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中島翔哉はドリブルは上手いけどサッカーは上手くない選手

ベネズエラ戦を毎度お馴染み戸田さんと小澤さんの裏解説を聴きながら視聴し終えました。

代表について思うことはたくさんあります。伝えたいこともあります。森保さん(日本サッカー協会)の怠慢なチームビルディングについても思うことは山ほどあります。でも、それはまた後日にそう思う根拠などを伝えれたらなと思います。今回は割愛させて頂きます。

今回はタイトルの件ですが、立ち位置(ポジショニング)について伝えたいと思います。

サッカー、いやスポーツでも何でもそうですが準備はすごく大切です。

日々の練習は試合への準備。試合当日はウォーミングアップが準備。では、試合中の準備は何になるでしょうか。




そうです、立ち位置になります。一般的にはポジショニングと言われています。僕は選手達には日本語の「立ち位置」という言葉に直して伝えています。ボールを受けるにも良い立ち位置を取る必要があります。立ち位置はサッカーの試合において一番と言っていいほど重要です。なぜなら、1試合が90分で両チーム合わせて22人で90分の間にピッチの外にボールが出ている時間もかなりあるので、1人がボールに触れる時間は多くて3分と言われています。残りの87分はボールに触れていないことになります。その時に何をするか。どこに立ち位置を取るか。それが重要になってくるのは言うまでもありません。

立ち位置の重要性を伝えさせてもらったところで、本題にいきます。

今ちょうどベネズエラ戦を見終えてすぐこの記事を書いています。このベネズエラだけではなく前々から思っていて、インスタグラムのストーリーでも何度も伝えている中島翔哉の立ち位置について改めてここで伝えようと思います。



では、皆さんに質問です。

3.4人を抜く選手と1人を抜く選手どちらがドリブルが上手い選手だと思いますか?

答えは簡単。3.4人抜く選手です。

でも僕が今回一番伝えたいのは、それはドリブルが上手い選手なだけであってサッカーが上手い選手(賢い選手、インテリジェンスのある選手、サッカーIQの高い選手)とは限らない。ということです。

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例えば、このような場面の時に、中島翔哉は黒丸の立ち位置を取ってしまいます。ここでボールを受けても相手の中盤ラインを相手にしないといけません。なので、必然的にドリブルで抜くなら3.4人抜かないといけなくなりますよね。

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逆に上のような場面で黒丸の立ち位置を取れれば、縦パスを受ければ相手の中盤ラインを超えているので後は相手のDFラインのみを相手にすればよくなります。中盤ラインの背後に立ち位置を取りそこでボールを受けることができれば、もちろん相手の中盤ラインを置き去りにすることができるということです。3.4人抜かなくてもよくなります。そのプレーができるのが古橋です。今日のベネズエラ戦でもこのようなプレーが頻繁にありました。サッカーを良く理解しているので、サッカーが上手い選手と言えます。ただ、残念ながらこのようなプレーを評価してくれるような指導者が日本にはまだまだいません。僕が言っている評価基準のレベルを上げるというのはこういうことにも繋がってきます。

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ボールの位置が違うのでそこの部分は考慮しないといけませんが、後半12分の一連の流れで2人の違いがよく分かるプレーがありました。

ベネズエラ戦を先ほど言ったように裏解説で聴いていたので地上波の音声は小音でほぼ聴いてませんでした。見直す時に地上波の解説を聞いたのですが、解説の風間さんが古橋のことを「無駄に動かない」と評価していました。裏解説でも戸田さんと小澤さんが全く同じタイミングで古橋を絶賛していました。

日本ではまだまだ動かない選手は良くない選手。という評価をされてしまうのが現状です。良く動く選手が良い選手と評価してしまいがちです。そこの評価基準をもっと高めないといけません。

全ては、「サッカーが上手い選手」を育成するために。

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