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事業所を選ぶ時のコツ【生活介護・就労】


こんにちは、OKUです。

今回は、「事業所を選ぶ時のコツ」をお話します。


★はじめに

この記事を読んでくださっているということは、あなたも事業所探しに苦労されてきたと思います。

(公式ラインにご登録いただいた方の悩みの中でも一番多かったです)


僕が関わってきた利用者さんの中にも、何度も事業所を変えてもうまくいかない方や、なかなか新しい通所先が決まらない方が、常に一定数はおられます。


方法論的な話だと、「結局、いろんなところに行ってみるしかないよね」という話になってしまいますが、「とにかく当たって砕けろで頑張って下さい」では、ちょっと無責任かなと思っていました。


なので、

僕だったらこういう点を重視する

・見学の時にこういう質問をする

といったことをお伝えします。


あくまで今回は私見ですが、総論的なことを並べるよりも役立つ部分があると思うので、事業所探しの参考程度に読んでいただけたら嬉しいです。

(特に後半が大事!)



★入口は広く!

まず事業所を選ぶ時のポイントは、物理的な面と心理的な面の二つの側面に分かれると思うんですね。


前者は、事業所までの通いやすさとか、形態(就労B型、生活介護など)、作業内容、人数、空間の広さなどです。

後者は、ご家族の信頼、人間関係、空間の雰囲気、その他のストレス要因などです。


この両方のバランスを考えながら、実際に見学に行ってみて、決めていくことになると思います。


大まかな流れとしては、情報集め→問い合わせ→見学→契約という手順を踏みますが、正直、情報集めや問い合わせの段階ではアバウトでいいと個人的には思います。心理面まで考える必要はありません。


事業所探しというのは、引っ越しの部屋探しと同じです。

いくらネットで写真や間取りを見ても、周辺の環境、室内の臭い、日当たり、修繕不備、その他大事なことのほとんどは行かないとわかりません。


福祉課や相談支援員に相談したり、パンフレットやホームページを見たり、みなさん一生懸命やってると思いますが、イメージを掴むための材料ぐらいに考えればいいです。過剰な情報集めは不要です。


入口は広く取って、まずは見学に行ってください。


強いて言えば、1点だけ見学前に問い合わせて確認しておいた方がいいと思うことがあります。

それは、「入所するご本人と障害の度合いが近い利用者さんが他にいるかどうか」です。これは、僕が親だったら必ず先に確認します。

というのも、明らかに浮いてしまっている利用者さんがたまにいるからです。


重度すぎると、うまく対応できる職員がいないもしくは限られる場合があってストレス要因になるし、わかってくれる人がいないと馴染めない可能性があります。


逆に軽度すぎると、持っている能力が全然活かされなくて退屈してしまって通うのが嫌になる場合があります。どうしても支援員は手のかかる利用者さんに注意が向いてしまうので、放置プレイになってしまう場合もあります。


なので、一応その点だけは確認したいですが、もちろん見学に行って確認してもOKです。



★事業所選びのポイント

事業所選びの際に大事なポイントは、2つあると思います。


それは、「空間」「人間」です。

特に人間です。


空間というのは、広さ、人口密度、まあいろいろありますが、一番は雰囲気ですね。

活動内容や作業というのは、合わなくても入ってから事業所側が工夫してくれるので重要ではないかもしれませんが、職員と利用者さんの距離感とか信頼関係はけっこう現地に行くと見えます。


ここは僕の感覚なんですが、一緒に楽しんでいるなら〇、対処してるなら△って感じです。


型にはまってるというか、「面倒見てます感」が出てるところはあまり僕はおススメしないですね。

生活介護も就労も利用者さんと一緒に空間を作り上げていくものなので、そういう雰囲気ということは…って僕なら考えます。


もうひとつ人間ですが、これは一番大事。

人間というのは、その事業所で働く職員です。


あなたはしっかり事業所の方とお話していますか?


初対面で話しにくいけど、とにかくたくさん話してください。ほんとにこれに尽きる。

できたら全職員と話していただきたいです。

親御さんと事業所が合うかどうかも、けっこう重要です。


ここから少し、この記事を読んでいただいている方だけにオフレコでぶっちゃけアドバイスします。


・事業所の話や福祉の話ばっかりを熱く語ってくる施設長だったら、そこはあまりお勧めしません。


・あなたやご家族のこと、事業所探しに苦労している事、こういったところを聞いてくる職員が一人もいなかったら、そこはあまりお勧めしません。


・専門用語を使って説明してくる、制度や障害の知識を持ってる前提で話してくる方は、あまり良好な関係を築けないかもしれません。


・福祉の仕事一本でやってきました!経験豊富で資格もいっぱい持ってます!よりも、いろんな仕事をしてやっと福祉に辿り着きました!って人の方が弱い人の気持ちがわかります。


・福祉の世界で本当に有能な人には、ふわっとした空気に包まれた方が多く一見ポンコツに見えたりします(実際に技術や知識は大したことない場合も多い)。でも、そんな人が本気で親身になってくれることがあります。


で、この辺りを確認するために、例えば、僕だったら具体的に次のような質問をします。


●「ずっとこの仕事をされてるんですか~?」

●「福祉の仕事をする前は何をされてたんですか~?」

●「あの方(利用者さん)はいつもああいう風にされてるんですか~?」

●「逆に何か質問はありませんか~?」


福祉の世界は、利用者さんに対する思いが強い方が多いです。それ故にご家族の需要に注目できない人も多いです。


ディスるつもりはないけど、サイコパス系?というか、空気読めないというか、家族の気持ちに寄り添えないというか。(もちろん悪い人じゃありません)


あなたはいま助けてもらいたいですよね?


だったら、助けてもらえそうな人、この人に助けてもらいたいと思える人がいる事業所を選んでください。


そのために、いっぱい話すんです。


★さいごに

今回お話したのは、あくまで私見です。

僕だったらこういう事業所や人は嫌だな…と思う場合でも、実際は大半の方が入ればけっこう楽しく通うことが出来ると思います。


ただ、なかなか同じ場所に長く通えなかったり、落ち着いて過ごせる事業所が見つからないという方は、もしかしたら今日僕がお伝えしたような部分に引っかかりがあるのかもしれません。


個人的に、福祉の仕事は「人」がほぼ全てだと思っています。

1回物を買ったり楽しんだりしてそれで終わりではありませんから。


ご家族の方々は自分が今苦労されてるので、自分に目が行きすぎてしまいますが、相手をよく見てくださいね。


たった一人の支援者(それはパートさんかもしれません)との出会いで、家庭の状況もご本人の状態も一変することがあります。これマジです。


皆さん大変だと思いますが、一緒にがんばっていきましょ!

非力ながら、心から検討を祈ってます!

何かしら今回の記事が役に立てば幸いです。


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