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「なんだか足りない感じ」を半年間とことん見つめてみたら、衝撃の事実に気付いた話。

朝日がまぶしい、気持ちのいい朝。
でも、なんだか僕の心は晴れません。

そんな日々が今年に入り、毎朝続いています。

僕は自分のことを松岡修造の生まれ変わりかと疑ってしまうほど(→いや、本人まだ生きてるよ)、ポジティブの塊。悩んでいるひまがあったらまず行動する。考える前に動く。やりながら次どうするか考える。

そんなテンションでこれまで生きてきました。

だけど、ここ半年ほどは、目を覚ますとすぐに正体不明のモヤモヤが全身に広がっていき「なんだか足りない感じ」に苛まれます。

その後、「あれ〜?なんで生きてるんだろう…この人生に意味なんてあるのかな」と無限の宇宙にしばらくワープして、「そうは言っても死ぬ勇気もないし、今日もとりあえず起きるか」といった具合に生還して、布団から起き上がるというサイクルが、ここ半年ほど毎朝の恒例行事になっています。

ポジティブの塊だった僕からすると、こんなモヤモヤ感が長い間、自分のなかに居座っていたことは今までありませんでした。いい加減、半年もこの感じが続いているので、そろそろ次に進みたいと思っている自分がいます。

というわけで、今からこうして文章を書くことで、心のなかを整理してみようと思います。


どんな結末になるかわかりませんが、
もしよかったら、僕の内側の旅へご一緒してください^^

(7000字くらいあります。。意外と長い旅です。笑)


毎日、自分にかけていた魔法

30歳になって、もうすぐ半年が経ちます。
この半年間で大きく変わったことが、1つありました。
  
それは、これまでほぼ毎日感じていた「よっしゃー!今日もがんばるぞおおお」という身体の内側からエネルギーが無限に湧いてくるような感覚が、ぱったりと無くなってしまったこと。
  
かわりに、僕の中には「なんだか足りない感じ」が渦巻いています。
孤独感といったらいいのか、虚しさといったらいいのか、心にぽっかり穴があいたような感覚です。

この半年ほど、「なんだか足りない感じ+孤独感+虚しさ+心にぽっかり穴があいた感覚」(以降、長いので"モヤモヤ"という言葉にひとまとめにします)が、ずっと自分のなかにあって、毎朝起きた直後にこの感覚をとても強く感じるんです。


以前となにが違うのだろう?と考えていったところ、これまでの僕(20代の頃)は、毎日自分にある魔法をかけていたということに気づきました。

「もっともっと成長したい」
「まだ見ぬ、たくさんの人達に音楽を届けたい」
「20代のうちに絶対結果を出す」
「自分に関わってくれた全ての人をしあわせにしてみせる」

…そのために、思い描いた未来を実現できるように、行動しつづけるんだ。


ハタチの頃にそう思って生きはじめて10年が経って、ふと周りを見渡してみたら、目の前の景色がほとんど変わっていないことに気づきました。
(いや、少しは見える景色が変わったのかもしれないけど、その微細なちがいに感動できるほどの心の余裕がないのかも?)

これまでたくさん歩いてきたはずなのに、10歩くらいしか前に進んでいなかったような気がして、驚き、うろたえました。

「失敗なんて存在しない。成功するまでやりつづければ人生勝ち」って感じのドMマインドでやってきた20代。10年経って、辿ってきた道を振り返ったとき、「20代のうちに絶対結果を出す!」という自分との約束は果たせなかったことに気づきました。

自分自身への信頼を失ってしまうこと、自ら選んで進んでいる道を自分が信じてあげられなくなることは、僕にとって一番怖いことでした。行動できなくなってしまうことが怖かったので、なにがなんでも常に前に進んでいる自分でいなくちゃと、いつも言い聞かせていました。

しかし、「10年前の自分との約束を果たせなかった」という事実に気付いてしまったことで、僕は今進んでいる道に確信を持てなくなってしまったのです。


そんなとき、周りにいる同世代の人たちや、自分よりも若い世代の活躍がとても眩しく見えました。
あんなにも才能を爆発させ、それが世間にも必要とされている人々の姿を見ると「あれ、僕は勝負するフィールドを間違えたかな…?自分よりもっとふさわしい人がいるじゃないか?」という声が内側から聞こえてきました。



二代目・松岡修造

でも、どこかでこの状況を祝福している自分もいます。
「このモヤモヤしてる感じは、現状に満足できなくなってるサインだ!ってことは、今の自分の殻を破る絶好の機会なんじゃね?!」みたいな感じで、ポジティブ高橋こと、二代目松岡修造が顔を出します。

これまで行き詰まった時には、そうして自分自身に発破をかけ、また新たな目標設定をしてアドレナリンというガソリンをぶち込んで前に進んできました。

でも、この燃料で10年ほど進んできた結果、それほど景色が変わっていないということに気づいてしまいました。ほとんど前に進んでいないぞ。こりゃ困った。

なので、今回は松岡修造さんは召喚せずに、この"モヤモヤ"をどうにかせずに、向き合ってみようと思います。



モヤモヤの正体

心は目には見えないし触れないので、形(ことば)にしようとすると、目に見える姿に変換してあげる必要があります。心のなかにあるものを形(ことば)にするのはとても難しい(だから音楽やってる)ので、ここからはちょっと慎重に書いてみようと思います。


まず、この半年、毎朝感じている"モヤモヤ"が生まれた場面を振りかえってみると「よっしゃー!今日もがんばるぞおおお」という、これまで感じていたエネルギーを感じられなくなったことが事の発端のようです。

次に、僕はこの"エネルギー"を生み出すために毎日、自分自身に"魔法"をかけていたという事実も判明しました。
魔法とは、「もっともっと成長したい」「まだ見ぬ、たくさんの人達に音楽を届けたい」「20代のうちに絶対結果を出す」「自分に関わってくれた全ての人をしあわせにしてみせる」といった意識のことです。

では、なぜこの"魔法"がとけてしまったのか?
それは「20代のうちに絶対結果を出す」という、10年前の自分自身との"約束"は果たせなかったからです。


こうやってひとつずつ順を追って分解していくと、モヤモヤを構成しているモヤの要素1つ1つが少しずつ見えてきました。

心のなかを探検してるみたいでなんだか面白くなってきたので、このままもう少し進んでみようと思います。「20代のうちに絶対結果を出す」というふわっとした表現をもう少し具体化してみます。

①結果を出す

②音楽業界で食っていける状態になりたい

③ミュージシャンとして社会的に認知されたい

④自分の命(時間、意識、エネルギー)を音楽に集中させられる環境を手に入れたい

⑤自分がワクワク・情熱・意味を感じられるものだけに携わって生きたい


①から⑤へ移っていくなかで、より本質的な願いが見えてきました。



ワクワク・情熱・意味を感じられる人生

ここまでのことを整理すると「ワクワク・情熱・意味を感じられる人生を生きるために、結果(音楽業界で活躍)を出したかった」ということになります。

モヤモヤがだいぶクリアになってきたところで、ある衝撃の事実に気づいてしまいました。


それは、もうすでに僕はワクワク・情熱・意味を感じられる人生を生きられているという事実です。

あれれ?おかしいぞ。今、自分で書いてて混乱しています!笑


昨年の春、緊急事態宣言が出るちょっと前に東京を脱出し(同時に2拠点生活を卒業)、いすみ市に完全移住しました。この1年はオンライン講座(NVC=非暴力/共感コミュニケーション)を週に数回、それ以外の時間は音楽活動(曲づくり、配信、オンラインライブ)に充てています。
都会を出て田舎に住みはじめたことで支出が激減。コロナ関連の補助金や助成金のおかげもあり、この1年は音楽活動と、NVCのオンラインクラス(NVC=非暴力/共感コミュニケーション)だけでなんとか生きられました。

なにを隠そう、音楽とNVCは自分の人生に生きる意味をもたらしてくれたものたちです。

そうなんです。

もうすでに僕は、
ワクワク・情熱・意味を感じられる人生を生きていました。



じゃあなんでエネルギーが湧いて来ないの?

「足りない〜!ない〜!」と思ってたらすでに持っていた模様。メガネをかけながら「あれ、メガネどこ置いたっけな?」って探してる姿を想像して見てください。なかなか滑稽でしょ。


でも、そんな衝撃の事実に気づいた今も、まだエネルギーは湧いてきません。(でもお腹の下あたりがじんわりしてきた)

なんでだろう…?


そんなこんなで悶々としていた僕。

ここまではいいペースで来たのに、ここから先へはなかなか進みません。半年間つづいたモヤモヤが晴れると思ったんだけど、まだお預けかな〜。

そんな姿を見ていたみどりちゃん(奥さん)が、ポツリと一言。


「なんかそれ…今って、循環してないんじゃない?」


じゅ、じゅんかん。

じゅんかん、、、


ん?


そ、それだーーー!!!


それそれ!
なんかうまく巡ってない感じ!滞ってる感じっっ!それですっ!!



”循環”というキーワードにピンときたので、その言葉の意味するものを探ってみます。

以下、わかったこと。


歌をうたうこと、音楽をつくることには膨大なエネルギーが必要(僕の場合)

エネルギーを費やした分だけ、手応えを感じたい。
だれか受け取ってくれた人はいるのか?届いているのか知りたい。

フィードバック(=ライブでの温度感、SNSのコメントやフォロワー増加数など)を受け取る機会が少ない

人の役に立っているのか?
音楽を通して、自分が社会に関われているのか不安になる

自分のやっていることに意味があるのかわからなくなる


こんな感じでした。

これまでは、ポジティブ高橋(別名:二代目松岡修造)の叱咤激励のおかげで続けて来られたけど、いよいよ、10年前の自分自身との約束(=20代のうちに絶対結果を出す)を果たせなかったという事実をきっかけに、自分のやっていることに意味があるのかわからなくなってしまったのです。。

すごい。

ここ半年ほど毎朝感じていた"モヤモヤ"ーなんだか足りない感じ、孤独感、虚しさ、心にぽっかり穴があいたような感覚ーを言語化することに成功しました。おめでとう、わたし!



そして、気づいたこと。

というわけで、モヤモヤの理由は「循環してなかったから」でした。めっちゃシンプル!

こうして、自分の中で起きていることを丁寧に紐解いていった結果、いくつかわかったことがあります。


僕は、自分が思っている以上に人からの評価や社会から認められたいという願望を持っていました。(持っていましたって書くと過去形っぽいけど、今もまだある)


「人にバカにされたくない」という思いが心の奥底にずっとあって、でもそれは表には出さずに生きてきました。

「音楽やってます〜」っていうと夢見がちな地に足着いてない人って思われちゃいそう…という謎の偏見があり、そのために音大行ったり、教職免許とろうとしたり、社会人になってからはバイトには極力頼らずに個人事業主として自ら仕事をつくったりして、いろいろなまわり道をしてきました。


「社会から認められるためには結果出さなきゃ」という信念がありました。

口だけのやつはカッコ悪い。結果より過程が大切とかいうけど、結局、他人から見えるのは結果の部分。わかりやすい実績しか評価されない。

自分に自信を持って生きるためには、結果を出さなきゃ。
綺麗事だけじゃ生けていけないから(お金で苦労したから)、稼げるようにならなきゃ。
そのために毎月最低30万円くらいは必要で、そのために毎週ライブや配信をやって、毎回数百人規模の集客ができるようになる必要があって、そのためにはフォロワーが、、、以下つづく。

こんな意識で、これまでずーっとやってきました。


でもこの半年間、空っぽの自分と向き合うなかで気づいたんです。

ぼくは、音楽をやるために生きている。
ぼくは、しあわせになるために生きている。 
ぼくは、大切な人たちと笑って過ごす人生を生きたい。
ぼくは、ワクワクや意味や情熱を常に感じられる人生を生きたい。
ぼくは、自分自身に正直に生きたい。

この願いたちは、とてもシンプルだけど、とてもパワフルな声でした。



憧れと幻想

これまでこだわっていた、外側からの評価や指標(フォロワー、集客規模、認知度など)は「ミュージシャンである」ということの尺度の1つにすぎませんでした。…いや、尺度というかぼく自身の憧れのようなものです。


自分がいいと思っているものが、人に評価されたら素直にうれしい

自分が命削ってつくった作品が、社会に必要とされたらやりがいを感じる。

自分が信じている"じぶん"というアイデンティティー(僕の場合は音楽やNVCで社会と関わりたい)で生きていきたい。


こんな純粋な憧れがいつしか「他者に認められること・必要とされることがゴール」という、フォロワー、集客規模、認知度、収入という数字だけを極端に意識するようになっていました。


「ミュージシャンである」とは、自分自身がそう「在る」ということ。

音楽に対して、
自分の人生の時間や意識やエネルギーをどれくらい費やしているか?
その道を本気で生きているか?

これらの問いに真正面から答えられるかどうかが本質な気がします。
周りの評価や意見は本質ではなく、自分自身(と作品)を信じるための判断材料のひとつ。

肩書き(職業)は人に決めてもらうものではなく、自分が社会に向けて宣言する役割のようなものなのかもしれません。



循環を感じたい

ここまで、僕の心の旅にお付き合いいただき、ありがとうございます。
おかげで、半年間抱えていたモヤモヤの正体がわかり、だいぶスッキリしてきました!

ただ、これだと内側での対話が完了しただけで、まだ現実世界は変化していません。最後に、ここまでの気づきをまとめつつ、今後の具体的な行動について考えてみようと思います。

【今回、気づいたこと】
・自分の命(時間×意識×情熱=エネルギー)を費やしたものには、相応のフィードバックが必要。

・僕にとってのフィードバックとは、外側の評価や指標(フォロワー、集客数、認知度、コメントなど)のこと。

・フィードバックが感じられないと、循環している感覚が得られなくなる。

・循環を感じられないと、虚しさや不安を感じ、エネルギーが停滞する。

・循環を感じられると、充足感や意味を感じ、エネルギーがどんどん湧いてくる。
【まとめ】
・ワクワク、意味、情熱を常に感じられる人生を生きていたい
・モヤモヤ=循環してない状態=エネルギーが停滞する
・循環を感じるには、フィードバック(受け取ってもらえた実感)が必要



無事、帰還しました。

心の旅から無事、帰還しました。どうも改めまして、高橋ゆうやです。

実は以前(大学生、ハタチの頃)、心の旅の途中で迷子になり、結果的にうつ病になってしばらく現実世界に帰ってこられないという貴重な経験をしたことがあったので、今回もそうなってしまわないかという不安がありましたが、こうして安全に帰還できて今ほっとしています。笑


さて、じゃあ結局これからどうするの?って話なんですが、循環を感じられる仕組みづくり(受け取ってもらえる場・実感を得る機会)を積極的にしていこうと思います。

平たくいうと「つくった音楽や歌がちゃんと人に聴いてもらえるようにこれまで以上に頑張ります」ってことです!いや、自分で書いてて思ったけどめっちゃ当たり前のことだ。笑

キングコングの西野さん(元芸人、オンラインサロン・絵本作家)の言葉を借りるなら「育児放棄をしない。最後まで責任を持って作品を届ける」です。


僕の場合、楽曲制作やライブ自体には120%の熱量があるのですが、

どうしたら人に聴いて(知って)もらえるのか?
どうやったら届けきれるのか?


という、いわゆる集客や、人に興味を持ってもらうまでの導線設計を120%の熱量ではできていませんでした。(きっとみんなもそうかもだけど、集客や告知をやり続けるのってなかなか修行ですよね笑)

なので、あらためて純度1200000%で、どうしたら人に聴いて(知って)もらえるのか?どうやったら届けきれるのか?というところに本気で向き合っていきたいと思います。



これからのこと

というわけで、「音楽を人に届けきるところまで、これまで以上に頑張ります」というなんの新しみもない決意を新たに、今後、以下のことやっていくことにしました。

・YouTubeでカバー動画を毎週アップ →今月から
・ライブ配信(LINELIVE)の再開 →今月から
・引き続き、隔月でオンラインライブ開催 →次回6/20
・リアルイベントの企画 →今秋

詳しくはHPをご覧ください

昨年同様、オンラインでの音楽活動を主に行いつつ、昨年コロナで中止になってしまったワンマンライブの計画や、1000人規模の野外フェスなど、いろいろとリアルイベントもつくっていこうと思っています。(詳しいことはまた改めて書きます!)


僕自身、音楽に人生を救われるという経験を過去にしました。

僕にとっての永遠のヒーローは、マイケルジャクソン・桜井和寿さん・玉置浩二さんの御三方なのですが、彼らの音楽から受け取った「自分自身を生きていい」という勇気、「これ聴いて明日もまた頑張ろう」という希望を、今度は僕自身が届けれるよう、ここからまたがんばっていこうと思います。



なんだか後半は、決意表明からの告知のようになってしまいました。すみません。。

もしこの文章を読んで気になった方は、音楽も聴いてみてもらえたら嬉しいです。そして、なにか心に響くものがあったら、コメントやチャンネル登録をしてもらえると、「あ、ちゃんと届いてるんだ」って思えてめちゃくちゃうれしいです。

そして、もっと物好きな人は、ぜひ配信やライブにも遊びに来てください。

希望の歌
前へ前へ 進め進め
一歩ずつでもいいから
馬鹿にされて 指さされて
笑われるくらいがちょうどいい


自分のなかにある違和感を大切にしながら、生きていけますように。
ワクワクして生きている人で、この世界が溢れますように。

願っている世界を、まずは自分自身が生きよう。
心の旅に最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!


ホームページ (ライブ情報はこちらで見られます)

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フリーランス7年目/音楽家。大学卒業と同時に、モバイルハウスで家賃光熱費0円生活を開始。カフェ経営、断食トレーナーなどを経て、現在は音楽活動と、NVC(共感コミュニケーション)オンライン講座を運営しています。[https://www.music.yuuya.org]