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しばらく年下君に絡まないように我慢します。

がんばって出勤してくれたが、年下君、まだまだ体調が絶不調の様子。

顔色もよろしくないので「本当に大丈夫…?」と話しかけたら、完全に上の空だった。

「大丈夫です」と言ってたけれども、こういうときに作る愛想笑いも全然できていなかった。

きっと本当に余裕がなくて本当に具合が悪いんだと思う。

まともな食事もとれていないほど弱っているらしい。

無理せず寝ててとみんなで言い聞かせて、今日も早めに家に帰した。

絶不調の彼にお菓子を渡すのは違うなと思ったので、なんとか少しでも足しに、癒しになるように…

と、帰る前に「食欲なくても何かお腹に入れた方がいいと思うよ」と、インスタントのお吸い物だけ差し入れておいた。

…我ながらなんでそんなもんを渡すんだよと思う。

思うけれども。

年下君は「しるもの」が好きなのだ。

「自炊しないけどなるべくインスタントでも味噌汁とか何かしるものをつけたい、しるものがとにかく好き」
と言っていたのを思い出したのだ。

(そういえば飲みに行ってもひとりだけ明け方にお茶漬けをすすったりしていたなあ…)

だから最近個人的にヒットしたインスタントお吸い物を、プレゼントしたのだった。

ちょっと小腹減った時に、固形物無理でもお吸い物ならすすれるかもしれないし…

多分飲まないと思うけども。

何か、あげたかった。

こういうとき、同性の友達か家族だったら、家まで差し入れ持っていったりおかゆ作ったりできるんだろうな。

もしくは彼女。

年下君は本人いわく今本当に恋の気配がなく独り身だそうなので、栄養管理が心配すぎて私はなすすべなくその辺をウロウロしたりしている。

明日は会社に来ないかもしれないし、来てもすぐ帰さないといけないし、病み上がりも心配だし、しばらくはあんまり絡めないと思う。

早く全快してほしいし。

決めた、目に見えて元気になるまでちょっかい出すのやめる。

私が心配したってしょうがないし、先輩からの心配がプレッシャーになる可能性だって十分にあるから。

とりあえず気を逸らすために、久しぶりの後輩とご飯食べてきます。

(ただし「年下君が早くよくなりますように」の念だけは、変わらず送っておくこととする)

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