見出し画像

突然、小学校生活が終わってしまった話。

わたしには、小学校6年生の娘と小学校3年生の息子がいる。
夫は単身赴任中で遠いところにいる。

2020年2月29日、娘の小学生生活が突然終わった。

2月28日
コロナウィルスによって、じわじわと私たちの日常生活も危うくなってきてるね、なんて職場の同僚と話していたとき、
「明日から全国の小、中学校は一斉に休みとする。期間は春休みまで。」という速報が入ってきた。

期間は春休みまでって?てことは春休みからは新たに春休み?…ホワッツ?

学年末テストは?卒業式、修了式は?
ランドセルを背負うのも、明日が最後ってこと?

時間がたつごとに、少しずついろんな事が頭に浮かぶ。
帰宅し、少し先に家についていた子どもたちに事実を告げる。

が、口では言ってても、内容がきちんと理解できてる感覚はなかった。
子どもたちの反応もほぼ同じである。
「え、明日でおわり?そうなんだ?いや、そんなはずはないよ」といった感じ。

娘は、29日から卒業式の練習が始まる予定だったし、まだまだこれから卒業にむけて準備していく段階だったし。
息子は、学年末テストにむけて1年の間に習った漢字を復習しているところだった。

夫にも連絡しようとしたが、まだ本当に自分の自治体も休みに入るのか等不明瞭な点も多かったため、特になにも言わなかった。
その日の夜夫からは、同僚が資格試験に落ちて残念だという、コロナは全く関係ないLINEがきていたのでやっぱりひとまず放っておいた。

2月29日
翌日、子どもたちはいつもと変わらず学校へ行き、わたしも仕事へ行った。
帰ってきたら、赤い目をしたむすこと、いつになくクールっぽいむすめが出迎えてくれた。

「もうー!本当に学校今日で最後だったから、帰りの荷物がすごかったんだよ!!」

リビングには、1年間の図工作品が入ったバッグ、お道具箱、絵具セット、副教科のテキスト全部、体操服など、大量の荷物が文字の通りリビングに投げられている。

みんな、夜逃げのように一回でごっそりと持ち帰るしかなかったのである。

息子は顔を見て、たくさん泣いたのだと分かった。先生とクラスメイトみんなで泣いたと話してくれた。
娘は泣かなかったの?と聞くと、「担任の先生があまり好きじゃなかったし、それにどうせ、卒業式で会えるし。でも、最悪。」と言っていた。

が、ごめん、卒業式もどうなるかわからないんだよ…( ノД`)

現時点では、次いつ学校があるのかわからない。ひとまず、今のところ学校へ行く用事はないのだ。

小学校6年生の娘はついてなかった。2年前は地震があって林間学校も違う季節にずれたし、そのせいで遠足がひとつなくなり、
昨年は台風直撃で修学旅行は延期になった。そのせいでお別れ遠足がなくなり、冬のスキー教室も今年は雪がないためなくなった。

そして、コロナウイルスの影響で、卒業式までがなくなろうとしているのである。

こればっかりは、かわいそうすぎて涙が出てくる。
「わたしたちの学年、ホントついてないよね、ハハッ」なんて娘は言ってるけど、20歳くらいになれば、おもしろエピソードになるのだろうか。

小学校を卒業した!という実感も、ない。卒業アルバムの個人写真もまだ撮ってない。

うちの子はいつ小学校を卒業できるのだろう。

母と子2人、3人での長い長い春休みが始まった。

コロナ、まじ怨む。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?