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#274 子連れ倉敷&高松奮闘記5 レンタカーで回る!小豆島で過ごす日中ライトプラン

いかがお過ごしでしょうか。林でございます。

3歳と1歳の子どもを連れて、1週間の倉敷&高松旅行に来ています。
これまで、前半戦を過ごした倉敷美観地区を後にし、旅の中盤では、岡山→高松と移動してきて、フェリーで小豆島に入りました。

これまでの経緯は、昨日までの記事でまとめていますので、まだ読まれてない方は、ぜひこちらもご覧ください!

3歳の上の子が車酔いするため、極力車を使わずに来た今回の旅行ですが、小豆島に入ってから、バスやタクシーはあれど、流石にこれは車がないと動きずらいと感じ、急遽レンタカーを予約しました。
土日ということもあり、レンタカーはほぼ満席で、いくつか当たってみてようやく軽自動車だけ空いてる、という感じでしたが、小豆島ではちょっと小道に入るとかなり道幅も狭く、別に高速道路で遠方まで行かないといけないとかではないので、乗れれば軽自動車でも十分でした。

そんなレンタカーで回る、1日子連れ小豆島で私が楽しめた部分をピックアップしてご紹介していきます!
スタエフでも音声解説しておきました。

鉄板のエンジェルロード

朝に土庄港付近でレンタカーを借りに行って、まず向かったのはエンジェルロードです。
昨日の午前は、9時ごろが干潮の時間で、その前後2時間くらいの間であれば、潮が干上がって少し離れた離島?のような場所に続く一本の砂の道ができます。
調べてみたところ、砂の道ができるのは午前と午後で1日に2回あるみたいですね。

ここは様々なサイトでも取り上げられている有名な観光地ではあるのですが、小豆島に一度来たならばまずは足を運んで間違いないと感じました。
小豆島から見える海はどこも綺麗なのですが、砂の道から見える海も透き通っていて、貝殻のカケラなどもよく見えます。

私たちは少し出遅れて10時すぎに到着となり、砂の道の真ん中あたりが消え始めていたのですが、サンダルであればそのまま浅瀬を歩いていけるので問題ありません。
子どもにとっては、海水浴に来た気分にもなって、それはそれで楽しそうでした。

到着したばかりの頃の砂の道。海外の観光客の方が多い印象でした
透き通った海水がちょっとは伝わるでしょうか?
1歳の娘を抱っこして撮った写真
一通り歩き終えたタイミングで上から撮った写真。砂の道が消えつつあります

醤油作りの見学もできる「ヤマロク醤油」さん

本当はエンジェルロードが終わったあとはオリーブビーチで海水浴のプランだったのですが、ビーチへの移動中に二人の子どもが寝てしまいました。
そこで、もう少し先に進んでみるかということになり、私が気になっていたヤマロク醤油さんをお邪魔することにしました。

小豆島は醤油の製造が有名ですが、もともとは江戸幕府直轄地として塩作りで栄えた島で、塩作りの産業化に成功し、全国2位の規模で塩の生産を行っていました。
しかしその後、瀬戸内海の多くの場所で塩の生産を始めたことから、過剰生産となり幕末には塩バブルが発生。製塩業は急速に衰退し、また塩を作る燃料として木々を伐採したことで、度々干ばつに見舞われることになり、餓死者が出るほど深刻な状況になりました。
そんな事情から、塩を使った二次加工としての醤油作りが始まっています。

現在は、五代目の山本康夫さんが経営されているのですが、乳酸菌や酵母菌にとって最高の環境を作ることで「生きてる蔵」を作り、いい醤油を作れるということで、木桶仕込みの醤油作りにこだわられています。
しかも、その製造工程をオープンにするため、もろみ蔵見学の機会を作り、予約などなしで行けば美味しい醤油を作るための秘訣などを丁寧に解説してくれました。

年季の入った木桶。これ一つで500mlの醤油が1万本ほどできるとのこと
木桶を上からも見せてくれました。ここに微生物が元気に暮らしています

子どもはもちろん、大人の私も醤油を作る工程を見させてもらえる機会はこれまでなかったですから、醤油作りにまつわる色んな話を聞きながら木桶を実際に見せてもらって、とても貴重な経験をさせてもらいました。

木桶に関してはさらに面白い話があり、江戸時代までは木桶作りの醤油が主流でしたが、現在は木桶を使った醤油製法は手間とコストだけかかって儲からないということで、木桶を使った醤油は全体の1%未満になってしまったとのこと。
しかし、木桶仕込みにこだわられているヤマロク醤油さんは、木桶でないとダメなんです。

そんな背景もあり、醸造用の木桶を作る会社は2009年当時、大阪の1社のみになってしまったのですが、可能な限りの借金をして、「新桶」を9本新規発注したとのこと。醤油屋から新桶の発注が来たのは戦後初、と言われたそうです。

一般的に木桶の寿命は100〜150年程度と言われており、自分たちが生きている間は大丈夫な状態になりましたが、木桶を作る職人がいなくなると、木桶を使った醤油作りができなくなります。
そこで、五代目の山本さんが何を考えたかというと、2011年に「木桶職人復活プロジェクト」を立ち上げ、さらに3本の新桶を発注しつつ、小豆島の大工たちを誘い、自ら最後の桶屋さんに弟子入りして木桶の作り方を学ばれました。

詳細は、こちらを見てもらえると分かりますが、もう本当にロマンが詰まっています。

醤油作りのみならず、そこで使う木桶自体の製造を次世代に残すためと自ら飛び込んでいく。そして、そのプロセスを公開することで、全国から色んな人が見学にやってきて、「蔵が人を集めてくれる」とさらに自分のモチベーションを高めているとのこと。
真夏の醤油作りは毎日天然サウナにいるよう、と「地獄だ」とおっしゃっていますが、醤油作りが楽しくて仕方がないとのことでした。

そして、HPの雰囲気や動画を見てもらえれば分かるのですが、これらのブランディングが非常に巧みですよね。もちろん職人としても大変優れた方だと思いますが、マーケティング戦略なども大変優れたものを感じました。

木桶に関しては、もっと勉強して、また別記事でも取り上げて見たいと思います!

周辺の景色。青空と島独特の雰囲気が素敵です

オリーブ園のレストラン

最後に、小豆島ランチを紹介して終わろうと思いますが、オリーブビーチの近くにあるオリーブ園の中にあるレストレアさんは、雰囲気も良くて素敵な場所でした。

いただいたパスタも美味しくて、子どもが頼んだリンゴジュースもグラスがいい感じでおしゃれカクテルか!と感じるほど、雰囲気も良かったです。

オリーブ園を登っていくところにあるレストラン

「オリーブの丘」というだけあって、少し高台にあるので、海も一面に見ながら食事もできるんですね。
綺麗な海が見えるところは全国でも多くありますが、美味しい食事とクロスすることで付加価値が高まります。そして、子どものおむつ替えができる場所がなくて困っていたらスタッフの方が声をかけてくれ、スタッフ用の部屋を貸してくれました。こういったサービス面もありがたかったです。

食事を終えて、軽くオリーブビーチで海水浴もして、夕方のフェリーで離れた小豆島。
今回、初めての訪問でしたが、土日でも観光客が多すぎるというわけでもなく、フェリー移動も含めて大変満足な時間でした!

というわけで、いよいよ旅の終盤に入り、今日から高松市内の友人宅で過ごす予定です。あっという間の夏休みですが、皆さんも熱中症に気をつけてお過ごしください。

それでは、今日もよい1日をお過ごしください!


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