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おとなになるってどんなこと?

吉本ばななさんの「おとなになるってどんなこと?」を読んだ。

タイトルが妙に響いて購入。

切実に思う。「大人になるってどんなこと?」「そもそも私って大人になれてます?」外見だけ大人になってるような感覚になる。まず人間っておとなになるのがどういうことかを、明確に教わらずみんなおとなになる。そりゃわからないよな。

今回この本を読んで、グサっと刺さったのは、

「みじめでちっぽけな自分と向き合い、砂を噛むみたいな毎日はきっと人生に必須な科目なんですね。」

やっぱり必須なんですね、選択科目になったりしませんか?と言いたくなった。辛くてももがくしかない。わかってはいるけど、その時って辛くて、ずっと暗いトンネルを歩いてる感覚になる。「これ終わる?」「明るいところいつ出るの?」そんな不安は自分の心を容赦なくつついてくる。

おとなになるってそういうことって頭ではわかってるけど、どうしようもない絶望というか不安に襲われる。だから人は占いにも頼ったりするし、寂しくもなる。それの繰り返し。そうやってちょっとずつは強くなってるのだろうか。

でも、みんな心の中にこどもの自分を抱えてるものなのでしょう。そのこどもの自分って意外に必要な時もあると思う。

この本は読むときの自分の気分とかで、感じるところが全然違ってきそうな気がする。吉本ばななさんのこういう作品は、今の自分にとってすごい心地よい!そういうものに出会えてることが自分の心も満たしてくれる。

みなさんにもそんな素敵なもの、ひと、いろんなこととの出会いがありますように!


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