禁酒と禁煙どっちが難しい?
つい最近、東京都の条例が可決して、従業員のいる飲食店は全面禁煙というものが2020年に施行されますね。
個人的にはやりすぎだなとは思うのですが・・・
絶対悪の象徴としてタバコは叩きやすいんですよね。いくら叩いても誰からも反論を受けないということで、ほぼ犯罪者扱いで盛り上がっています。
集団における人間の社会的行動は厄介なものです。これだけで簡単にみんな洗脳されますからね。とこれは話し出すと長いので、別の話にしておきます。
アルコール依存VSニコチン依存とすると
アルコール依存VSニコチン依存ということになりますが、ここだけを切り取ると、いや飲んでいるときのコミュニケーションが大事だとか、タバコ吸っているときが休憩を産んでいるんだじゃなきゃ休めない。とか別の方向から指摘が来そうです。
でも突き詰めた場合、コミュニケーションは別に飲んでなくても出来るし、タバコを吸いに行かなくても意識的に休憩は出来る訳なんですよね。なので、この話からは一旦外しましょう。
どちらがやめづらい?
本題ですが、アルコールとニコチンの依存性について考えてみるといろんな資料が出てきます。どちらが依存性が高いという数値統計の問題は別の方に任せて、ここではあなたが、どっちがやめづらいのか考えてみることにします。
結論としてやめづらさとしては、どちらも同じです。
結局依存という観点からは同じことなんですよね。根っこは一緒で枝葉が違うだけで。
様々な依存症は基本的に根治治療が可能です。
ただ、治療にはお医者さんのチカラも当然大きいのですが、自分で治癒することが非常に重要になります。(この辺りはもう少し掘り下げますね)
タバコは今や吸うところが極限まで制限されつつあり、集団意識によりいつも白い目で見られます。ある意味やめざるを得ない理由が多いので比較的やめやすいのも特徴です。
が、アルコールはほとんどの人が飲んでいる世の中で集団意識による攻撃もタバコに比べると少ないです。
飲みすぎても、それが武勇伝として堂々と言えるじゃないですか。タバコの場合吸い過ぎたとしてもあんまり人に言わないですよね。(まぁ吸いすぎたということも少ないですが)
ここの違いはかなり大きいと思います。
人間やっている以上社会との関わりはどうしても必要なので、集団による意識の伝染。(みんなやってるから自分もそう的な考えかたです)これが結構厄介です。
また、承認欲求自体も満たされることは少ないです。
禁煙した!!→偉い! マナー守って大人!
禁酒した!!→飲み過ぎは良くないよね。なにか失敗した?
ほとんどの方がこういう反応をされていると思います。
本人にとってはどちらも非常に決断力のいるものなのですがね・・・
結論 タバコの勝ち
社会的に考えてしまうと依存症から脱するにはタバコのほうがはるかにやめやすいです。だからほぼ9割吸っていた時代から2割まで減ったのでしょう。
また、タバコは事前でお酒は事後という違いがあります。
脳科学からすると、どちらもドーパミンを出す(元に戻す)作用があるのですが、タバコは物事を行う前に吸います。お酒は物事が終わってから飲みます。なので必然的に飲んでいる姿を見せることが少ないので酔っ払った醜態を晒すことが減ります。
ちなみに、物事に取り掛かる前にお酒を飲んでしまうことがあれば、十分に依存症なので、専門病院に早く掛かったほうが良いと思います。
まとめ
今回はアルコールとタバコに焦点を当てたのですが、比較対象がちょっと分が悪すぎましたね。
試したことが無いので体験的に話すことは出来ないのでやめましたが、
アルコールVS大麻VSタバコ だとどうでしょうか?
アルコールVS不倫VSギャンブル でも良いです。
この話をきっかけに少し客観的に考えてみると面白いかもしれません。
特に日本では集団ヒステリーを起こしやすいので、これが悪いとわかったら徹底的にイジメることがよくあります。そういうこともあると考えるだけで少し物事を客観的に見ることが出来るのでは無いかなと思ってお話させていただきました。
結局はこの客観的な考えを本人が突き詰めていかないと、依存症というものは根本的に治すことは無理なので、身近にそんな人がいたらちょっとだけ視野を広げてあげましょう。それだけで禁酒に向かうことが出来るくらい人間は強いです。