アーティストとして起業するなら、自分という存在に徹底的にこだわる。


僕の知人にお手本を忠実に守る方がいます。

編み物をするにしても、お手本とまったく同じ糸を使用しないといけないし、
料理をするにしても、調味料の銘柄も合わせます。

もちろん出来上がりはお手本通り

・・・・とはなりません。

コピーのようにそっくりにすることはできますが、

原本とコピーを見比べてみたら分かるように、どうしてもコピーでは劣化してしまうものです。それは腕が悪いのではなく、オリジナルのフォローであるがためです。

話を変えましょう。

ある女性が、バッグを買いに来ました。
お目当てのブランド・バッグが20万円で売っていました。
そのすぐ隣に、よく似ていて

20万円のブランド・バッグよりも洗練されたデザインのバッグが売ってありました。
値段は3万円です。

材質的にはほぼ同じで、デザインをしたのは元々そのブランドのデザイナーが独立して立ち上げた新ブランドです。

その女性は迷わず20万円のブランド・バッグを買いました。

何故か?

「だってブランドじゃないじゃん」

人それぞれ価値観というものがありますが、少々極端な例ですが本当にある(しかも多く)ことなのです。

それほどまでに、高いお金を払ってまで買う意味は何でしょう?
しかもそのブランド・バッグはクロゼットから出ることはありません。

その人にとって、「バッグを買う」ことには意味がないのです。
「ブランドを買う自分」が欲しいのです。
そのための費用なのです。

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