見出し画像

人生で、あと何回すんねん会話集

世の中には、何回しても飽きない素晴らしい会話のテンプレートがある。この会話達は、よっ友から大親友との会話まで利用可能。汎用性がとても高い。

しかも、話していて何となく意味がないと全員が思いつつも不快感がない。会話自体に意味はないが、この内容を話した事実で、時の流れを感じ、距離が縮まった気分になる効果も持つ。オールマイティな会話だ。

私はこの会話が結構好きなので、緊急事態宣言で会社が完全リモートになり、一人暮らしなため意味のない会話が減ってしまったことが悲しい。友達とたまに電話するが、不意に生まれる会話が無くなってしまった。

オフィスで先輩と対面で打ち合わせするために、久しぶりに出社した際「この会話まじで去年もしたな。そういえば一昨年もしたな」と感じる会話があった。既視感ありまくりの意味のない会話だったが、さあ会話しましょうと意気込まずに不意に出てきた会話に何となく嬉しくなった。

というわけで「コロナでこういう意味のない、予定調和な会話が減っていそうだな」と感じたため、よくある例を集めてみました。

本当にどうでもいい内容なので、忙しい人はそっとページを閉じて欲しい。

---

「もう19時なのに明るいね」「そうですね。まだ明るいですね」

先輩と会社から帰ろうとしている時の会話。外に出れば、窓を見れば言われなくても一発でわかることなのに、この会話だけで夏を感じる。サラダ記念日で有名な俵万智さんが「寒いねと話しかければ寒いねと答える人のいるあたたかさ」と言っているいけどほんとにそうだな。季節の詩が昔から多いように、人間のDNAに「季節の変わり目共有したい」って刻まれている。

「何歳で結婚したい?」「子供の頃の計画だともう結婚してるはずだったのにねえ〜」「30くらいかな、仕事頑張りたい」

これは本当に聞き飽きた。カフェ・飲み屋・お洒落なBar・イタリアンレストラン(知らんけど)、あらゆる所で行われている会話。あとリアルに100回はしちゃうと思う。正直、楽しい。まだ見ぬ未来を想像したい欲が止まらない。何ならこの会話本質は「何歳で結婚したいと思っている?」ではない。本当に何歳で結婚したいか、数字に意味はない。

「私たち割と年齢重ねてきましたけど、現在地どう思ってる?」という結婚適齢期を迎えた現在をどう捉えているかについてぶつけ合う。

「私何型だと思う?」「ん〜そうだなあ。A型かO型だな」「A型でした〜」「やっぱり〜。ぽいわ〜」

そもそもA型・O型で2択に絞っている時点で1/2の確率で当たるのだが。「何型に見える?」つまり「私の性格どう思っているか教えて?」の間違えれば友情崖っぷちの問いに、困った事がある人も多いのではないだろうか。

本当はB型・AB型のような気がするが、B型だと自己中、AB型だと変人とか世間で言われている...。え、これ率直に答えていいのか?と悩んだ末、とりあえずAかOと答えてしまう。

「今年の花粉やばくない?」「やばい、今年は本当にやばい」「ニュースでも今年は今までで1番って言ってた」「市販の薬じゃ効かないもん」

私は花粉症じゃないので、花粉症の辛さはわからない。聞くところによると、花粉症は毎年「すごく」て毎年「すごい」を更新し続けているらしい。毎年数人から何回も聞くので、その辛さを知らない事で少し置いてきぼりにされている気持ちになる。

「そんなに辛いんですか?」と聞くと10人中10人が「辛いよ〜なってないの羨ましい〜」と言う。人によっては風邪をひいたり肌荒れしたりと本当に大変そうだ。ならないことに越したことはないのだが、少しだけ「眼が悪いメガネに憧れる小学生」のような気持ちになっている。

え、そんなに辛いんですか?あ、今年も大変なんですね..。

「お腹すいた〜」「わかる〜」「さっき食べたけど、もうお腹すいた!」「わかる〜」

食っても食っても腹がすく。暇があれば食べたい。それが性。「趣味はダイエット、特技はリバウンド」はこうして生まれる。

「明日から仕事かあ」「日曜日の夜って嫌だよね」「わかる、金曜日の夜が1番楽しいよね」

社会人がした事ある会話ランキング20位以内にはランクインするであろうこの会話。「労働嫌だよね!」「仕事放り出したいよね!」を日曜日に軽く友達と共有するだけで安心する。実際、本当に仕事を投げ出したいわけではない。仕事中の緊張感とタスクに追われている感覚に戻ることが少しだけ億劫な気持ちを、誰かと共有したい。

---

少しはステイホームの暇つぶしになったでしょうか。私はなりました。

というわけで私も友達に「明日から仕事だあああ」とLINEして、明日に備えようと思います(現在 日曜21時)。

また思いついたらまた追記します。おやすみなさい。

---

お仕事お待ちしております。

メールアドレス:ny.yuukoo@gmail.com




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?