見出し画像

誰かのスペルマを心待ちにするコミュニティ

なんかの本で庵野秀明がエヴァをオナニーショウに喩えていた。

自分のオナニーをショーとして見せて、みんながそれを見て喜び、スペルマが飛んでくるのを待っている。それがエヴァだと。

オーガズムに達しそうになってもうみんな「はやく顔にかけてくれ!」ってなった時に突然スペルマじゃなくて冷水をぶっかけて「現実をみろ!」と怒鳴る。
観客は唖然。

これを知った時はやべえやつだなと思った。しかし今は本当に素晴らしい人格者だと感じる。

いま、ストーリーが大事なんて言葉をよく聞く。人がストーリーで物を買う時代だと。

それは20年以上も前にエヴァで庵野秀明が否定したことかもしれない。形が変わっているだけで中身は変わってない。

そこにいる人たちの向こうみずな前向きさと褒め合いは、スペルマを心待ちにする観客に似た気持ち悪さをどこか含んでいる。

自分が誰かのスペルマを心待ちにしていないか、顔にかけて欲しがっていないか、くだらないけどたまに気にしてみる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?