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パーキンソン病に対する考え方


理学療法士 ゆうきです。

今回はパーキンソン病に対しての考えをまとめてみました。↓↓


はじめに

パーキンソン病と言うと、進行性疾患であり、現在の身体機能を何とか機能維持をしながら…。と考えますが、その手段としてROMexやストレッチがほとんどのように思います。 

しかし、それでは現状維持より身体機能が低下する傾向にある可能性が高いと思われます。

パーキンソン病の重症度にも寄りますが、僕が重要視しているのは

①網様体脊髄路系の活性化
②重心移動の円滑化
③動作所用時間の短縮

です。

網様体脊髄路系の活性化


まず①についてですが、 

原因が中脳黒質であるため、中脳やその他脳幹レベルから働かせる事は必須だと思います。  
患者側とセラピスト側においての個人差はありますが、座位や立位での重力位での誘導は難しい場合が多い為、自分は臥位でのマット運動から進めています。臥位での基本動作が脳幹レベルでの運動として働くからです。

重心移動の円滑化



②網様体脊髄路系が活性化されると重力位での治療バリエーションも増えてくるので、立位での重心移動練習も可能となります。ここで重心移動を取り入れる理由として歩行開始時や動作途中ですくみ足やその他パーキンソン症状が出現する場合が多いからです。その一つの原因として動作開始における重心移動の円滑性が低下しているからだと考えます。

動作所要時間の短縮


③これらが結果として動作所要時間の短縮に繋がります。日常生活における評価としてはFIMやBIが主流だと思いますが、それらは動作速度を殆ど繁栄していません。日常生活において一つの動作や所作が遅延すると、その後のADLやIADLに遅れが生じます。
そうなると、その人のライフスタイルにおけるタイムスケジュールが全て遅れてしまうので、生活の質が低下してしまいます。
我々セラピストは評価項目には無い部分まで治療効果を出す必要があると思います。

↑これらの事から①②③が重要だと考えています。


最後に...

パーキンソン病に対する僕なりの考えが少しでも皆さんの臨床に役立てると幸いです。。

皆さんからのご意見、ご感想をお待ちしています。

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