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〜プロンプト付き〜ChatGPTを使って利用規約、プライバシーポリシー、ディスクレーマーを10分で作成する

新しいサービスやプロダクトを市場に投入する際、利用規約、プライバシーポリシー、ディスクレイマーといった法的ドキュメントの作成は避けて通れない道です。しかし、これらのドキュメントを一から作成するのは、時間もコストもかかります。そこで、私たちの強力な味方になるのが、ChatGPTです。

ChatGPTは、膨大な量の文章を学習しているため、そもそも文章を扱うタスクが得意です。さらに、広範なトピックについての知識があるため、多くの人にとっては馴染みの薄い法律的文書も難なく扱うことができます。この能力は、利用規約やプライバシーポリシーの作成において、非常に役立ちます。今回は、具体的にどのようにChatGPTを活用すれば手軽に利用規約などの法的ドキュメントを作成できるかを紹介します。

前提の確認

題材となるサービスについて

開発中の「Paper Summarizer」(https://paper-summary.magenai.co)は、最新の論文を3行に要約してSlackで通知してくれるアプリケーションです。このツールは、研究者や学生が最新の論文情報を簡単にキャッチアップできるように設計されています。手間をかけずに重要な情報を得られる点が、このサービスの主な特徴です。

今回の目的

「Paper Summarizer」はプロトタイプとして開発され、市場のニーズを検証することが目的です。この段階では、サービスの基本的な機能と市場受けを試すことに重点を置いています。プロトタイプであっても、ユーザーの安全とサービスの信頼性を守るために、最低限の法的ドキュメントを準備することが重要です。これにより、サービスの利用が安全であることを保証します。

ChatGPTに大まかなステップを定めてもらう

ではここから、実際にどのような順序でドキュメントを作成していくかを説明していきます。まず最初に行うのは、今回のタスクの全体像をChatGPTに理解してもらうところからです。

ChatGPTにタスクの全体像を自ら考えてもらう

ChatGPTは、一度に多くの思考を行うことが苦手です。今回の成果物である利用規約などのドキュメントを得るには、文章を考えるほかにも、前提知識を理解したり、レビューをしてより良いものにしたりと必要な工程がいくつもあります。そこで今回はタスクを小分けにした上で、1つずつのタスクを解決していくアプローチをとります。この、タスクを小分けする作業自体はChatGPTは得意です。たとえば、今回タスクの全体像を出力してもらった結果は以下となりました。

<あなた>
***プロトタイプとして必要最低限の利用規約、プライバシーポリシー、ディスクレーマー***
を成果物として得るためのステップを教えてください。
その際、利用規約、プライバシーポリシー、ディスクレーマーは3つそれぞれのドキュメントとして分かれても良いですし、1つのまとまったドキュメントとなっても良いです。少ない労力で公開できる方法を選んでください。

<ChatGPT>
プロトタイプとして必要最低限の利用規約、プライバシーポリシー、ディスクレーマーを効率的に作成し、公開するためのステップを以下に示します。このプロセスでは、これら3つの要素を1つの統合されたドキュメントとして作成する方法を採用し、労力と時間を節約することを目指します。

ステップ 1: 基本構成の決定
決定事項: 利用規約、プライバシーポリシー、ディスクレーマーを1つのドキュメントに統合するか、別々にするかを決定します。ここでは、効率性とユーザーの利便性のために、1つのドキュメントに統合する方法を選択します。
ステップ 2: コンテンツの要件定義
利用規約: サービスの利用条件、アカウントの条件、禁止事項など、基本的な利用規約を定義します。
プライバシーポリシー: 収集するデータの種類、使用目的、第三者との共有条件など、データプライバシーに関する基本情報を定義します。
ディスクレーマー: プロトタイプの現状と限界、サービス利用に関連するリスクの説明など、必要なディスクレーマーを特定します。
ステップ 3: ドラフトの作成
統合ドキュメントの草案作成: すべての要素を含むドキュメントの草案を作成します。このドキュメントは、序文でプロトタイプの目的を説明し、次に利用規約、プライバシーポリシー、ディスクレーマーのセクションを順に配置します。
ステップ 4: 法的レビュー
法律専門家によるレビュー: 可能であれば、法律専門家にドラフトをレビューしてもらい、適法性と完全性を確認します。これは、将来的な法的問題を回避するために重要です。
ステップ 5: 内部レビューとフィードバック
ステークホルダーからのフィードバック収集: 関連するチームメンバーやステークホルダーからフィードバックを収集し、必要に応じてドキュメントを修正します。
ステップ 6: 最終ドキュメントの完成
最終ドキュメントの作成: フィードバックを踏まえて最終ドキュメントを完成させます。明瞭かつ簡潔に、ユーザーが理解しやすい言葉を使って記述します。
ステップ 7: 公開とアクセス性
サービスのウェブサイトまたはアプリケーション上での公開: ドキュメントをサービスの利用者が容易にアクセスできるように、ウェブサイトやアプリケーション内の適切な場所に公開します。
ステップ 8: 更新と維持
定期的なレビューと更新: サービスの変更や法律の更新に応じて、ドキュメントを定期的に見直し、必要に応じて更新します。変更があった場合は、ユーザーに通知します。
このプロセスにより、プロトタイプの公開に必要な法的文書を効率的に作成し、公開することができます。ユーザーの理解を助けるために、可能な限り簡潔で明確な言葉を使用することが重要です。

全体的に抜け漏れなく実行すべきステップが網羅されていると思います。

ChatGPTに任せるステップを決め、成果物を定義する

全体像が明確になったら、ChatGPTを活用する具体的なステップを決定します。例えば、法的ドキュメントのドラフト作成、特定の法的要件に関する質問、あるいはドキュメントの構成案の提案などです。各ステップで何を成し遂げたいのか、どのような成果物が欲しいのかをChatGPTに伝えることが重要です。
今回は

  1. コンテンツの要件定義をし

  2. それを元にドラフトを作成してもらい

  3. それに法的レビューを入れてもらう

といったことを任せたいので、それぞれのステップについて具体的に指示をしていきます。

コンテンツ(内容)の要件定義とドラフト作成をChatGPTを活用して行う

まずはドキュメントのドラフトを作成していきます。
何かしらの内容を具体化していくには、「ステップバッククエスチョン」を活用するアプローチが有効です。

ステップバッククエスチョンとは?

「ステップバッククエスチョン」は、@openagi_lab氏が提唱する物事を具体化、明確化するためのメソッドです。その時点ではふわっとしている情報に関して、深掘りするような質問(ステップバッククエスチョン)をChatGPTに考えてもらうことで、より具体化をしていけるアプローチです。
たとえば、以下のようなプロンプトで指示をした際にはこのような「ステップバッククエスチョン」を得られました。

<わたし>
『ステップ 2: コンテンツの要件定義』において、それぞれのコンテンツを具体化するためのステップバッククエスチョンを考えてください

<ChatGPT>
『ステップ 2: コンテンツの要件定義』で、利用規約、プライバシーポリシー、ディスクレーマーの各コンテンツを具体化するために考慮すべきステップバッククエスチョンは以下の通りです。これらの質問は、それぞれのドキュメントセクションの範囲と内容を明確にし、ユーザーに対する責任と権利、サービス提供者の義務と期待を定義するのに役立ちます。

### 利用規約
1. **ユーザーはサービスをどのように利用することが想定されていますか?**
   - サービスの目的と、ユーザーがそれをどのように利用するかを考慮する。
   
2. **どのような行動が禁止されていますか?**
   - 不正行為、悪用、その他の禁止された活動について明確にする。
   
3. **サービス利用に関する制限はありますか?**
   - 年齢制限、地域制限など、利用にあたっての条件を定義する。

### プライバシーポリシー
1. **どのようなユーザーデータを収集しますか?**
   - 収集するデータの種類(例:名前、メールアドレス、利用状況)を特定する。
   
2. **収集したデータはどのように使用されますか?**
   - データの使用目的(例:サービス改善、カスタマイズ、広告表示)を明確にする。
   
3. **ユーザーデータは第三者と共有されますか?**
   - データ共有の条件と共有される可能性のある第三者について説明する。

### ディスクレーマー
1. **プロトタイプの使用に関連するリスクは何ですか?**
   - 利用者が認識すべきリスクや限界を明確にする。
   
2. **提供される情報の正確性や完全性に関する保証はありますか?**
   - 情報提供の範囲と、それに関する任何の保証の有無を議論する。
   
3. **サービスの未完成の側面についてユーザーにどのように伝えますか?**
   - プロトタイプの現在の状態と、将来的な更新や改善に関する期待を設定する。

これらのステップバッククエスチョンを通じて、各セクションの内容を深く考察し、サービス利用者に対して透明性を持って情報を提供することができます。内容を具体化することで、利用者がサービスを安心して利用できる基盤を築き、サービス提供者としての信頼と責任を明確にすることが目指されます。

「ステップバッククエスチョン」に回答することで、ChatGPTはより具体的で、明確なアウトプットをできるようになります。

ステップバッククエスチョンに回答をしていく

ステップバッククエスチョンに自ら回答することは、ChatGPTに推測ができないより具体的な情報を与えることになり、出てくる成果物もより具体的なものになります。ただ、特に個別具体にする必要がなく、成果物が一般的な内容で十分な場合にはこの工程もChatGPTに任せることで大幅な時間短縮につながります。

ChatGPT自ら回答できるものは回答してもらう

得られたステップバッククエスチョンに自ら回答することもできますが、時間の節約のために「Paper Summarizer」のサービス概要をChatGPTに伝え、その内容に基づいてステップバッククエスチョンに回答するよう指示をしました。以下が実際に指示をした結果です。

<あなた>
以下は、公開予定のプロトタイプのサービス概要です。このサービス概要の内容を踏まえて提供いただいたステップバッククエスチョンに回答していきたいと思います。まずはサービス概要を提供します。

---サービス概要---
Paper SummaryはarXivなどの論文データベースから新着の論文を取得し、論文の概要が分かる形で
要約した上でSlackに通知してくれるサービスです。このサービスによってユーザーは、タイムリーに読むべき論文の情報を取得することができ、かつ要約された形で通知がされるので読むべきかどうかを実際の論文の中身を見ずに即座に判断することができます。
------

<ChatGPT>
サービス概要を踏まえて、提供されたステップバッククエスチョンに基づいて回答を進めていきましょう。

### 利用規約

1. **ユーザーはサービスをどのように利用することが想定されていますか?**
   - ユーザーは、プロトタイプAを通じて新着の論文要約をSlack通知で受け取り、興味のある論文について迅速に確認・判断することが想定されています。

2. **どのような行動が禁止されていますか?**
   - サービスの不正利用(例: 自動化ツールによる過剰なリクエスト)、要約内容の無断転載や商用利用は禁止されています。

3. **サービス利用に関する制限はありますか?**
   - サービスは研究目的や個人の学習目的に限定され、商用目的での利用は制限されています。

### プライバシーポリシー

1. **どのようなユーザーデータを収集しますか?**
   - ユーザーのSlack連絡先情報(ユーザーID、チャンネルIDなど)と、ユーザーが関心を持つ可能性のある論文の分野やキーワードを収集します。

2. **収集したデータはどのように使用されますか?**
   - 収集したデータは、ユーザーに適した論文の要約を提供し、サービスのパーソナライゼーションと改善のために使用されます。

3. **ユーザーデータは第三者と共有されますか?**
   - 原則としてユーザーデータは第三者と共有されませんが、サービス向上のために匿名化された使用状況データを分析目的で限定的に共有する場合があります。

### ディスクレーマー

1. **プロトタイプの使用に関連するリスクは何ですか?**
   - 論文の要約は自動生成されるため、内容の正確性や完全性に限界があることを理解しておく必要があります。

2. **提供される情報の正確性や完全性に関する保証はありますか?**
   - 論文の要約はあくまで参考情報として提供され、その正確性や完全性については保証されません。

3. **サービスの未完成の側面についてユーザーにどのように伝えますか?**
   - サービスはプロトタイプ段階であり、要約の品質やサービスの安定性に関しては今後改善されることがあることをユーザーに伝えます。

これらの回答は、プロトタイプAの利用規約、プライバシーポリシー、ディスクレーマーを作成する際の基礎となります。サービスの具体的な概要を元に、ユーザーとサービス提供者の権利と責任を適切に定義し、法的リスクを最小限に抑えつつ、ユーザーに対して透明性を確保することが重要です。

正直、この内容だけでほぼ完成と言って過言ではないようなアウトプットを得られました。ここから、内容をブラッシュアップしていきます。

追加のインプットが必要なステップバッククエスチョンに回答をしていく

もちろん、ChatGPTの回答だけでは不十分な場合もあります。そのような時は、追加のインプットを提供することで、より具体的で正確なアウトプットを得ることができます。そもそも、どのような追加の情報があればより良いものをアウトプットできるかをChatGPTに聞いてみるとします。

<あなた>
ありがとうございます。回答いただいた中で、追加情報があればより良い回答ができると判断できる設問はありますか?

<ChatGPT>
回答をより具体化し、充実させるために追加情報が有用と判断できる設問は以下の通りです。これらの設問に関してさらに詳細な情報を提供いただけると、より精密な利用規約、プライバシーポリシー、ディスクレーマーを作成することが可能になります。

### 利用規約
- **サービス利用に関する制限はありますか?**
   - サービスの利用対象者に関する追加情報(例:学術研究者、学生、一般公開など)や、利用地域に制限があるかどうかなど、具体的な利用条件を詳細に知ることができれば、利用規約をより適切に設計できます。

### プライバシーポリシー
- **ユーザーデータは第三者と共有されますか?**
   - データ共有の具体的な条件や共有される第三者の種類(例:研究機関、広告パートナーなど)についての追加情報があれば、プライバシーポリシーにおけるデータ共有の節をより明確に記述できます。

### ディスクレーマー
- **プロトタイプの使用に関連するリスクは何ですか?**
   - サービスの具体的な技術的限界や既知の問題点についての情報があれば、ディスクレーマーにより詳細な説明を加えることができます。例えば、要約アルゴリズムが特定の種類の論文に対して精度が低いといった情報があれば、それを明示することが重要です。

これらの設問に対する追加情報は、ドキュメントをよりユーザーにとって有用なものにするだけでなく、法的リスクを軽減し、サービス提供者とユーザー間の信頼関係を強化する上で役立ちます。サービスの特性や目的、利用者のニーズを深く理解することで、より適切な法的文書を作成することが可能になります。

たしかに、今回作成するドキュメントに追加できると良さそうな情報ではありますが、必須ではなさそうなため無視することとします。ただ、より良いアウトプットのために何が必要かをChatGPTに尋ねることは使い勝手の良いアプローチ方法なのであらゆる場面で推奨します。
ここまでの内容を踏まえて、公開可能なドキュメントの形で出力してもらいます

<あなた>
ありがとうございます。追加で提供できる詳細な情報がないため、先ほどの回答を使ってステップを進めていきます。
次に、ステップバッククエスチョンと回答から実際に公開できる形の利用規約・プライバシーポリシー・ディスクレイまーを作成していきます。

<ChatGPT>
基づいて、プロトタイプAのための利用規約、プライバシーポリシー、ディスクレーマーを一つのドキュメントとして統合し、公開可能な形で作成します。以下はそのサンプルです。

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# プロトタイプA 利用規約・プライバシーポリシー・ディスクレーマー

## 利用規約

### 1. サービス概要
プロトタイプAは、arXivなどの論文データベースから新着の論文を取得し、要約してSlackに通知するサービスです。本サービスを通じて、ユーザーはタイムリーに読むべき論文の情報を取得し、要約された形で通知を受けることができます。

### 2. 利用条件
ユーザーは、研究目的や個人の学習目的でのみ本サービスを利用することができます。商用目的での利用は禁止されています。不正利用(自動化ツールによる過剰なリクエストなど)や、要約内容の無断転載、商用利用は禁止されています。

## プライバシーポリシー

### 1. データ収集
本サービスは、ユーザーのSlack連絡先情報(ユーザーID、チャンネルIDなど)と、ユーザーが関心を持つ論文の分野やキーワードを収集します。

### 2. データ使用目的
収集したデータは、ユーザーに適した論文の要約を提供し、サービスのパーソナライゼーションと改善のために使用されます。

### 3. データ共有
原則として、ユーザーデータは第三者と共有されません。ただし、サービス向上のために匿名化された使用状況データを分析目的で限定的に共有する場合があります。

## ディスクレーマー

### 1. 論文の要約について
プロトタイプAで提供される論文の要約は自動生成されるものであり、内容の正確性や完全性については保証されません。要約はあくまで参考情報として提供されるものであり、最終的な研究や読み物の選択についてはユーザー自身の責任で行ってください。

### 2. サービスの未完成の側面
本サービスはプロトタイプ段階にあり、要約の品質やサービスの安定性に関しては今後改善される可能性があります。ユーザーには、サービスの現状を理解し、利用にあたっては柔軟に対応していただくようお願いします。

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このドキュメントは、プロトタイプAの公開にあたってユーザーが理解すべき基本的なルールとポリシーを網羅しています。ユーザーにはこのドキュメントを読み、同意した上でサービスを利用してもらうことを推奨します。また、サービスの性質上、定期的な見直しと更新が必要になる可能性があるため、変更

があった場合は適宜ユーザーに通知することが重要です。

法律の専門家としてレビューをしてもらう

さて、最後にドキュメントの仕上げをしていきます。何かしらの役割と仮定した上でChatGPTに回答してもらう手法はかなりメジャーになってきた方法ですが、今回もそのアプローチを採用します。今回はChatGPTに弁護士なりの法律の専門家になりきってもらいます。
これにより、ドキュメントの法的な完全性をチェックし、潜在的なリスクを管理し、ユーザーが内容をより理解しやすくするための改善点を炙り出すことができます。

<あなた>
ありがとうございます。私が見る限りは良さそうです。より良いものにするため、あなたが優秀な法律家と仮定して、このドキュメントをレビューしてください。

<ChatGPT>
法律家としてこのドキュメントをレビューすると、以下のポイントを改善提案として挙げることができます。これらの提案は、法的リスクを最小限に抑えるとともに、ユーザーとの関係をより明確にし、信頼を築くために有効です。

### 利用規約

1. **明確な定義**: 用語(例えば「不正利用」や「商用目的」)についてより具体的な定義を提供することで、解釈の余地を減らすことができます。
2. **禁止行為の詳細**: 禁止行為をより詳細にリストアップし、具体例を挙げることで、ユーザーが遵守すべきルールをより明確に理解できるようにします。
3. **サービス変更に関する条項**: サービス内容の変更や終了に関するポリシーを追加し、ユーザーに対する通知方法と期間を明記します。

### プライバシーポリシー

1. **データ保護の対策**: ユーザーデータの保護に関する措置について説明し、ユーザーの信頼を得るためのセキュリティ対策を具体的に記述します。
2. **ユーザーの権利**: ユーザーが自己のデータに関して持つ権利(例:アクセス権、訂正権、削除権)を明記し、それらを行使するための手続きを説明します。
3. **第三者とのデータ共有**: データが共有される具体的な第三者とその目的をより詳細に説明し、必要に応じてユーザーの同意を得るプロセスを導入します。

### ディスクレーマー

1. **限定保証の明記**: サービスが「現状有姿」で提供されること、および特定の用途への適合性に関する保証の否認を明記します。
2. **知的財産権**: 提供するコンテンツ(論文の要約)に関する知的財産権の取り扱いを明確にし、ユーザーがこれらのコンテンツをどのように使用できるかのガイドラインを設けます。
3. **免責事項の強調**: サービス利用に関連するリスクや限界をより強調し、ユーザーがサービスを利用する際の責任を自己負担であることを明確にします。

これらの改善提案を実装することで、ドキュメントはより包括的で、ユーザーとサービス提供者双方の権利と責任をより明確にし、法的リスクを軽減することが期待できます。また、これらの変更は、利用者がサービスをより安心して利用できる環境を整えることにも寄与します。

得られたフィードバックを元に適宜変更を加えて完成です。
完成版の実際の利用規約は以下です。
https://paper-summary.magenai.co/terms

ドキュメント完成までのプロセスの振り返り

ChatGPTを活用することで、スムーズに、そして迅速にドキュメントを完成させることができました。大まかな流れとしては

  1. タスクの全体像(法的ドキュメントの作成)をChatGTPに出力させる

  2. タスクを分割し、ChatGPTを活用する箇所(ステップ)を決める

  3. そのステップで得たい成果物を得るためのステップバッククエスチョンを考えてもらう

  4. ステップバッククエスチョンに回答し(ChatGPTに回答してもらい)情報の具体化を行う

  5. ここまで得られた情報でドキュメントを作成する

  6. ChatGPTに専門家になりきってもらい、レビューをしてもらう

となります。もちろん、サービスが成長し、より堅牢な利用規約を用意する必要が出てきた場合は人間の力を使ってクオリティを上げていく必要がありますが、スピード重視で最低限の内容を担保したい場合にはChatGPTは強力な味方になってくれます。ぜひここで紹介したことを活かしていただければ幸いです。

ごきげんよう

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