見出し画像

【今でしょ!note#24】 キャリア構築の基本原理

おはようございます。林でございます。

山口周さんの話を聞いていて、「ほんまそれな!」と頭をブンブン縦に振り続けたトピックがあります。
今日は放送の内容について触れながら、自分の頭の整理目的も兼ねてご紹介します。

キャリア構築の原則は投資

キャリア形成は投資ゲームに類似していて、はじめにプレイヤーが等しく持っているのは時間投資のみです。

自分の時間をいい仕事に投資することで、徐々に、知識・スキル・語学力といった人的資本になって返ってきます(ステージ1 時間資本→人的資本)。

人的資本が身につき、それを活用することでよりよいパフォーマンスが出たり、より生産性が高い仕事ができるようになる。そうなると周囲の信用、評価といった社会関係資本が蓄積されていきます(ステージ2 人的資本→社会関係資本)。

社会関係資本が蓄積されてくると、それが収入や報酬という金融資本に変わっていきます(ステージ3 社会関係資本→金融資本)。

このように、「時間資本→人的資本(能力、スキル)→社会関係資本(周囲の評価)→金融資本(収入)」と、スジのよい投資を繰り返していくことで、20代前半では平等に持っていた時間資源が、数十年後に複利で大きな収入や報酬の差になっていくという考え方です。

ステージ1 「時間資本→人的資本」

ステージ1において重要なのは、どこに時間を投資すると、より人的資本を大きくできるか、の見極めです。

そして人的資本の価値は、外部の社会環境の変化に応じて大小が変わります。かつては価値を持った、たくさんのことを記憶したり、情報を整理する能力は、インターネットやChatGPT等の登場によりその価値が下がっています。

そのため、すぐに価値がなくなる流行り廃りの知識でなく、語学や経営学の素養といった長く価値をもたらしてくれるNPVが高い人的資本が得られることに時間を投資するのが肝要です。

例えば仕事選びの際には、目先の収入や勤務条件だけでなく、そこに自分の人生の時間を投入することで、どれだけの普遍的な能力や経験が得られるか、という投資効果に着目することが視点として重要になります。

ステージ2 「人的資本→社会関係資本」

社会関係資本の価値も、その大小を決める幾つかのパラメータがあります。

一つは、「会社の中での社会関係資本か、会社の外での社会関係資本か」という観点です。
その会社でしか通用しない独特のスキル・ノウハウは、会社が変わるとその価値はゼロリセットされます。そのため、会社内のみに社会関係資本を貯めていくのは投資戦略としてリスクが高いです。

もう一つは、「誰との社会関係資本を構築するか」という観点です。より直接的に表現すれば、活躍する人との間にできた社会関係資本は大きな財産になりますが、活躍しない人との社会環境資本は大した価値を持たないということです。

自分が持っている社会関係資本の価値は、自分の社会的なステータスと、相手の社会ステータスの掛け算で決まります。
つまり、相手の社会的地位が高くなればなるほど、その社会関係資本は価値を持ちます。

人的資本が高まってくると、20代後半から30代にかけて社会関係資本ができてきますが、「この人との間に社会関係資本を作っても仕方ない」というケースは現実として存在することを理解し、見極めることが必要です。

ステージ3 「社会関係資本→金融資本」

人的資本ができ、社会関係資本が会社の中と外、また世の中で活躍している人との間にできてくると、それらの資本がドンドンお金に変わっていきます。

通常、人的資本と社会関係資本ができると仕事がたくさん来て時給も上がるので、忙しくなってきます(=時間資本のコストが上がります)。

その際、金融資本を払い、時間を買うことが大事になってきます。
つまりお金を払って物事を効率化したり、誰かに委託するということです。そうすることで時間資本を作り、再び人的資本、社会関係資本を回帰的に再蓄積していくことで、より大きな金融資本を得ることになります。

30代で社会関係資本が作れると、だいたい40代で金融資本が出来上がります。
これを時間を買うことに回してさらに人的資本、社会関係資本を40代、50代で増やしていければ、複利で金融資本を大きくしていけるということです。

自分の価値を決めるのは、人的資本ではなく社会関係資本

通常、講演における謝礼は1時間で10万〜20万円が相場ですが、クリントン元大統領を呼ぶと1000万円かかるそうです。

その理由は、社会関係資本の大きさです。

勘違いしやすいのは、人的資本が金融資本の大小を決めるファクターなのではないか?という点です。

報酬が10倍、100倍の人は、能力・スキル・頭の良さといった人的資本が同じく10倍、100倍なのかというと違います。

家電を買うのと同じで、製品の機能・性能による差が必ずしも価格と比例するわけではないからです。
同じような機能を持つ冷蔵庫であっても、無名のメーカーは価格を安くせざるを得ず、ブランドメーカーは高価格でも売れるのと似ていて、そこには価格を決める上での、ブランドや信用というファクターがあります。

同様に、金融資本の大小を決めるのは人的資本よりも社会関係資本で、所得や報酬額は、人の能力が主要関数ではありません。
人的資本は必要条件にはなりますが、十分条件ではないということです。

社会関係資本の構築に投資できているか

私は30代中盤なので、一般的にはこれまで培ってきた人的資本を投資して、社会関係資本を蓄積していくフェーズにあります。

よい社会関係資本が築けてくると、後に金融資本に変えていけるというこれまでの話もありますが、私にとってはそれ以上に、単純にそのほうが人生が充実していくだろうというワクワク感のほうが大きいです。

私が今自分に問いかけるべきは、「会社の外の社会関係資本を蓄積できているか?それぞれの分野で活躍している人たちとの社会関係資本を築けているか?」ということです。

なかなか会社の中での実績や能力、キャラクターを会社以外の人、もっと言うと同じ会社でも違う部署の人に理解してもらうのは、意外と難しいですよね。

そのため、こうやって毎日記事を書き続けるということは、会社の外の人に「自分はこういうキャラクターで、こういうことを考えてる人です!」と可視化することの1つの手段になります。

そして自分の思考を言語化・可視化することを蓄積しながら、社外の人と何かを一緒に考えたり、形にしたりすることを30代後半には実現していきたい。
それが、今後どうなるか分からない、自分の人生への投資であると信じています。

それでは、今日もよい1日をお過ごしください。
フォローお願いします!

もし面白いと感じていただけましたら、ぜひサポートをお願いします!いただいたサポートで僕も違う記事をサポートして勉強して、より面白いコンテンツを作ってまいります!