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革新にさらなる革新を-Revolver2022mixを聴いて-

1966年人類は、革新を音楽に見た。

The Beatlesが放った革新的一作『Revolver』は
これまでの音楽の常識を覆し、録音芸術の流れを促進した
逆再生の多用、SEの使用、天才エンジニア、ジェフ・エメリックによるビートルズのわがままを骨を降りながら叶えた斬新な録音方法

1960年代も後半に差し掛かったこの年に『音楽よ、これが音楽だ』と音楽の世代交代を促したといっても過言でない今作

ついに、2022年、2017年から続くビートルズリマスターシリーズの日の目を浴びることとなった訳である

10月28日深夜、日付変更線の影響を早くから受けれる、日の出づる国で
世界の中でも割と早めにこの『Revolver (2022mix)』をいただく


Revolver (2022mix)を聴いて・・・

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ここからは主観を交えた文が続くので一個人の意見として読んでいただいて
気に食わなかったら家まできて欲しい、話すから

今回は聴きながらその新鮮な感想を書き綴ったものをそのままお届けしよう

1. Taxman

これぞ本来のこの曲の持ち味
これまでのステレオミックスはとんでもないもんだったんで
それに慣れた頃ではあったが
やっぱりちゃんとしてる方がかっこいいね
やっとこさ汚名返上した
OPに相応しくなった
成長したねぇ〜


2. Eleanor Rigby

一つ一つの弦楽が聴きやすく
まさに室内で聴いてる感じ(室内で聴いてるんだけど)
ちゃんと4弦楽が単体で鳴ってる感じ


3. I'm Only Sleeping

なんか重い!
低音が爆増しして
こんなん寝れなくなっちゃうんじゃないか
アコギもふっくらと
逆再生ギターは、今まで聞いたことないフレーズの切れ端を発見
ジョンの声もエフェクト感が増す。
あれアクビの音だったんだって今気づいたかもしれない


4. Love You To

インド音楽リマスター
どう変えれるんだと聴いてみれば
一つ一つの音像がわかりやすくなってる
ただ個人的には前の方がボーカルの音はインド寄りな感じな気も(誤差)
僕、タブラは低音じゃなくて高音部がいいと思ってるから低音増されてもとは思っちゃうけど
まぁいっか


5. Here, There and Everywhere

現代人にとっては聴きやすくなってるミックスに生まれ変わったかこの名曲は
ボーカルにステレオ感を出したか
コーラスも聴きやすい
ただこう改めて聴いてみると
楽器は簡素なんだなぁと
暖かみは薄れたか


6. Yellow Submarine

は?はじまりなに??
でもただしいのはこっちなのか??
海SEが増してスポンジボブ感が増した
なんかコーラスの人数減った??
全体的に爽やかになった印象
リンゴの声も心地よく
ノベルティーソング感が強まったと
根拠のない感覚を持ったり

おっさんが屁こきまっせ!おっさんが屁!


7. She Said She Said

イントロの左ギターの曖昧なフレーズとは
ん?
なんだこれ
別テイクかってくらい違うな
あー違うな
違う
なんか違う
あ、オルガン聴こえた
でもなんか違う
左サイドギター!!!
これは今までの方が好きかも
みんなはどうなんだろう


8. Good Day Sunshine

より明確に
より元気に
強靭な音像に生まれ変わった
音の隙間がなくなったと言いますか
ボーカルが特に前にでまくりましたな
これは結構好きです

わ、クラップなんて意識したことなかった
良く聴こえるのね


最後のやつサイケデリック感がでた


9. And Your Bird Can Sing

ジョンの声のエフェクト乗りがさっきからすごいな
コーラスの重厚感アップ
こちらも音の隙間がなくなった感じ
最後のギターノイズ初めて聴いた


10. For No One

ピアノが広がった
世界が広がった
楽器がそれぞれ踊っているかのような
素晴らしいミックス
曲の世界観にあった温かみと新鮮な音
はじめまして、これからよろしくおねがいします

今作、トップに好きなミックス

11. Dr. Robert

ボーカルが目立つね
サイケデリックパート(勝手に名付けてる)がいい
まぁでも可もなく不可もなくと
ポールのコーラスも目立つようになった
ベースも聴こえやすくなった?


12. I Want To Tell You

スネアが好き
これで若い子も聴いてくれるぞ!!
これまた音像が映え映えの映え
ただ最新技術によって
少しビートルズのコーラスとかの雑さが目立つようになってしまった


13. Got To Get You Into My Life

イントロがちげぇ曲じゃねぇか!
なんか管楽器の素材が変わったかのような感じ
ドラムがかっこいい
ブラスとポールのボーカルの共存性が増した
ベースも太く太く
サビのかっこよさが増してる
ただ変わり様がとんでもないか
賛否両論はありそう


14. Tomorrow Never Knows

音の真骨頂
イントロでもう遊んだな
たどボーカルのマントラ感が減ったか…?
SE動かして遊ぶの楽しかっただろうなぁ
「どこに動かしちゃう?どこに動かしちゃおうか
キャハハ」と
ベースってこんなだったんだ
ここへきて新しい発見


Paperback Writer

タムのふちを叩く音が紙の音に聴こえて彼らの才能を見た中一の夏
そこから今年、タンバリンの音も紙っぽく聞こえることを知った
もうハードロックじゃん


Rain

こちらもまた重くなっている
ただなんかボーカルは落ち着いたという勝手な印象
「レーーーーーえええーーーええーーーええええーえーえいん」
のとこちょっとボリュームでかい
高音域が


未発表音源について

まずわかったのは「Got to Get you〜」は意外とコーラスをバリバリにしてやろうとしてたんだなと
完成版は全くないもの

あとはちゃんと「Love You To」が「Granny Smith」と呼ばれてたことを確認できた

Rainのactual speedという新発見もあった
ベースがえぐいな
こんなものよく今まで出さなかったものだ (出す機会がなかったのだろう)

あとはAnthologyにもあったが、「And Your Bird〜」のゲラ笑いバージョンがやっぱり何とも微笑ましい。

She Said She SaidはDemoの方が良かった



全体的に

なるほど革新に革新を重ねると、こうなることがわかった

正直これがベストとは思わず
あくまでも「現代の最新技術でもってビートルズをいじり遊ばむ」とする実験的な機会がこれだったと思う
用途や気分によって今までのと今回のを聴き分けようかしらと
音像もはっきりして、音圧が上がって、聴きやすくなった一方
先述したとおり、ビートルズのコーラスとかの雑さも見えやすくなった
でも尚更かっこいい
そんなポテンシャルがまだビートルズにあったことが何より素敵じゃないか
1966年の実験がこの「Revolver」であったのに対しての2022年の実験は
実に面白い
実に、
実に
実に
面白い

はー眠たくなってきちゃったなぁ〜〜

おやすみ




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