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なぜマネフォがPdMイベントを開催したのか。孤独になりがちなPdM同士がオフラインでつながる価値

こんにちは!マネーフォワードでプロダクトマネージャーを担当している山下です。

マネーフォワードは、さまざまな企業で活躍する現役プロダクトマネージャー(以下PdM)の方々をご招待したイベント【オフライン開催】pmconf2023の非公式アフターパーティー 〜勝手に登壇者集めちゃいました〜を2024年1月17日に開催しました。

どんなイベントだったのか、なぜマネフォがイベントを開催したのか、どんな成果があったかなどの舞台裏について、イベントを企画した広瀬さん(ビジネスカンパニー CPO室 室長)と植竹さん(HOMEカンパニー プロダクトマネジメント部 部長)に語ってもらいました!

広瀬 丈
ビジネスカンパニー CPO室 室長

50人を超えるプロダクトマネージャーが所属するBtoB SaaS領域のPdM組織の運営責任者。2022年9月にマネーフォワードにジョイン。新卒から大手通信企業にて17年間勤務し、うち7年間はプロダクト企画開発、10年間は法人営業で事業企画・人事など幅広い業務に従事。

植竹 広佑
HOMEカンパニー プロダクトマネジメント部 部長

新卒未経験でエンジニアとしてキャリアスタート。 自社サービスのサーバー開発を一通り経験した後、PdMとして新規アプリの立ち上げ/グロースや、既存アプリのフルリニューアル/グロースなどを経験。 その後新規事業の立ち上げ・事業責任者としての事業運営を行ったのち、マネーフォワードMEのプロダクトマネージャーとしてジョイン。 toCサービスで世の中の様々な人の人生を支えることが大好きです。

山下 侑哉
HOMEカンパニー プロダクトマネジメント部

法人営業、エンジニア経験の後に2018年9月にマネーフォワードにジョイン。ビジネスカンパニー HR領域の給与プロダクトの開発に従事。2021年10月からホームカンパニーのプロダクト開発本部に移動し2023年6月からプロダクトマネジメント部にジョイン。


マネフォがPdMイベントを開催した理由

ーーまずはじめに、今回開催した「pmconf2023の非公式アフターパーティー 〜勝手に登壇者集めちゃいました〜」とはどんなイベントだったのかを教えてください。

広瀬:イベント名のとおり、「プロダクトマネージャーカンファレンス2023(以下、pmconf2023)」の非公式アフターパーティーとして開催しました。

「pmconf」とはPdMを中心に、プロダクトマネジメントに携わる方々が集まる情報共有や人材交流のイベントでして、私たちが開催した非公式アフターパーティーでは「pmconf2023」の登壇者の方々にカンファレンスで伝えきれなかったことなどをLT(Lightning Talk)していただいたり、質問会や懇親会を行いました。

参加者は現役PdMを中心に、合計40名近い皆様にご参加いただき盛況となりました。

非公式と謳ってはいますが、もちろん「pmconf2023」の実行委員の皆様にはイベント開催を快諾いただいています(笑)。

ビジネスカンパニー CPO室 室長 広瀬さん

ーーなぜイベントを開催したのか、開催背景や想いを教えてください。

広瀬:
私自身が「pmconf2023」の懇親会に参加して、やはり企業の垣根を超えたPdM同士のオフラインでの交流には大きな価値があると感じたのが企画のきっかけです。

コロナ禍以前はPdMの横のつながりがありましたが、今はオフラインでつながる場が非常に少なくなりました。オンラインの機会は増えたため勉強会などの知識共有は容易になりましたが、以前はあったようなPdM同士の密な交流やカジュアルな相談が難しい状況が続いていたんです。

特にシニア層の方々が、自らの経験や知識を分かち合うことには大きな意味があると思います。そういった背景があり今回のイベント開催に至りました。

植竹:PdMの領域は広がりを見せる一方で、より深い議論をする場がますます難しくなっていると感じます。最近はエントリー層の方々を対象とした話題が増えており、それによってシニア層が直面する問題や悩みを気軽に相談し合う場が少なくなっています。そのため、特にシニア層の方々が気軽に交流し、悩みを共有できる場を提供したいと考えました。

HOMEカンパニー プロダクトマネジメント部 部長 植竹さん

広瀬:なぜマネフォが主催するのかというと、当社はBtoB、BtoCのどちらの領域にも事業展開しており、またプロダクト数も非常に多いことから、現在では50名以上とPdMが多数在籍している会社です。だからこそ率先して業界やコミュニティを盛り上げる側に立ち、つながる場を増やしていく一助になれたらという想いで主催しました。

イベントで重視したのは“登壇者と交流できる”こと

ーーイベント内容について、工夫された点があれば教えてください。

広瀬
:まず登壇者については完全に「pmconf2023」関係者に限定し、その上でバランスを考慮しました。

エンタープライズ系の株式会社ログラス・斉藤知明さん。BtoC出身として元スタディサプリのPdM、現在は株式会社PM Clubの代表取締役 CEOとして活躍する佐々木真さん。メディアを手がけながらPdMの経験も豊富なPIVOT株式会社・蜂須賀大貴さん。そしてBtoBサイドとして「マネーフォワード クラウド会計Plus」の責任者を担当する当社マネーフォワードの根津陽など、プロフィールや担当領域が多様になるような方々に登壇いただきました。さまざまな視点の話が聞けること、また、皆さん大変ご活躍されているので、興味深い話題が提供されるだろうと。

さらに、LTもできるだけ短くし、参加者同士の交流を重視しました。一般的なイベントは聴講者が登壇者と交流できる機会が少ないですが、聴講者にとってはやはり登壇者と直接交流して議論を深めたいというニーズがあると思うんです。そのため、このイベントでは聴講者が登壇者と直接交流できることをメインに据えました。

ーー当日はどんな方が参加されましたか。

広瀬:
今回はご招待とconnpassでの募集により参加者を募ったのですが、「pmconf2023」の登壇者や実行委員、そしてさまざまな企業の現役PdMの方を中心にご参加いただきました。本当に多様なバックグラウンドを持つ方々が参加しており、交流の場として非常に充実したものとなりましたね。

植竹:領域に関しても、幅広い分野からの参加者を意識して招待しました。一つの側面に偏った議論が生まれることなく、各参加者の専門性がうまく交わるよう、コミュニケーションの場を提供することを意識しました。

広瀬:イベント運営スタッフもマネフォのPdMがかなり多かったですね。参加者だけでなくスタッフもPdM(笑)。

植竹:確かにほぼ全員PdMでしたね(笑)。

広瀬:当社のPdMに運営を手伝ってもらったのは、参加者がスタッフともPdMの話題が盛り上がるようにという考えもありましたし、さらに、当社オフィスで開催するという絶好の機会を活かして当社のPdMに勉強してもらいたいという思いもありました。PdMの在籍人数が多いという当社の利点を活かせたかなと思います。

ーー当日の様子はいかがでしたか。

植竹:PdMが抱える悩みはかなり共通
しており、組織の課題や育成などがその一例ですね。採用も困難な面がありますし、そういった課題に対する最近の取り組みやチャレンジについて話し合われました。ある種のPdMとしての仕事や組織としてのアプローチについて、参加者が自身の経験や知見を共有し、濃密な議論が展開された印象です。

交流の様子

山下:私としては、現役PdMの方々から自分が担当しているサービスについてフィードバックを得られたことが、非常に貴重な経験でした。普段はユーザーの方々からフィードバックを受けることはありますが、他社の現役PdMから直接もらう機会はなかなかありません。オフラインイベントならではの価値を感じました。

広瀬:とてもウェルカムな雰囲気でしたね。私たちとしては、今回のイベントを通して参加者の方々にマネーフォワードのPdM組織やPdM業界の発展への想いについて知っていただけたことも大きな収穫でした。

「PdMは孤独だから…」実感したイベントの価値

ーーイベントの反響はどうでしたか。

広瀬:ありがたいことに、イベントが終わった後に、「もう一度やってほしい」という声をたくさんいただきました。満足度は高かったようで、開催した意義があったと思っています。

植竹:そうですね。私の周りでは、社内外問わず「自分たちもイベントを開催したい」という声を聞きましたね。

山下:私が招待した方の中には、名古屋から東京へお越しいただいた方もいました。このイベントのためにスケジュールを調整してくれたそうです。

広瀬:名古屋から来てくれるなんてすごいですね!でも、その気持ちはわかります。特に登壇者の方々やプログラムを見ると、その価値があると思いますよね。

ーーイベントでの出会いから、その後新たな動きに発展したことはありますか。

広瀬:イベント後に、小さなコミュニティから大きなものまで幅広く誘われましたね。私もその中から追加で2つのコミュニティに参加しました。また、以前X(旧Twitter)で交流したことがあった方とリアルでつながれました。早速横のつながりが増えましたね。

植竹:そうでしたね。「このアイコンの方を以前見たことがあるな」と思うことが私もありました。

広瀬:PdMは孤独な仕事です。同じような悩みを持つ仲間と共感し合い、経験を共有することで、すぐに仲良くなれるので、やはりその場を提供するコミュニティ醸成は重要だと思いますね。

ーー開催してみて感じたことや、今後チャレンジしたいことがあれば教えてください。

広瀬:オフラインイベントを開催して本当に良かったと感じています。今後も定期的に開催していきたいと考えています。

オンラインの充実が進んだ今、両方の形式をハイブリッドで提供する必要性を感じますが、ハイブリッドイベントの運営はそれなりに難しいこともわかりました。オフラインとオンラインのそれぞれの良さを活かしたいですね。

植竹:そうですね。やっぱりPdMの魅力は、さまざまな方々がそれぞれ異なる思いを持っていることだと感じました。横のコミュニケーションを増やし、そこから新たな著名人が生まれるような気軽な交流の場も作れたら、より盛り上がるのではないかと考えます。交流を通じてプロダクト作りが進むことで、世の中全体が良くなる可能性もあると思います。そうした面白いアイデアがこのイベントで生まれることを期待しています。

山下:私も、オフラインイベントならではの良さを当日強く感じました。困った時や話したい時に安心して参加できる場所が継続的に存在することで、心のオアシスのような役割を果たせれば個人的にも嬉しいですし、他社のPdMにとってもうれしい場所になるだろうと考えています。

広瀬:素晴らしい言葉ですね。繰り返しになりますが、当社はBtoCとBtoBの両方の事業・プロダクトを展開しており、それぞれを担当するPdMが50名以上在籍しています。ひとつの会社の中にこれだけ大規模なPdM組織があることはなかなかありません。私たちが率先して業界を盛り上げる価値はここにあると考えています。

次回イベント開催について

大好評だった本イベントの第二弾開催が決定🎉
2024年5月15日(水)19:00から「【オフライン開催】プロダクトマネージャー座談会 @ Money Forward」を開催します!

次回は「to C・to B プロダクトマネジメントの違いと共通点」をテーマに、to CのPdM、to BのPdM、両方経験してるPdM、様々なPdMの皆さんに集まってもらい、「to C、to Bのプロダクトで、プロダクトマネジメントの方法やPdMの役割って違うの?一緒なの?」というトピックを掘り下げていく予定です。

次回は参加者70名様を募集予定ですが、すでに120名以上の方からお申し込みをいただく盛況ぶりとなっております・・・!
参加者は抽選にて決定しますので、ご興味がある方はぜひお申し込みをお願いします。

▼次回お申し込みはこちら


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