Mr.Children「here comes my love」から読み解く事業再生支援

2018.3.13から生まれ故郷の熊本県人吉市の宝の一つである
球磨川くだり株式会社の事業再生支援を開始した


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2020.5.13の定時株主総会で
球磨川くだり株式会社の取締役経営管理部長を辞任した

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その記事の「あとがき」がこちら


あとがき

2018年1月 人吉に降臨していた時に発売された
Mr.Childrenの「here comes my love」
そのプロモーションビデオもとてもよく
思わず涙が出てしまったが
その歌詞が2018年1月にも
辞任した2020年5月の気持ちにぴったりすぎる


その「あとがき」の続きをイマココに書き記します


旧体制で策定支援した事業再生計画は
新体制になったため前向きに計画を修正した

しかしコロナショックが起きたため
まったく意味のない計画になってしまった

経営陣と現場の方々とのコミュニケーションを測りながら
策定した計画を破り捨てざるを得ない気持ちだ


そんなんだったら
初めからなかったものって思った方が楽だ


この2年2ヶ月の時間の中で
うまくいかずに悲しくなったりイライラすることもあったが
うまくいって笑顔になることもたくさんあった

その中で拾い集めてきた淡くもささやかな希望も
一度ゴミ箱に捨てている気持ちだ


でもきっとまたゴミ箱から拾い上げて
今まで拾い集めてきた希望を掬い上げて
球磨川くだりは再生してほしい


破り捨てようかな
いやはじめから なかったものって思おうかな?
拾い集めた淡い希望も
一度ゴミ箱に捨て

(出典:Mr.Children「here comes my love」)


辞任した立場で支援することはできなくなるけれども
球磨川くだりを再生したい気持ちは消えることなく心に残っている
経営陣も社員も船頭も球磨川くだりを再生したい気持ちは一緒だし
球磨川くだりの再生は急流コースの復活がスタート地点

急流コースに一度も乗ることがなく支援終了となったのが心残り

経営陣と社員と船頭の中で
「急流コース復活」という思いがはぐれないように
祈ってます


輝く光じゃかなくっても
消えることない心の灯りはいつも
君を照らしてる
祈るように 叫ぶように
この想いがはぐれないように

(出典:Mr.Children「here comes my love」)


事業再生支援中
一生懸命に経営陣と現場の社員と船頭と対話することを大事にしてきた

現場に行った際も真剣な議論だけではなく
なるべく笑顔になる話や雑談を心がけた

そのやり方が良かったのか
絶対の自信はない

事業再生に向けて正しく導いてきたのか

不安はいつもあった

とはいえ「事業は人なり」

人のコミュニーケーションが悪い企業で
経営が順調な企業はない

仮に経営が順調だったとしても
人として楽しい人生なのかと問いたい


灯台の灯りが 夜の海の向こう
強く優しく光を放つ
今の僕は
君を正しく導いてるかな?

(出典:Mr.Children「here comes my love」)


もともと決めていたこととはいえ
コロナショックが起きた後のタイミングで
球磨川くだりの事業再生支援を終了するのは
正直なところ心残りだ

最後にまとめた資料が
コロナショックの影響で売上がほとんどない前提で
2021.2期の損益予想

きっとその計画は正解ではないだろう
とはいえ不正解でもないだろう
きっと政界でも不正解でもないグレー

日々状況が変わっていく中で
こんな最悪の予想が当てはまらずに
何度でも描いては消すを繰り返すことになるのは
どの企業でも同じことだろう

だからといって事業を継続する覚悟があれば
いくら何度でも計画倒れになってしまったとしても
また時の流れ 人の気持ちの流れに飛び込んでみるように
計画を描き続け 行動し続けるしかない


答えはきっとグレーだ
描いて消すを繰り返した夢の地図を
風が引き裂いても
祈るように叫ぶように
また流れに飛び込んでみるんだ

(出典:Mr.Children「here comes my love」)


コロナショックで売上回復がなかなか見込めない中
前を向いて目線を上にあげることができなくなる人が多くなるし
見上げてみたとしても売上を確保するような予感はしないかもしれない

でも事業を継続するだけではなく生活するために
誰もがコロナショックの荒波の中
生き残るために必死で泳いでいる

コロナショックが落ち着いて
今までの生活を取り戻すという希望を抱きながら
大事な人が待つ家に帰る日々を夢見ているはず


見上げた空には雨雲があるけど
その海原を誰もが泳いでるよ
希望を胸に吸い込んだら
また愛する人の待つ場所へ

(出典:Mr.Children「here comes my love」)


球磨川くだりだけではなく
地域にはなくてはならない企業がたくさんある
企業という規模ではなくても
商店などの個人事業主の方にも
顧客がいて取引先がいて
その価値の循環で成り立っている


でもコロナショックで倒産していく企業が増えて行っているし
今後も時間の問題の企業も多くあるだろう


いままでそこにあって当然と思っていた企業や店も
奇跡的に残っていたのかもしれない

当然ではなく数えきれない色んな人たちとの微妙なバランスで
偶然に偶然が重なって 今の生活や人間関係が成り立っている


あって当然と思ってたことも実は奇跡で
数えきれない偶然が重なって
今の君と僕がいる

(出典:Mr.Children「here comes my love」)


2020.5.13で球磨川くだりの事業再生支援を終了するが
それは事業再生支援している他の企業でも同じように支援を終了する時期がある


だから支援開始前に

「自立のための支援しかしません」

「3年以内には支援を終了します」

と断言している


とはいえ支援終了して その企業から離れたとしても
「その後 経営は順調かな?」と時折であるが気にかけている


繋いでいたその手が離れてしまっても
見失わぬように君のそばにいるよ

(出典:Mr.Children「here comes my love」)



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ザメハ(目覚めさせる)してくれたら
いつでも駆けつけるよ




人口減少に憂いを持って地域の中小企業・個人事業主の経営改善を取り組んでいるReHug代表の勇者けいぞうです! 「コロナショック」で疲弊して行く地域の方々を1人でも助けたいと思い、noteに書き記し始めました! 是非ともサポートをお願いします!