【読書記録】#28 chatter イーサンクロス著 〜ネガティブに押しつぶされない方法とは〜
はじめに
久しぶりの投稿になりました。
瞑想をするとよく分かるのですが、頭の中で無意識に起こる「声」というものが存在するかと思います。私はこの「声」によって体調不良を起こしているのかもしれないと思い始めました。
そんな中、たまたま見つけたのがダルビッシュ有投手のメンタルの考え方です。
4:55からをぜひ御覧ください。
要約すると、「メンタルを鍛えることは難しい。自分に湧き出るネガティブな言葉を自分の声と思わない」と述べています。これは今回読んだchatterという本のいちばん重要な部分です。
3つの気づき
1.チャッターは内省という素晴らしい能力を呪いに変える
人間には「内省」という素晴らしい能力を持っている。この能力によって想像、思い出し、反省を行い、問題解決やイノベーション、創造に繋がっていく。
この能力があるからこそ、人は苦痛を感じたときに内省を発揮し、「内なるコーチ」に助けを求めるが、「内なる批判者」に出くわしてしまう。よって、ネガティブな思考と感情が頭の中で循環してしまい、「内省」が「呪い」に変わってしまう。
内省という素晴らしい能力は積極的に活用すべきだが、苦痛を感じているときは有害無益ということをこの本から学ぶことができた。
2.感情を共有する程度では、楽にはならない
驚きの内容だった。なぜなら私は何か苦しいことがあったとき、他者に話すことによって気が楽になると信じてきたからだ。
なぜ楽にはなれないのか。それは動揺しているときには解決策より共感を求めすぎてしまうから。
解決策が明確にならないため、問題が前に進まないという側面が一番に考えられる。これだけではなく、共感を求めすぎるあまり、相手が思ったより共感せずにスッキリしないという側面も考えられる。
3.ネガティブな精神状態を避けるのではなく、押しつぶされないこと
内省や内なる声はときにネガティブな思考や感情を呼び出し、私達を苦しめる。しかし、痛みそのものは危険な状態を知らせるものである。そのため、人生の向上を目指すなら、ネガティブな状態に押しつぶされない術を身に着けるのが最適だ。
3つのToDo
3つのToDoではネガティブな状態に押しつぶされないための対処法を挙げていく。この3つの対処法は自分自身に合うものを挙げているので、気になった方はぜひ本を手にとって他の対処法を参照してほしい。
1.友人に助言をしていると想像する
自身のチャッターを対処するための1つ。
具体的には、自分と同じ問題を抱えた友人がいたら、どんな言葉をかけるのかと想像すること。
2.経験を試練と捉え直す
これも自身のチャッターを対処するためのもの。
具体的には、チャッターが始まるとき(ネガティブな感情が循環するとき)は現在の状況を対処できないと解釈しているときなので、現状を再解釈することで克服できる状況と考え直すこと。
3.思いやり、具体的助言の2つのニーズを満たす
これはチャッター(ネガティブな思考や感情が循環している)に関する支援を行うためのツールである。
感情を共有する程度では楽にはならないという教えをもとに、「思いやり」と「具体的助言」の2つを盛り込んだ言葉をかけることを意識したい。
おわりに
この本では、自分自身を救うための方法だけでなく、相手を支援するための方法も盛り込まれていて、非常に参考になる一冊でした。
内省という素晴らしい能力をしっかり活用し、ネガティブな状況を避けることではなく、押しつぶされないようにすることが大事だと学びました。
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