「将来の夢＝職業」という考えが危険な理由【職業は手段】

2023年2月9日 17:35

「あなたの将来の夢はなんですか？」

あなたは、この質問に何と答えるでしょうか。

医者、弁護士、社長、サッカー選手、最近ではYouTuberという方もいるかもしれません。
どの答えも素晴らしい夢です。

しかし、この「将来の夢」には大きな落とし穴があるのです。

今回は、あなたが本当の夢を見つけるために知っておいてほしい考え方をご紹介します。

僕は、大学に進学後、「自分の本当の夢ってなんだろう」と将来に悩み、その分野の本を20冊以上読んで本当の夢を見つけることができました。

そんな知識と経験をもとに、あなたの人生を豊かにするサポートができればと思います。

「将来の夢＝職業」という勘違い

将来の夢を持つ上で、世の中の職業の中から選ぶのは間違いです。

なぜなら、将来の夢というのは、あなたがこれからの人生でどんなことをしてどんな人間になるか、つまり「生き方」のことだからです。

こんなことを言っている僕も、小学校の頃はサッカー選手になりたいと言っていましたし、高校生くらいまでは「将来の夢＝職業」という考え方でした。

「将来の夢＝職業」と考えてしまうのは、私たちよりも上の年代の人に原因があると思うんです。

今から60年以上も前の1950~60年代の高度経済成長を背景に日本企業では、終身雇用という制度が定着していきました。
つまり、一度会社に入社してしまえば、定年までその会社で勤め上げるということです。
このような社会では、「将来の夢＝職業」と考えてしまうのは仕方のないことだと思います。

しかし現代は、終身雇用制を採用している企業は少なくなり、転職が当たり前という時代になってきました。
どの会社で働いているかという肩書きを重視する価値観から、個人が一人の人間としてどういきるかという生き方を重視する価値観へと変わってきています。

では、あなたの本当の夢を見つけるにはどうすれば良いのでしょうか。

将来就きたい職業があるという方にお聞きします。
あなたはなぜ、その職業に就きたいと思っているのでしょうか。

その答えを知るためには、「なぜ」と自分に問いかけて見る必要があります。
たとえば、芸能人になりたいA君がいるとします。
A君に、「なぜに芸能人なりたいのか」を聞くと「有名になりたいから」と答えました。
そこで、「なぜ有名になりたいのか」を聞くと、「モテたいから」と答えます。

ここから何が分かるかというと、
A君は「芸能人になりたい」というのは本当の夢ではなくて、
「モテたい」こそが本当の夢だったということです。

つまり、「モテたい」という夢を叶えることができるのであれば、芸能人じゃなくても良いということです。サッカー選手でも大工でも公務員でも。

あなたはなぜ、その職業に就きたいと思っているのでしょうか。

職業に隠された本当の夢を見つけられたでしょうか。

職業は目的にはなり得ません。手段でしかないのです。

旅行に行くときのことを考えると分かりやすいかもしれません。
目的地が北海道のとき、飛行機で行くこともできるし、電車や車、船で行くこともできる。自転車や徒歩で行くことだってできるんです。

ここでいう目的地こそが、あなたが見つけるべき本当の夢であり、「なぜ」を繰り返していけば見つけることができます。
そして、目的地に行く手段が職業です。

目的地に行くのに、始めから飛行機で行くと決めてしまうことは、それ以外の可能性を捨てていることになります。

でも本当は、その目的地に行く方法には無限の可能性があるんです。
飛行機がだめなら電車で行けば良い。電車もだめなら車で行けば良い。

すべての可能性を受け入れられれば、それだけ目的地にたどり着く可能性も広がります。

あなたの人生の目的地はどこですか？

いかがだったでしょうか。
今回は、「将来の夢＝職業」という考えは危険という内容をお伝えしました。

「手段を目的化する」
多くの人がこの過ちを犯しているように感じます。

このように、例を挙げれば切りがありません。

物事の本質を見抜くのは難しいですが、大切なことですね。

僕は「10代のための人生戦略家」というキャッチコピーのもと、10代の方々が10年後も20年後もずっと、人生に悩むことがないように今のうちから実践できるノウハウ、考え方を発信しています。
始めたばかりですが、少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
それではっ。