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#015 WITTNAUER Chronostar Corted 1:2.8 f=50mm

Chronostar Corted 1:2.8 f=50mmの実写

 WITTNAUER Continentalの標準レンズの「Chronostar Corted 1:2.8 f=50mm」(クロノスター)をM42ミラーレス仕様にしたので、FUJIFILM X-Pro2に装着して早速実写してみました。

M42化にはこちらの「M42 3点留めネジアダプタ」を使用しました。
このリングは36mm以下のマウントであれば簡単に取り付けられるため重宝しています。
※ネジの締め付けで止めるため、本体に傷がつく恐れがあります。また、ゆるく止めてしまうと抜け落ちる可能性があるので注意が必要です。

M42 3点留めネジアダプタを装着したところ

絞りを変えての試写

CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F2.8 FUJIFILM X-Pro2
CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F4 FUJIFILM X-Pro2
CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F5.6 FUJIFILM X-Pro2
CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F8 FUJIFILM X-Pro2
CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F11 FUJIFILM X-Pro2

開放からピント面はかなりシャープに写ります。
このレンズはデッケルマウント特有のEV値で露出決定する方式なので、レンズの上側に絞り値の表示がありません、そのため絞り値の確認が大変やりにくいです。

レンズ上部はEV値の表示と被写界深度表示爪
絞り値の確認には下側を見ないとなりません。またクリックがないので、記載している数値はアバウトです。
CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F2.8 FUJIFILM X-Pro2
CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F4 FUJIFILM X-Pro2
CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F5.6 FUJIFILM X-Pro2
CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F8 FUJIFILM X-Pro2
CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F11 FUJIFILM X-Pro2
CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F16 FUJIFILM X-Pro2
CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F22 FUJIFILM X-Pro2
CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F2.8 FUJIFILM X-Pro2
CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F5.6 FUJIFILM X-Pro2
CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F2.8 FUJIFILM X-Pro2
遠景で開放にすると流石に周囲の描写が乱れたようになります
CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F8 FUJIFILM X-Pro2
F8まで絞るとカリッとした写りになります
CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F8 FUJIFILM X-Pro2
CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F4 FUJIFILM X-Pro2
CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F8 FUJIFILM X-Pro2
CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F2.8 FUJIFILM X-Pro2
色の発色もとても良い。
CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F5.6 FUJIFILM X-Pro2
CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50mm F8 FUJIFILM X-Pro2
直線もしっかり出ます

 このカメラ(本家BRAUN Colorette Super II)の製造年は1956年〜59年頃です。
前回の記事でVoigtländer Vitessa Tの標準レンズであるCOLOR-SKOPAR 1:2.8 50mmとの共通点を書きましたが、Vitessa Tの発売は1957年なので、製造時期もおおよそ一致します。
 ご覧の通り、この時代としては非常に良く写るレンズです。本家と思われるVoigtländer COLOR-SKOPARも大変優秀で、端正な描写です。

Voigtländer COLOR-SKOPAR(Vitessa T)とWittnauer Chronostar Corted(Wittnauer Continental)の比較

 CHRONOSTAR COATEDはVoigtländer COLOR-SKOPARのOEM生産品ではないかと推測したので、この2本の比較もしてみました。

CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50 F2.8
Voigtländer COLOR-SKOPAR 1:2.8/50 F2.8

比較してみると、若干色味が違っているように見える。
色味の違いはコーティングの差によるものかもしれないが、ボケ方などはほとんど同じであり、本記事では、やはり「CHRONOSTAR COATED 1:2.8/50」は「Voigtländer Vitessa TのCOLOR-SKOPAR 1:2.8/50」のOEMレンズだと結論する。

※このレンズには絞り環にクリックがないので、記載している数値はアバウトです。
※RAWで撮影し、RAW現像で明度等、多少の調整をおこなっています。

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