チャット小説編集者が綴る、読まれる作品の書き方 【チャット小説って?編】
こんにちは。
チャット小説アプリpeep編集部の緒方ユウヤです。普段は高円寺でフラフラしています。
さて、弊社taskeyの運営するpeepでは、40名以上の作家にチャット小説を執筆いただいており、僕も現在8名の作家の編集を担当させていただいています。
(iOS版)
(1月にAndroid版もリリースいたしました)
昨年末までは、編集部員が少なかったこともあり現在の2倍の16名の作家を担当しており、月間120話以上の作品を編集いたしました。
そんな中、日々色んな作品を相対的に読みながら、「読者に好かれる、読者に読んでもらえる作品ってこんな感じだよな」という感覚が少しずつ分かってきました。
そこで今回、まずは僕の担当作家向けにということで、知見共有のためのエントリを書きたいと思いnoteを始めました。
また、現在チャット小説を書かれている、あるいはこれから書かれる作家の方々にも、少しでも参考になれば幸いです。
本エントリにつきましては【導入編】ということで、「チャット小説について」や、弊社のチャット小説に対する考え方などをご紹介させていただきます。「チャット小説…少しは聞いたことはあるけど、どんなのか知りたい!」といった方にも読んでいただける内容にしたいなと思います。
そもそも「チャット小説(チャットノベル)」とは?
初めに、チャット小説についてお話させていただきます。
チャット小説(チャットノベル、英語表記では”chat novel”、”chat fiction”、 ”chat stories”と様々な呼び方)は2015年にアメリカで開発された、スマホ最適化された新しい読み物及びUI(見ためと使われ方)の総称です。
UIについてはサービス毎に異なりますが、「スマホの画面をタップする毎に吹き出しが下から上に流れていく」ということが共通しています。
(peepの作品閲覧画面)
ブラウザではなくアプリでのサービス展開が主流で、アメリカで二強のチャット小説サービスHooked、Yarnはそれぞれ全世界2,000万、1,500万ダウンロードを誇り、世界中の若い読者はもちろん、ITメディアやベンチャーキャピタル(投資家)からの注目も集めています。
呼び方について、日本においても、「チャット小説」「チャットノベル」、略して「チャノベ」といったものが見られますが、弊社では「チャット小説」で統一しております(以下「チャット小説」)。
日本におけるチャット小説サービスの違い
また、殊日本においては、各企業のサービス設計や思想において、チャット小説の解釈が異なるように思います。
例えば、
・「携帯小説2.0」的文脈でチャット小説を解釈し、CGM(読者投稿型メディア)のビジネスモデルを構築するサービス。
・「チャット」であることにフォーカスし、二次元キャラクターや声優同士のやりとりをもって、特定の層に深く支持されるサービス。
などがあります。
peepの特徴
そんな中で弊社サービスpeepはというと、
「スマホの特性を最大限に活かしたエンタメ体験」
を提供したいと思っています。
すなわち、チャットUIの視認性の高さを活かし、あえて表現やジャンルに制限を加えることなく、スマホだからこそ提供できるエンタメコンテンツを作っていくぞ!といった考え方です。
例えば、昨年までには、シーンに沿った背景に加え、テキストの吹き出しの代わりに画像やイラスト、更にはショートムービーを差し込むといったシステムを実装しています。
(吹き出しの代わりに画像の挿入)
(イラストが挿入される「タップコミック」)
(ショートムービーが挿入される「シネマ小説」)
チャット小説という呼び方によって、「携帯小説っぽい話?」「LINEみたいな感じでしょ?」という声もよくお聞きしますが、実はそうではない側面もあることがお分かりになりましたでしょうか。
まだ認知度はあまり高くないかもしれませんが、沢山の方々に届けられるようがんばっていきます。
まとめ
今回は導入ということで、間口広めでお送りさせていただきました。
まとめると、「チャット小説、いろいろやってるよ!」といったところでしょうか。
少しずつ(僭越ではありますが)テクニカルな話もしていきたいので、また読んでいただけると嬉しいです。
ご質問やランチのお誘いなどあれば、twitterのDMにてお待ちしています。
それではまた!
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*同僚の許斐もnoteやってるので、是非ご覧ください。taskeyに転職した話や会社の雰囲気など、優しい文体で分かりやすく綴られています。
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