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子どもを「放っておく」

僕の中学校時代の先生の話です。

その先生は授業で「何もしない」

今日の目標と教科書のページを黒板に書くだけ。
あとは、子どもたちにお任せです。

僕たち生徒は、指定された教科書のページから新出の用語やその意味を調べるなどして、学習していきます。
目標の達成に向けて、教科書を調べたり、グループの子と話し合ったりしました。

僕はその授業がとても好きでした。
自分のペースで勉強できて、友達とも話し合えて。
先生も机間指導で教室内を回っていたのでいつでも質問できます。

大学生になって、教育について知っていく中で、それが理想的な形に近いことを学びました。

教育の目標は「自立」

この目標を達成するためには、先生はあえて子どもたちを「放っておく」ことが大切になります。
子どもたちに「任せる」という言い方の方がいいかな。

でも最近、母とこの話になった時に、根拠を持って説明できませんでした。
なぜ「放っておく」ことが大切なのか。

紹介した先生の授業は、僕としてはとても良い授業でしたが、批判も多くて。
友達は、
「あの先生何もしてくれないよね。」とか
答えを教えてくれない。」とか。

母から、目線でも同じような批判があったことをききました。
子どもが親に話して、親同士でその先生のことを話していたようです。

「ちゃんと教えてほしい」

確かに、自分で勉強するのが難しい子や、先生の話をきいて理解する子、教科書を読んでもいまいち理解できない子もいると思うので、そういう子たちにとっては厳しい授業かもしれません。
僕が、先生の話をきいてもあまり頭に入ってこない子だったように。

さて、課題は山積み。
それでも僕は、この先生の授業は良い授業だったと言い切れます。
子どもたちを「放っておく」授業は教育において理想の形だと思っています。

問題はその根拠なのですが、今ははっきり言えないんです。考えがまとまっていなくて。頭の中が散らかっています。

ただ、この先生の授業は、子どもに任せ過ぎな部分はあると思います。だから、批判の内容にも納得できるところはあります。
教科書を読むだけになっていますから、改善の余地はあります。

どこまで放っておいて、
どこまで教えるべきなのか。

極端に言えば、目標をしっかりつくって、それを子どもたちにしっかり伝えることができれば、子どもたちは勝手に学んでいくと思っています。授業の方向性さえ明確であれば。
子どもたちを勉強する気にさせる工夫も必要ですが。

…難しいですね。

でも、「答えを教えてくれない」って子どもたちに言わせる教育は変えていきたいです。
教育は、「答え」を教えることじゃない。

「答え」は子どもたちでつくっていけばいい。

先生は、その「答え」を子どもたちがあたかも自分たちでつくり出した、見つけ出したかのように見せることが大切。
いかに「自分でやった」と思わせられるか。
で手を回す。
子どもたちを「調整」する。

子どもたちの見えないところで、子どもたちの道案内をするような、そんなイメージです。

うーん、思いついたこと、思い出したことを長々と書いてしまいました。
もう少しまとめて、自信を持って、
子どもたちを「放っておく」
ことについて、力説できるようにしたいですね。

というかまず、自分が自立しないとなぁ。

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