見出し画像

1080円で幸せを買う

僕が今年に入って1番最初に買ったのは、下敷きと写真だった。

合わせて1080円の買い物だ。値段で言えば、まあ高くない。

だけれど、すごく満足度の高い買い物だった。どれぐらいかというと、帰り道の道中にその2つを入れたエコバッグの中身を時折眺め、「ああ、買ってよかった」と思うことを繰り返していたくらい。

僕が買ったのは、ただの下敷きや写真ではない。好きなアイドルが印刷された下敷きと、写真だ。

以前、こんな記事を書いた。すんごく好きなものがないという話だ。

この記事でも述べているが、僕はTWICEが好きである。

それでも、それは一つの好きであって、偏愛というほどには至っていないとは思っている。

好きというのには、深さがあると思っているからだ。

僕は、ファンクラブに入ってはいないし、youtubeでMVとかを見るのが好きなくらい。あとは、インスタに上がる写真を見て、「かわいいな」とか思うくらい。イメージ的には、そういう好きだ。

そして世の中には、僕の好きよりももっと好きな人がいる。例えば、ファンクラブに入り、グッズを買い、ライブに申し込み、アイドルたちの日常の動画を見るくらい好きな人だ。

それも一つの「好き」だし、僕のようなくらいのものも同じ「好き」だけれど、同じ「好き」でも、好きへの度合いや深さが違う。

こう考えると、好きについて語ることは難しいと思う。

例えば、仮に同じものを好きな人がいたとする。自己紹介で、「お互いTWICEが好きです」と、言ったとしよう。そのことに最初は、話が弾む。

しかし、話しているうちに、相手の方が詳しいし、知識的にもついていけないなと思うようになる。

こういう時、なんだか居た堪れない気持ちになる。頭では、「好き」の深さや度合いは人によって違うとわかっていても、感情の面では比較して、相手よりも「好き」とは言えない自分が「好き」と言うことに、おこがましさを感じてしまうのである。

一方で、近しい好きだと、なんだかホッとする。自分のような好きが他にあると、実感できるからかもしれない。

人との会話だとそういうのがある。

ただ、こうして書いている分には、自分自身の好きを表しやすい。

僕は、グッズを買ったことはなかったけれど、グッズを買うことが楽しかった。

ちなみに、グッズは新大久保で買った。新大久保には何回か行ったことがあるけれど、その時は、TWICEとかにはハマっていなかったし、何も買うことはなかった。

そして、ハマってからも、画面上で見ることだけに満足していた。

なのに、こうしてグッズを買うことになったのだから、自分の好きは進化しているように思う。そして、僕はそれが嬉しいんだと思う。何かに前よりものめり込めるようになった自分が、お金をかけようと思える自分がいることが、嬉しいのだ。

買った下敷きと写真は、机の上に飾った。インターンするときも、noteを書くときも、僕は基本的には、この机を使う。だからここに置いた。

時折ある、気力が折れそうな時に「頑張ろう」と思うための、いわば心のエンジン的な配置だ。そして疲れた時に、癒されるためのものでもある。

今日はインターンだったのだけど、時折みては、「頑張ろう」と思えた。そういう意味では、いい買い物だったと今も思う。

今年初めて買ったこれらを、大切にしたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?