見出し画像

ぎっくり腰(急性腰痛)になっても大丈夫 【発症~数日間について】

◆導入
「ぎっくり腰」、医療機関では「急性腰痛症」と診断されます。
一体なぜなってしまうのか。もしかしたらこのまま動けなくなってしまうのかという不安感を少しでも解消いただける一助になれればと思っております。今回はぎっくり腰についてお伝えいたします。


ぎっくり腰「急性腰痛」とは

ぎっくり腰はどこが痛いのかというのはまだよくわかっていないのが現状です。その理由としてレントゲンやMRIで骨損傷や筋損傷、神経損傷がなければ医療機関では異常がないとして判断されるためです。
ただ腰にはたくさんの筋肉、関節、靭帯があり椎間板もあります。ここへの負担が続いた結果として痛みが発生していると考えることが多いです。
ぎっくり腰は重いものを持つ事が多い方や、身体の向きを頻繁に変えることが多い方がなりやすいという研究もあります。
また普段身体をあまり動かさない方でも急な動きや長時間の活動で
ぎっくり腰になるケースもあります。
私の臨床上、痛みが出やすい方は股関節や体幹の可動域が固いことでその代償を腰が補い負担がかかり、症状が出ている方が多くいます。

反復活動に費やす労働時間と腰痛の有病率 - PubMed (nih.gov)

参考文献

ぎっくり腰の症状改善プロセス

ぎっくり腰の発症直後はだいたい6〜12時間後に炎症のピークがくることが多いです。この時はかならず医療機関で診てもらうようにしましょう。
痛みが辛い場合は、痛み止めを使用することで少しでも楽になることが望ましいです。医療機関に行く事が難しい場合は、呼吸がしやすく身体が少しでも楽に感じる体勢で安静にし、患部以外の末端を温めるなどの方法や手首や足首を回したりして動かすことで身体の血流を良くしてあげるようにしましょう。

痛みが出てから24時間経過後は少しずつ日常生活を送るようにしましょう。やはり動かないままでいると治りが遅くなるという研究もありますので、
無理のない範囲で身体を動かしていきましょう。

少しずつ日常生活の活動を取り戻せるようになったら、徒手療法の専門家に身体の状態を見てもらう事をおすすめします。
セルフケアや専門の徒手療法を受けずに過ごした方のうち、1年以内に再発された方は3人に1人とも言われています。

急性腰痛や坐骨神経痛に対して、ベッドで安静にするためのアドバイスと活動的な状態を保つためのアドバイス - PubMed (nih.gov)

参考文献

慢性腰痛に関する初めてのガイドライン | 公益社団法人 日本WHO協会 (japan-who.or.jp)

参考文献

急性、亜急性、慢性腰痛の非侵襲的治療:米国内科医会の臨床診療ガイドライン - PubMed (nih.gov)

参考文献


ぎっくり腰はどの年代でもなる可能性のある症状で、特に重いものを持つことが多い方や、身体の向きを頻繁に変えることが多い方がなりやすいと言われています。
しかしそれだけではなく、腰に負担がかかるような身体の癖があったり、もともと腰に負担がかかりやすいような身体の歪みがある方は、ぎっくり腰になる可能性が高くなります。
さらにそこに加え、生活習慣の乱れやストレスなどが続き、身体の耐性が許容範囲を超えると痛みとして現れます。

実際に当院にぎっくり腰で来られた方の中には、「今まで腰は一度も気にしてなかった」といった方もいらっしゃいます。
ぎっくり腰に一度もなったことがない方でも、何度もなっている方でも、
正しい知識を持つことで不安を解消していただき、安心して日常生活が送れるようになっていただきたいと思っております。


今回の記事は以上です。
良かったらInstagramフォローやご相談はLINEのお友達登録をよろしくお願いいたします。今後も慢性痛や健康に関する情報をお届けしていきます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?