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手術を受けました


先週の土曜日、待ちに待った21/22シーズン開幕戦、自分は家でパソコンを前に文字にて行われる実況速報で試合の行方を追っていました。
結果は2-4で負け。決して自分がその場にいたら状況が180度変わっていたかというとそんな自信はありませんが、何一つとして今はチームの力になることができない悔しさだけが頭の中でいっぱいでした。


今から約1か月前、8月24日、Chomutovという町で行われた練習試合でそれは起こりました。
前の試合ではゴールを決めることもでき調子も良くなりつつある状態で迎えた試合でしたが、開始わずか8分、相手選手からアフターチェックを食らってフェンスとの間に挟まれた瞬間、今までに味わったことない激痛が右肩付近に走り、呼吸すらままならない状態に。なんとか医務室まで連れてってもらったものの、その激痛からか目眩が起き、この瞬間「あ、終わったな」と。
右肩にはボコッと膨らみがはっきり見えるほど出ていましたが、まさかこれが浮いた鎖骨だとはこの時は思ってもいませんでした。

すぐに救急車で町の病院に運ばれ検査を受けましたが、最初医者からは「これは脱臼だから強制的にこれから戻すね」と言われ、5分ほどスタッフに腕を引っ張られ続けられたものの戻ることはなく、改めて見直すと「これは靭帯が切れてるから手術になる」と。
この時どれほど脱臼で済んでほしいと願ったか。ここまでの大怪我は今まで経験したことがなく、もちろん手術すら初。ショックが大きすぎて何が何だかよくわかんなかったのが正直な気持ちでした。



翌日プラハの総合病院で改めて検査しその結果、肩鎖関節脱臼type3と診断されました。簡単に説明すると、

鎖骨と肩甲骨を繋いでる関節が脱臼、それに伴い周りの靭帯が断裂、鎖骨が浮く

というものです。イメージが湧きにくいと思うので画像貼っときます。(ちょっと閲覧注意かも)

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医者からは1週間後に手術、色々方法はあるがスポーツマンであることなどから確実に固定されて一番良いと言われるプレートを入れる方法でとの説明が。そして復帰までは3~5か月とのこと。事前にネットで調べてそのぐらいかかることは予想していたけど、いざ改めて言われると長い。長すぎる。
シーズンの終盤には間に合うかもという思いをかき消すぐらいプラスのことを考えられませんでした。
担当してくれた先生が若くてフランクな方だったのでそこが唯一気持ちを少しばかり楽にしてくれたのを覚えています。
(この担当の先生と練習試合先の町で当たってくれた先生同士が大学の同期という謎の奇跡が笑)


1週間後の9月1日、術中に目が覚めたら死ぬんだろうなとか訳の分かんないことを思いながら受けた人生初の手術は1時間弱で無事に終わり、とりあえずホッとしました。(全身麻酔のすごさに今もずっと驚いてます)


術後数日間は地獄のような痛みが続きました。ほんとにこんな痛いなら肩いらんとちらっと思うぐらい。でもこれをボルト抜く手術の時もう1回味わうのかと思うと今から憂鬱ですけど、、


3週間近く経った現在は手術の傷もですが、肩を支えている周りの胸筋や背中の筋肉の凝り・痛みがひどく、くしゃみすら毎回痛みに耐えながらする感じです。それでもほんの少しずつ良くなってきていることは実感できています。

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怪我直後や手術後にはほんとにたくさんの方から励ましの言葉をいただきました。SNSやLINEで応援のメッセージを送ってくれた方、電話で絶対治るからと元気づけてくれた方、サポートしてくれているホームステイ先の方々、家族、早く戻ってこいと言ってくれた監督やマネージャー、めちゃくちゃ心配してくれたチームメイト。ほんとにたくさんの方々のおかげで救われました。


本音を言うと、ずっと不安です。
うまくいけば年内には復帰できるかもという思いと、シーズンこのまま間に合わず終わってしまったらどうしようという複雑な思いがずっと葛藤しています。去年ほぼシーズン丸ごとキャンセルになり、今シーズンこそはできるぞというタイミングでの怪我はやはりメンタルにくるものがあります。


それでも今シーズン氷の上に戻れるチャンスがあるならやっぱり戻りたい、そしてその復帰した姿を心配していただいた皆さんに無事報告できるよう、大変なことばかりが続きますが頑張っていきたいと思います。



現在肩は、、、ショックなぐらい全く動きません。
座って太ももに手を置いたが最後、そこからは1mmも右腕の力では上がらない状況です。これが2か月後には動くようになっているのかどうか、不安もあり期待もありという気持ちです。
来週からは本格的に理学療法士の下でリハビリが始まります。とにかく焦ることがないよう着実に1歩ずつ回復していけたらなと思います。
(こういう時に限ってめんどいビザの更新作業が被るんですよね笑)



拙い文章でしたが読んでいただきありがとうございました。


桶川裕矢

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