見出し画像

年下君と初めて二人でランチを食べた

年下君と仕事で外出した先で少し時間ができたので、思い切って「ご飯食べていかない?」とお誘いしてみたところ、
「忙しくないですか?食べてる時間あります?」と気遣われてしまったが、どうにか一緒に食べたい気持ちと本気の空腹からだいぶ強く出られたので、「いいから行こう!」と強引に食事にこぎつけた。

少しあたりを歩きながら店を探す数分ですら楽しかったので、私はだいぶ浮かれていたかもしれない。

結局定食屋に落ち着くと、「お先にどうぞ」と年下君にタッチパネルを差し出されそそくさと入力。
この時点で彼が何を注文したかはわからなかったが、運ばれてきたのは完全に同じメニュー。

食べたいものが同じだった事実で話をかけて浮かれる私。

実際にご飯も美味しく完全に当たり。いい日だなあ……。

食べながらいろんな話をした。

好きな食べ物嫌いな食べ物、退勤後遅くに帰宅してからもガッツリ食べること、あと休日の過ごし方とか好きな映画とか、とにかくいろんなことを聞いて、私も答えて、たくさん話すことができた。

ちょっと気になったのは、彼が節目がちなこと。話していてもすぐ目を逸らされて全然会わない。寂しい。

これも図々しく理由を聞いてみたら、人と目を合わせて話すことが苦手なのだそうだ。
(後日他の人に聞いてみたらやはり目を合わせてもらえないそうで、良かった私のことが苦手とかでは多分なさそう…!と安堵するなど。)

ちなみに私はめちゃくちゃまっすぐ彼の目を見て話しかけている。
顔見たいし。

そのうちもう少し慣れてくれて、目が合う時間が増えてきたら感動してしまうだろうな……。

食事の後は次の行き先が違ったのでその場で解散、かと思いきや、年下君は私の行き先が近場だからかわざわざ送り届けてくれた。
「通り道ですから」と行っていたけど、送ってくれるの紳士すぎない……?

また彼の優しさまじめさに触れて心振るわせながら平穏を装ってお礼を言った。

そして道中で、「最近嬉しかったこと」を照れくさそうに教えてくれた。趣味に関する事柄で、それが評価を受けて要は認められたという名誉なことがあったらしい。
「自慢していいですか」と添えながら嬉しそうに説明する姿がいとおしすぎた。

せっかくなのでその成果を拝見したいのですが、という旨のお願いをすると「そう言われると思った……」と照れながらもスマホで見せてくれた。

おそらく会社の人々は知らないことで、私ぐらいしかまだ見せてもらっていない、ような気がするのでまたまた勝手に歓喜した。
秘密ではないけれども、新たな一面を知ることができてちょっとこっそりそれを共有してもらえて、こんなに嬉しいことはないじゃあないか。

次の行き先に着いた後、明るく手を振りながら去っていく彼の後ろ姿を見つめながら、「このまま少しずつでよいので距離が縮まりますように!!」と強く願った。何かに。

一気にでなくていい、じわじわと仲良くなれればありがたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?