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家庭と仕事の両立を考えた話

子育てっておもしろい。何もかもが勉強になる。
初めてのことの連続で、自分が大人になった気にさせてくれる。
迷いながらも、先輩チチハハのことを想像しながら、
だれだれはこんな経験を5年前にしてるんだな、10年前にしてるんだなって、いつも思い浮かべる。

娘を1歳半のときに、空きが出たということで突然、保育園に入れることになった。それまで自分たち夫婦はなんとかなる精神で、たいして考えず、お互いの親に頼る前提の暮らしをしていた。

でもそれは間違ってる。親には親の人生があり、自分たちが親の助けを前提に設定してはいけない。そう思うのが遅かったけど、保育園に入れた。

初めての日、親の自分も本当にドキドキした。我が子が、本人の意図しない、新しい生活が突然はじまる。どんな心境だろう。

朝、教室で先生にお願いして、がんばってきなさいと送り出して。そんな日を何回か経験したとき、「自分はなにしてるんだ?」と園の玄関を出るときに泣きそうになったことがある。これは妻にも誰にも言ってないけど、これが本当に自分のやりたいことか?って。

大げさかもしれないし、誰もが思うことかもしれない。
自分が好んで働いて、そのために子どもを保育園に預ける行為。これは正解なのか?もちろん生活のために働くことは必須なんだけど、好きなことが仕事になっているぶん、自分は遊んでないか?自分はちゃんと働けているのか?自問自答をせずにはいられなかった。

そのへんから多分、本気度とか時短とか効率とかアウトソーシングとか、自分の時間について意識が変わったと思う。自分が使いたい時間は、自分が決めている。自分がなまけていたら、自分の望む時間は作れない。

我が子を溺愛してるかどうかは心からプライベートなことなので、アウトプットをしたいと思わない。でも、向き合い方については人それぞれの価値観があって、学びたいから自分も出したい。

我が家は夫婦共働きで、お互いがそれぞれの事業の代表をさせてもらっている。感覚としては、「仕事に使える時間」が長いほど、ずるい、オレも仕事したい、となってしまう。休みなんかいらなくて、とにかく仕事をして、事業を成長させたい。それが生きがい。

お互いに仕事の深さ、時間のかかりようを(あえて)理解してないから、育児家事に使う時間と、仕事に使う時間のバランスで、仕事に使う時間が長いほど、「うらやましい」と思ってしまう関係。(妻はどうか知らないけど、僕はそう思っている。)

実際妻には「自分ばっか残業して!!」と怒られたことがあって、それは結構奥底までささった。「あ、自分のこの忙しさは理解されていないのか」、と。

あるとき、Vociyでたまたま聞いたメッセージ、「やっぱりね、子どもが小学校にあがるまでは、夫婦どっちかがメインで家事育児をするべき、お互いが等分に、というやり方は歪みが出るよ、絶対に」。

それに妙に納得して、それについてしばらく考えたんです。

結果、どこでもスマホやPCがあれば仕事ができる写真撮影事業の自分と、広い作業場で何百種類の素材からモノを作り出すバルーンアート事業の妻。どう考えても自分がそれを担うべき。

自分にとって、それは革命でした。2011年から個人事業を始めてからずっと、夜中まで仕事するのが当然で、それが好きだったし、これからもそうだと思っていた。自分の思うように仕事を進めれて、思うように時間を使って、寝ても覚めても仕事のことが大好き人間。

そんな自分が、仕事のことを置いといて、家のことに向き合いたいと思った。家族会議で話し、自分はあなたを全力で応援するから、そのかわり思いっきり仕事をしなさい、と話した。

(そこからバランスがしっかり取れるようになって、結果的には自分と妻で6:4くらいの割り合いに落ち着いた感じです。)思ったより大きくは変わらなかったのと、自分もまだまだ仕事人間の体質が消えずえらそうに家事育児をしてますとは言えないレベルだけど、とにかくこの意識改革は正解だった。

夫婦ともに、あのギスギスした感じから、健康的になった。時間の取り合いがなくなった。全ては自分が招いていたことなんだけど。

仕事をすることと家族と生活をしていくこと。密接につながりすぎて、おもしろい。

とりとめのない話ですが、お読みいただきありがとうございました。


毎日写真を投稿しまくってみてます。これを続けることで、何か変わるかな?って思って実験中。



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