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NEWSとは何なのだろう

今は2021年7月22日(木)。この記事は、この日から2ヶ月弱をかけてNEWSの結成記念日までに私のバカでかい感情を激重ラブレターとしてしたためようと思って書き始めたものだ。

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最近、NEWSの3人を見ていると意味もなく泣けてくる。分かっている、深刻な末期症状である。3人が笑っている姿を見ているだけで、何だかよくわからないけれどとにかく巨大な感情が自分の体の底から湧き上がって来て涙として溢れてくる、夏の大型音楽番組を見ては毎度そんな症状に見舞われていた。

ここまで大きな感情を引き起こすNEWSって、私にとって何なんだ。何なんだろう。そんなことをぼんやりと考えていた。

そんな折、7月13日(火)放送のKちゃんNEWSで小山慶一郎さんが8人時代の1stアルバムに収録のアルバム曲「High TEN!」をかけた。私がNEWSを好きになった当時から何度も聞いたその曲がradikoから流れ出す。何だか不思議な気持ちだ。
代わる代わるボーカルを取るメンバーのめちゃくちゃ若い声を聞いている最中、この曲中にラジオブースにいる37歳の小山さんの姿をちょっと想像してみた。ガイさんと楽しそうに喋ってるのかな〜とか、その顔はきっとこの20年弱で積み重ねた自信と優しさに溢れた私の大好きな小山さんだろうな〜とか。そのとき、なんだかふんわりとこの「バカでかい感情」の根源が分かった気がした。

「私、NEWSと一緒にここまで生きてきたんだなあ」と思った。

小山さんは去年の自粛期間を機にこれまでのNEWSのB面曲をとにかく聴きまくったらしく、去年からそんな小山さんが掘り出して来た懐かしのB面曲がラジオでよく流れるようになった。私はそれがとても嬉しい。出会って15年、今年29歳の私は紛れもなく人生の半分をNEWSと、NEWSの楽曲たちと共に生きて来たからだ。

というわけで、今までの人生を彩ってくれたNEWSの楽曲たちと共にこの15年を振り返り、NEWS結成18周年の9/15という日にラブレターとして投下したいと思う。

あの〜、死ぬほど長いので覚悟してください。

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「チェリッシュ」

私がNEWSを初めて認識したのはこの曲だと思う。中学校に上がるか上がらないかくらいの年の冬、Mステスーパーライブ(クリスマスのやつ)でクレーンに乗りながらチェリッシュを歌唱するNEWSをテレビで見た。当時はほとんど興味もなくて、山下くんと錦戸くんと内くんしか認識していなかった私はお母さんと「NEWS出てるねー」とか言いながら横目で見ていたのを覚えている。多分幕張メッセで、確か赤っぽい衣装で、全員外周のクレーンに乗って歌っていたような気がする。ここまで覚えているのが我ながら怖い。

当時「Ya-ya-yah」という番組がテレ東で休日のお昼に放送されていて、そこにNEWSのメンバーもちょくちょく出演していた。家族でお昼ご飯を食べながらなんとなくその時間のテレビを見ることが習慣だったので、家族みんなで楽しみながら番組を見ていた。そのうちだんだんとNEWSのメンバーをちゃんと認識し出し、歌のコーナーでNEWSニッポンやTEPPENなどを聴いたのを覚えている。

中学校では「野ブタ。をプロデュース」が爆発的に流行り、なんとなく「修二と彰どっち派!?」というのが女子の間でのもっぱらの話題だった。この辺から、「NEWSの中の山下くん」に興味を持ち始め、それと同時に「NEWS」というグループについても、もっと知りたいと思うようになった。

「I・ZA・NA・I・ZU・KI」

そんな頃、なんとなく行ったTSUTAYAにNEWSの1stアルバム「touch」のポスターが貼られていた。あ、NEWSだ。アルバム出してるんだ。ちょっと聴いてみようかな。それくらいの「お試し」的な軽い感じでレンタルしてみたら、この曲に出会ってしまった。耳元で流れるメロディーに合わせて自然と体が揺れる。何だこれは!?と思った。私は生まれて初めて、音楽を聴いて「気持ちいい」と思った。衝撃的だった。

「星をめざして」

NEWSへの興味が右肩上がりになっていった矢先、彼らは活動を休止。完全にお預けを喰らった私は休止期間にガッツリとNEWSについて調べ尽くし、「NEWSが活動を再開したら、次のCDは絶対に買おう」、そう決めていた。それがこの曲だった。家族が協力してくれて、手越くんが声優を務めた「ハッピーフィート」の舞台挨拶付き上映を見にいった。父も母も妹もついて来て、女の子ばかりの会場で私たち家族は妙に浮いていたのを覚えている。

ちなみにこの時の私は山下担だった。NEWSの休止前後にはすでに主演ドラマ「クロサギ」が始まっていて歌手としてもソロデビュー。とにかく見るもの読むもの聞くものがたくさんあったので、それらを摂取しているうちに山下くんのことを心からリスペクトして大好きになっていた。

あれよあれよという間に私は今までの作品を全てレンタルし、NEWSが出ているアイドル誌は必ずチェックして、そのうちファンクラブ入会の手続きも済ませた。2枚目のアルバム「pacific」を提げた全国ツアーは高校受験とかぶってさすがにいけなかったけれど、「高校に入ったら絶対コンサートに行く!」というのが私の次の目標になった。

「銀座ラプソディ」

高校生になった私は目標を達成した。初めて行った念願のNEWSのコンサート、DIAMONDツアーの東京公演。初めて触れるキラキラなエンターテインメントに魅せられた。今思えば、私のエンタメの原体験はNEWSなのだ。
その中でも、山下と小山くんがユニット曲として披露したこの曲にブチ抜かれてしまった。高校生ながらにまあまあ音楽の趣味が渋めだったのであまりにもドンピシャに好きな曲すぎて震えたし、"コヤマP" が書いた歌謡曲ど真ん中みたいな渋い歌詞が最高で、「あの2人こんな才能隠し持ってたの〜〜〜〜〜!?!?!」とぶっ倒れた。その上、この曲を山下ソロではなく小山くんと2人でやろうと決めてくれたことがとにかくとにかく嬉しかった。2人が男女に扮して踊る姿が最高で、このライブDVDで一番見た曲はこの曲だと言えるくらい見た。当時山下担だった私は、この曲をきっかけに明確に小山くんにも興味を持ち始めた。この時の私はのちに小山担になって、小山くんがソロでこの曲をセルフカバーすることになるなんて1ミリも知らない...。

「Share」

この曲もDIAMONDで初披露された曲。亮ちゃんが書いた「混ざり合えない日はそのままでいい 一人一人が持つ色だから鮮やかなマーブル描けばいい」という言葉が、その先ずっと私が NEWSを応援していく上での大きな支えのようになった気がしている。

「さくらガール」

グループ活動が少なかった当時、NEWSがNEWSとしてこの曲のプロモーションで歌番組に出るのが嬉しくて嬉しくて仕方がなかったのに加えて、とにかく楽曲としても大好きだった。高2の修学旅行とこの曲のMステ出演が被り、同室の友人に「今日は絶対Mステリアルタイムで見るからよろしく」と昼間から宣言していたら「そんなに見たい?帰ってから録画で良くない?笑」と言われて「あんたが修学旅行来てまで毎晩部屋でゲームしてんのと同じだろうがよ!!!!!」と心の中でブチギレた思い出(治安悪いね!)。

4th Album「LIVE」

人生で一番聴いたアルバムかもしれない。この頃はとにかくグループ活動が思うようにできていなかったのと、これまでの3枚のアルバムを聴いてNEWSの音楽性はこの先どこに向かうのかなと、いち高校生ファンが偉そうに不安に思っていた。でもこのアルバムを聴いてそんな不安は一蹴されたのだ。とにかく捨て曲がなくて、ソロ曲が組み込まれていない構成も新鮮で凄く濃密なアルバムだった。初回盤の特典DVDは「Unplugged LIVE」。6人がしっとりと、その名の通りアンプラグドで歌うスタジオライブ映像がついていた。これがとにかく最高で、ああよかったNEWS大丈夫だ、6人はちゃんと同じ方向を見てる、不安になる必要なんかなかったんだ、そう思った。
それを引っ提げたライブが「NEWS LIVE  TOUR 2010 LIVE! LIVE! LIVE!」。私はこの年大学受験を控えていたけれど、迷わず東京2日間行った。あまりにも最高だった。このライブは個人的に殿堂入りレベルで好きです...。

「Wake Up」

大学受験を間近に控えた学校への行き帰りの道でリピート再生で聴いていた、Fighting Manのカップリング。この曲を聞くと、今でも学校までの行き帰りの道やあの時の不安と自信が入り混じったような感情、毎日ペンを握りすぎて力が抜けなくなっていた右手の感覚がブワッと湧き上がってくる。私はこの曲のおかげで第一志望校に合格したと言っても過言ではないので、小山さんWake Up発掘してください。。もし聴いたことがない方がいたら聴いてみて欲しいです、めちゃくちゃ良いので。この曲の存在忘れてたって方も久しぶりに聞いてみて欲しいです、めちゃくちゃ良いので。

「チャンカパーナ」 「フルスイング」

言うまでもない、間違いなく私の人生にとってもターニングポイントとなった曲。ソロ活動よりも「NEWSというグループ」が何よりも好きだった私は、この2曲と共に小山担として再スタートを切った。私は大学2年生になっていた。

「愛言葉〜てをひいて〜」

10周年の記念ライブが東京ドームで開催されることが決まったが、申し込み段階でどうしてもどうしてもバイトで行けそうになく、寸前まで諦めていた(今なら死んでも休んでいくのにね...)。だが、急遽1週間前くらいにライブ当日の仕事内容に変更が生じたか何かで(詳細は覚えていないが)、どうやら休めそうな雰囲気になった。そこから血眼になってチケットを探し、なんとか当日同行させてくれる女神様に出会った。そんな思い出のライブでサプライズ発表された楽曲。隣の席の女神様と一緒にめちゃくちゃ泣いたような記憶がある。

中でも「君とみるこれからの未来は 鮮やかで 輝いて 広くて」という歌詞、「未来」が「広い」という表現が本当に大好きだ。その時私から見えていたNEWSとの未来も、間違いなく「広かった」から。全く難しい言葉ではなくむしろ平易な言い回しなのに、この世にはこんなにしっくりくる表現が存在するのかと驚いたし、ファンにだけ披露する楽曲の歌詞でこの言葉を選んでくれた4人はなんて温かい人たちなんだろうと思った。この曲で4人のことがますます好きになった。この日の東京ドームは、誰が何と言おうと世界一幸せに溢れた場所だったと割と本気で思っている。

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「シリウス」

社会人になった。就職した会社はメーカーなので、配属前に数ヶ月間工場研修があり、私は愛知県にいた。この年のQUARTETTOツアーは東京公演の他に名古屋公演の立ち見を譲ってもらい、工場の寮からガイシに向かったのが思い出深い。同期にジャニオタバレするのもめんどくさいな〜と思っていたので、誰にも何も言わずに朝早く無言で寮を出て(昼公演だった)、大きなグッズは買わずにシレっと帰ってきた。東京公演の週末も、新入社員ながら理由をつけて飲み会を欠席し(今思えば強すぎ)、金曜日の夜の新幹線で東京に戻り翌日から水道橋にいた。オタク、元気だな。

NEWSだけではなく色々な音楽を好きになった私にとって、少年倶楽部プレミアムで披露されたこの曲の生バンドパフォーマンスは、死ぬほど嬉しい出会いに溢れていた。大好きなミュージシャンの方々がバックにいたからだ。玉田豊夢さんがドラム叩いてくれたの、ほんっっとうに嬉しくて大興奮したなあ...。
きっと最初から好みだったからここまで好きになったのだろうけど、特にこのあたりから「NEWSの音楽はとにかく最高だなぁ」と思うことが増えた。メンバーがかっこいいから好き、というだけではなくて、私の中でNEWSは「数多くいる好きなアーティストのうちの一組」になった。それは自分の中での NEWSの重さが下がったのではなくて、もちろん良い意味で。私にとってNEWSは、もう単なる「アイドル」の枠組みを超えていた。

8th Album「NEVERLAND」

社会人2年目くらいで金銭的に余裕が出てきたこともあり、この辺りから遠征の頻度も上がっていた。言うまでもない、4部作の幕開け。このツアーで初めていった仙台セキスイハイムスーパーアリーナでは、センターステージ最前の席を引き当てて本気で命の危険を感じたのも良い思い出。初見であの汽車が出て来た時はあまりにも最高すぎて、「これからとんでもないエンターテインメントが始まる」と実感して胸がギューーーーっと締め付けられ息ができなかった。
大人になってビールが飲めるようになったので、ライブ終わりは必ず友達とビール。水道橋に終演後でもあまり混まないラーメン屋さんを見つけ、ドームの日は必ずそこだった。「今日終わったらいつものとこ行くよね?」なんて、歳を重ねて気づけばそんな楽しみも増えていた。

9th Album 「EPCOTIA」

個人的に4部作の中で最も好きな作品。全曲私の音楽的嗜好にドンピシャで大好きなのだが、やっぱり思い入れ深いのは「銀座ラプソディ」ですね...。先にも書いたが、元山下担・かつ初めてのコンサートでこの曲に射抜かれた私にとって、銀座ラプソディには並々ならぬ思い入れがあった。日本で一番この曲に狂う女は私だと割と本気で思っているくらい。CDを手に入れた日には真っ先にこの曲を再生し、正座して聴いた。ライブでは事前に友達に「わたし、銀座ラプソディは立ってられないかもしれないからよろしく」と申告し、モニターに「銀座ラプソディ」の文字が映し出されてイントロが鳴った瞬間、申告通り見事に膝から崩れ落ちた。この曲を蘇らせる選択をしてくれた小山くんのその気持ちが本当に本当に嬉しくて、NEWS担人生の中でもトップ5に入るくらいの思い出。

正直にいうと、私はかなり6人に未練タラタラの亡霊だった。だけどこの銀座ラプソディのように、4人を見ていくうちにその傷が少しずつ癒えていくのが実感できた。あ〜、こんなふうに伏線回収してくれるんだ。この言葉、このパフォーマンスで私はまた一つ成仏できるな。このあたりからそう思うことが増えていった気がする。でもそれに関係なく、もう単純に4人のことがただただ大好きだなぁと思っていた。

「「生きろ」」

いろいろあった。人生で一番幸せで、一番しんどかった時期に出会い、間違いなくこれからも一緒に生きていくんだろうなあと思う楽曲。
味スタでの15周年の記念ライブの最後に歌われたこの曲。あの時確か音源で解禁されていたのはまだ1コーラスだけで、2番を聞くのは初めてだった。2番のサビ前で「笑えるほど愚かで泣けるほど愛しい 終わりなき青春」と歌う小山くんを見て、「ああ私は、きっとこの瞬間のために今日この会場に来たんだ」と思った。本当に、それだけでもう十分だった。こんな、この日のために用意されたようなフレーズ、それを一番好きな人が声を振り絞って歌う、そんなことがこの世にあるのかと思った。

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「カナリヤ」


中学生の時から知っているNEWSから、また一人いなくなってしまう。正直、またか、と思わずにはいられなかった。だけど今回は、「0からの再スタート」ではなかった。3人は、今まで着実に積み上げて来た実力をいかんなく発揮していた。

NEWSが3人でもこういう曲を歌えるという事実が嬉しくて、そんな3人がカッコ良くて堪らない。私が4人を見て愛してきた時間と今は間違いなく地続きなのだと思えたし、うまく言えないけれど、あ〜なんか、この人たちはここまで積み上げてきたのだなぁと実感した

いろんなことがあった。シゲは一時期「泥水を舐めた」とまで言っていた。泥臭いけれど、それでも腐らずに、一つ一つ誠実に積み上げてきたのが分かる、等身大の3人の嘘がない歌声。この曲を聞いてそう思った。歳を重ねて、こんなに人間らしくて「生身」を感じるアイドルがいるのかと思う。でもいるのだ。それがNEWSなのだ。私は、そんな人たちをこの目で見続けられていることが何よりも嬉しかった


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ネット上には「7の倍数の歳でハマったものは一生の趣味になる説」というものがあり、私はこれを結構信じている。私が初めてNEWSのCDを買ったのは14歳の時だし、そのほかに今でも好きなアーティストたちはみんなこの年に出会っている。こわい。

そんな風にして中学生の時にNEWSを見つけた私も、もう社会人6年目。時々冷静に考えて「意味わかんないな」と思う。だって人生の半分NEWSと生きているのだ。でもNEWSを応援することは私の一生の趣味(のはず)なので、きっとこの先もずっとずっと一緒に年を重ねるのだと思う。そうであったらいいなあ、きっと幸せだなあと思う。


大好きなNEWSへ。結成18周年おめでとうございます。どうかどうか、この先もたくさんの幸せが3人に訪れますように。NEWSを見つけた私とNEWS担の皆さんは、世界一ラッキーです。

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