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給与明細すぐに捨ててない?一番身近なお金の教材「給与明細」の仕組みを解説!

連続投稿13日目。今日は動画編集で1日のほとんどを費やしてしまいました。今日も最後までお付き合いいただけますと嬉しいです。

今回のテーマは「給与明細」です。給与明細、しっかりと見ていますか?もしすぐに捨てているのであれば、是非今日の内容を頭の片隅に入れていただけましたら嬉しいです。

まず給与明細とは?

まず給与明細とは、毎月お給料が支払われる際に手渡されるお給料の「明細」ですが、この給与明細を必ず企業は発行しないといけないということが実は所得税法という法律で定められています。

この給与明細には、どのくらい働いたかという「勤怠」、そしてその勤怠に応じての「総支給」、その中で税金や社会保険などの差し引かなければならないものである「控除」、そして「総支給」から「控除」を差し引いたものである「差引支給」、いわゆる「手取り」で構成されています。

それでは、給与明細の中身を実際に見ていきましょう。

給与明細の中身を見てみる

はじめに「勤怠」ですが、給与明細は自らが働いた記録が残されているため、しっかりと正しく働いた記録が記載されているかを確認する必要があります。この記録を使って給与を計算する際には、人の手が入ってしまうのでどうしてもヒューマンエラーが発生することがあるのです。

給与の未払いがもしあった時には重要な証拠になりますので、捨てずに必ず取っておくようにしましょう。給与の未払いは現在3年間さかのぼって請求が出来るようですので、3年は取っておくことをおすすめします。


次に「総支給」についてお話をしていきます。

「総支給」は「基本給」「手当」で成り立っています。その中でも「基本給」は「給与の基礎」となる部分で、会社から初めに定められた時間で働いた結果がこの部分になります。ボーナスや退職金はこの「基本給」をベースに算出していることが多いです。

まずはここで自分のベースのお給料はいくらなのか、ということを「基本給」から確認しておきましょう。

そして「手当」は様々なものがあります。

例えば「残業手当」「通勤手当」「住宅手当」「資格手当」「扶養手当」などといったものです。これは会社によって支給の条件が異なるので、どのような条件のときにこの手当が支給されるのかということも押さえておくことが大切です。

ここから「控除」についてお話をしていきます。

「控除」とは給与から「差し引く」もののことで、社会保険料や源泉所得税、住民税、そして会社独自の控除というものがあります。

それぞれを分解してみると、まず社会保険料は医療費の自己負担が3割になったり、高額療養費や傷病手当金が受けられる「健康保険料」、将来の年金となる「厚生年金保険料」、そして失業した時の基本手当や資格取得のための講座が割引になったり、育児や介護の給付がある「雇用保険料」、そして40歳から加入することになる一定の介護状態の時の保険である「介護保険料」の4つに分けることが出来ます。

この中でも一番大きな控除のウエイトを占めているのが「健康保険料」と「厚生年金保険料」です。そして、介護保険料は40歳になってから控除がスタートします。

次に、源泉所得税住民税です。源泉所得税は一年間の見込み年収から計算をされて、一度「仮」の所得税として控除されます。しかし、この源泉所得税、本当に控除する所得税の額と誤差が起こってしまうのです。本当の所得税の計算では、たくさんの「控除」いわゆるお給料の金額から税金の計算上差し引いてもいいよ、というものがたくさんあります。

例えば、家族がいる場合の扶養控除や生命保険や医療保険などの保険料にかかる生命保険料控除、マイホームの地震保険料にかかる地震保険料控除、iDeCoなどに適用される小規模企業共済等掛金控除などがあります。

ここで、本当に差し引く所得税と仮で差し引いた源泉所得税の差を埋めるために行うのが「年末調整」です。この10月11月あたりに企業単位で行う年末調整で本当の所得税を計算することになるのです。そして所得税を引きすぎていた時には所得税が戻ってきます。

ほとんどの場合、源泉所得税は本当の所得税よりも多く差し引いているので、この年末調整をしっかりと行わないと税金で損をしてしまうことになります。

住民税は、前年の所得をもとに6月から翌年5月までの住民税が計算されます。そのため、入社1年目は住民税がかからないのですが、2年目の6月から控除がスタートすることになります。

2年目の6月から急に手取りが減った!

ということにならないようにも、必ず押さえておきましょう。

最終的に、支給されるはずの「基本給」と「手当」から社会保険料などといった「控除」、これを差し引いたものが「差引支給」いわゆる「手取り」となるわけなのです。

給与明細は一番身近なお金の教材だ!

この給与明細、自分のお金のことを見直すことが出来る一番身近な教材なのです。給与明細を見ていくことで、引かれている自覚のないものが実は引かれていたり、自分の手取りやお給料を増やすためにはどうすればいいのかということを学ぶことが出来ます。

そして、年末調整など普段会社でやっている手続きがいかに重要なものかということも理解できるのではないかなと思います。

この他にも世の中のお金の仕組みについて解説をしていきます。このようなものを知りたいということがあれば、是非コメント欄でも教えてください。YouTubeよりもより詳しいことをオンラインサロンでもお話しています。今日もありがとうございました。それではまた!

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