ChatGPTを使って、「書くことがない状態」から、30分~45分でブログ記事を書く方法。
ChatGPTの便利さ(というか、すでに「創造性」と言えると思うのですが)には、驚くばかりです。
すでに100近い記事を実際にChatGPTを使って書いてみましたが、生産性という観点でいうと、ChatGPT以前と、ChatGPT以後では、10倍くらいの開きがあると言ってもよいでしょう。
というのも、以前は、「テーマが決まっていない状態」から、何を書くべきか、酷いときには1週間近く悩んでようやく書き出す、ということがよくありました。
ところがChatGPTが登場してからは、「アイデア出し」という作業にChatGPTを利用できるため、凄まじく仕事のスピードが上がったのです。
これは、ライターにとっては大きな福音となるのではないかと思います。
そこで今回は、タイトルにある通り、実際に業務で使って得た実務的な記事を書く方法
「ChatGPTを使って、「書くことがない状態」から、30分~45分でブログ記事を書く方法」を、全部で6ステップに分けて、ここで紹介したいと思います。
(なお、本記事そのものにはChatGPTを利用しておりません)
ステップ1.「記事のテーマ生成」をChatGPTに命令する
前回、ChatGPTでSEO記事を書きたい場合には、「キーワード」から候補となるタイトルを生成させる手法をお伝えしました。
ところがこの手法は、ブログやSNS、Youtube動画など「面白そう」だからと、読者に立ち止まってもらう記事には使うことができません。SEO記事は「調べ物/役に立つ」に対する欲求を叶えるのが役割だからです。
ではブログなど「面白いな」と思ってもらうにはどうすればよいでしょうか。それは、大別して3つあります。
・笑える
・深く共感する
・好奇心を満たす
「笑える」は、面白ネタを取り扱うことで読まれるコンテンツです。
「深く共感する」は、喜怒哀楽のいずれかの感情に訴えかける方法であり、一般的にwebでは「怒」が人気を集めています。
これには、以前の記事「勘や経験則ではなく、心理学のエビデンスをもとに、バズるコンテンツを生み出そう」で紹介したように、心理学的なエビデンスがあります。
ただし「怒」は記事そのもののエンゲージメントは高くなるものの、「敵」と「味方」の線引をはっきりさせるため、意図しない敵を増やしてしまうというデメリットもありますので、使用には注意が必要です。
そしてなにより、これら2つは感情を持たない「ChatGPT」に書かせるには、ちょっとハードルが高いのです。
試してみましたが、「おもしろ」と「煽り」のコンテンツは、ChatGPTの生成物のクオリティは正直なところ、高いとは言えません。
とくに「怒り」を引き起こすような内容については、ChatGPTは過激な回答を封じられており、本来の使い方からも外れます。
ですから、ChatGPTで「ブログ記事」を書きたければ、必然的に最後の「好奇心を満たす」に振り切ることになります。
そして、記事の目的は意外性のある知識や結末を読者にもたらし、新鮮な驚きを提供することです。
では、実際に「記事のテーマ生成」を、ChatGPTにやらせてみましょう。
ChatGPTに対して、次のように命令します。
解説します。
このプロンプトの要諦は、2つあります。
1つ目は、「面白いテーマ」を、具体的な6つの条件によって定義していること。
2つ目は、条件を満たす、参考となるブログ記事のタイトルリストを提供して「ChatGPTに学習をさせること」です。
この場合、後者は私自身が実際にBooks&Appsで執筆した記事のタイトルを用いて、「自分らしさ」を出すように調整を行うために、リストを読ませています。
こうすれば、曖昧な「想定読者」を定義するのではなく、いままでの記事が想定していた想定読者を、そのまま引き継がせることができます。
結果的に、上のプロンプトから得られたのが、次のタイトル群です。
かなり具体的な結果が得られました。
中には、「お、ちょっと読んでみたいな」と思うような記事のタイトルが生成されているのがわかると思います。リストを与えたことによるメリットは、大きいのです。
ステップ2.「章立ての生成」をChatGPTに命令する
それでは、上で生成されたタイトルを一つ選択し、記事を書いていきます。
選択するのはどれでもいいのですが、ひとまず「知性」に関連するネタ、
"13 売れる人に学ぶ:「頭の良さ」以上に重要なスキルとは?”
でやってみましょう。
ここでのコツとしては、2つです。
1.「章立て」を聞く。いきなり記事を書かせない。
2.章立ては、大項目、中項目、少項目程度の3階層で出力させると、どのような話題が含まれているかを人間が判断できるので、記事を書かせやすい
したがって、下のようなプロンプトを入力します。
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