見出し画像

英語習得のコツ

英語を話せるようになりたい。そう考える人は多いと思います。では、ビジネスの世界において、英語とどう向き合ったら良いのか。今回はこれまでの自分自身の経験も踏まえながら、私なりの考え方を書いてみたいと思います。

私は今でこそ、ビジネスの現場で日常的に英語を使っていますが、最初に外資系企業へ転職した当時は英語を全く話せませんでした。当時のTOEICのスコアは600点ほど。外資系企業は、パフォーマンスが悪ければクビをすぐに切られる世界です。

生き残るためには、英語を身につけるしかない。そこで、オンライン英会話を始め、1年間、毎朝出勤前の30分を英会話にあてました。そのおかげで、日常会話で使いこなせる表現が一気に広がったと思います。

さらに、より実戦的な英語は仕事の現場を通じて身につけていきました。ビジネスの世界で求められる基礎的な「型」は、「Let me tell you~」「I will explain to you~」のように、ある程度限られます。こうした表現を一つひとつ覚えていきました。

英語で苦労した当時を振り返って思うのは、とにかく完璧を求めすぎないこと。英語はあくまで、コミュニケーションを取るための手段であって、それ自体が目的ではありません。「ビジネス」と一言で言っても、自分の仕事に直接関わるジャンルはある程度絞られるはずです。

例えば営業として英語が必要なら、シンプルに「この商品はこの価格で・・・」「いくらで売りたい・・・」といったことを言えれば、まずはOK。仕事に必要な表現や単語を優先的に、そして着実に覚えていくことで、ビジネスの現場で使えるようになります。

そして何より、英語の習得にはアウトプットが有効だと思います。これは日本人の長所でもありますが、「発音が下手で・・・」「文法が不十分で・・・」と自分の弱点ばかりが気になり、やはり完璧を求めすぎてしまう。まずは実際に話してみる度胸が大切です。

実際に話していて、英語の単語や表現がパッと出てこないことは当然あります。ちょっと極端な例ですが、「象=elephant」が頭の中に浮かばなかったとします。そこで諦めるのではなくて、自分が今持ちうる限りの知識を総動員し、「This animal has a long nose・・・」などと口に出す。とにかく恥を捨てて粘る。そうすれば、ネイティブは「Oh ! Elephant !」などと言って理解してくれます。自分が日々の学習でインプットしたことを実際に会話で使えば、より定着しますし、そこから新たな学びが生まれます。

そもそもですが、自分自身のキャリアアップに絞って考えるなら、ネイティブ並みの発音もできなくていいし、リスニングもできなくていいと思います。例えば日本に拠点を置く商社の場合、最も重要なことは日本のマーケットを開拓することですし、海外営業であれば日本の製品を外国に売り込むことです。こうした場合、相手はそれなりに聴く姿勢を持ってくれているケースが大半。シンプルな英語でも構わないので、自分が伝えたいことをしっかりと説明できればいい。このぐらいの構え方で、いいと思っています。

英語が話せるようになると、一気に世界が広がります。

Let’s speak English!