算数、数学の先生が言う「答えを見て覚えてね」の真意

皆様こんばんは、ななまるです!

皆さんは学生時代、一度は塾や学校の数学、算数の先生からこんな言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

「この問題は答えを見て覚えてね〜」

この言葉を聞いた学生の頃の、あるいは学生の皆さんは一度はこう考えたことでしょう。


『この問題の答えを全部覚えればテストで問題なく解けるってことだな!!』と。


そして実際に覚えたか覚えてないかは置いといて、中間や期末で問題に取り組もうとしたときに『え?こんな問題なかったよね?』とか『応用が全くできなかった…』とか、とにかく問題を解くのが難しかった、という経験はありませんか?


それ、先生の言葉が正しいと思いこんで文字通りに鵜呑みにしてしまったからなんです!


この「答えを見て覚えてね」という魔法の言葉、文字通り答えを見て丸暗記しろ、という意味ではありません。


「答えを見て、途中式を確認して、どういう考え方で解いてるのかを理解して、覚えてね」という意味です。


いやそんなんわかるかい!!!


ですが、こういう説明の仕方になることは多々あります。

そもそも先生方が指導する時間は有限です。積極的に質問に来てくれる人でも、先生の仕事が忙しければどこかで切り上げなければいけません。その時に、体のいい言葉で生徒を納得させるために誕生したのが
「答えを見て覚えてね」
だと私は考えています。

答えを見ればわかるよ、と言って、先生が教えてくれていると思わせて、その実自分で確認しなければなにも解決していないという詐欺にも似た手法ですが、その嘘に騙される生徒が中学生までは一定数います。

逆に、高校数学あたりからは答えに書いてない途中式が多すぎて、答えを見ても考え方がわからないことから騙されていることに気づく生徒が増加します←


もし、先生の言われた通り問題を丸暗記してちゃんとテストでも反映させられた、という人がいたら、多分その人は覚えた問題ではこの数字だったけど、今回の問題はこの数字に変わっているんだな、という置き換えが無意識でできているのだと思います。

それも一種の考え方です。素晴らしいです。


ですが、すべての人がそうやって無意識なラッキーパンチを行えるかというとそうではなく、そのまま丸暗記した結果なにもわからなかった、となってしまう生徒だっています。

「答えを見て覚えてね」という言葉を鵜呑みにして解答の暗記をするのは、正しい意味で問題の解き方を覚えた、とは言わないのです。


先生が何でも正しいことを教えてくれて、聖人君主で嘘なんてつかない、なんていう幻想は捨ててください。

先生といえど人間です。

嘘だって付きますし何でも正しいことを教えてくれるわけではありません。

先生が言うことが何でも正しいなんて思っていたら、いつか足元を掬われます。

自分で考え、判断し、その上で自分にとっての正しい答えを見つけることが大事なのだと思うようになってほしいと思います。

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