単な自己紹介記事を書いているので、まだ読まれていないという方はそちらも合わせて読んでいただけると幸いです。

その前に

本題に入る前に、まずチェコって日本じゃそんなに聞かない国だし、本当にアイスホッケー強いの?と思われる方も中にはいらっしゃるかと思います。なのでこれまでにチェコが残してきた様々な成績を簡単に説明したいと思います。

・現在の世界ランキング5位
・世界選手権6回優勝 (チェコスロバキア時代含めると12回)
冬季オリンピック1回優勝(長野五輪)

ざっと取り上げるとこんな感じです。
とりあえず強いです笑 代表的な国際大会が基本的にこの2つなので、大会数自体はそんなに多くはないですが輝かしい成績を残しています。(ここ6、7年はメダル0ですが笑)

アイスホッケーが国技ということもあって、毎年世界選手権の時期には国全体が応援ムードに包まれ、決勝トーナメントまで勝ち進んでいけば、首都プラハの観光名所旧市街広場パブリックビューイングを設置するほど大盛り上がりを見せています。
留学1年目に3位決定戦を観戦しに旧市街広場に行った際、チェコ国民が一体となって応援している姿に鳥肌が立ったことを今でも鮮明に覚えています。

残念ながら今年はコロナウイルスの関係で、5月に行われる予定だった世界選手権は中止になってしまいましたが、来年こそは無事に開催されるよう、1日でも早く収束することを願うばかりです。


チェコに来た経緯

日本でホッケーを始めた当初は、ヨーロッパホッケーに関しての情報を知る機会が少なく、海外といえば北米の世界最高峰リーグNHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)だけでした。彼らのプレーに魅了されながらいつか自分もここでプレーしたい!と夢見る毎日を送っていました。
ホッケーを始めてまだ2年の11歳の時にはカナダに行く!と意気込んでおり、北米のホッケー事情に詳しい方に話を聞いたりしていましたが、当時はそれが実現することはありませんでした。

海外でプレーしたいと思う気持ちをどこかに持ちながら日々を送っていた中学2年のある時、3年前のカナダに留学したいという際に北米の情報を提供していただき、スキルキャンプでも大変お世話になったコーチから「チェコ共和国でアイスホッケーをしている日本人家族がいる」との情報を頂きました。

その事を聞いてすぐここに行きたい!とはならなかったのですが、そのご家族のチェコでのホッケーに関する記事や移住した際のエピソードなどを読むにつれ、段々とチェコ共和国🇨🇿という国に惹かれていき、ここでプレーしてみたいと思うようになりました。

ご家族に連絡をさせてもらった時には親身に話を聞いていただき、「もし来たいなら1度短期で体験しに来るといい」とアドバイスを頂き、中学2年の冬に2週間短期留学することになりました。

その2週間の間にいくつかのチームの練習に乗せていただき、クリスマストーナメントに出させてもらったりとチェコホッケーをみっちり肌で感じることができました。毎日練習ができる環境やチェコホッケーに魅力を感じた事、その当時お世話になったコーチに「もし来るならここのチームにぜひ来なさい」という言葉をいただいた事もあり、日本に帰国する前には自然とここでホッケーをするんだと決めていました。帰国後自分の体験した事、決断したことを話し、色んな議論を重ね、両親とチェコのご家族と相談の上ホームステイという形で受け入れていただき、ビザ手続きなどを経て中学3年の夏前からチェコでの留学生活が始まりました。


あれからあっという間に8年が経ち、これまでたくさんのチームメイト、スタッフ、クラスメイトや先生、応援してくれるファンの方に出会うことができました。異国から来たチェコ語も英語も話せない自分を受け入れていただき、たくさんの経験をさせてもらいました。
また、ホームステイ先のご家族には今なお生活のサポートをしていただき、これまでたくさん迷惑をかけてきながら、変わらず助けていただきました。
そして、今思えば11歳の時のカナダ留学志願から始まり、わがままとも思える自分の思いを尊重し、遥か遠いチェコに送り出してくれた妹と両親には感謝してもしきれません。

これまで関わってきた全ての方にこの場を借りて感謝申し上げます。

そしてこれからもその方々への感謝の気持ちを忘れず、また、まだ自分の試合を見に来れていない家族に、いつか来た時少しでも成長した姿を見せられるよう努力していきたいと思います。


長文になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!

桶川裕矢


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