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界アンジン | 誰かが作った歴史の上で

三浦按針という人物を知っているだろうか。わたしは彼の名さえ知りませんでした。恥ずかしながら、わたしは自分の会社のホテルでありながら、アンジンという言葉は地名か何かが由来しているのだと思っていました。アイヌ語的な、、ね。(恥ずかしい!ごめんなさい!)

彼が日本の歴史を、文化を、大きく変えた人物だということを、今回の旅先「界”アンジン”」で初めて知りました。

彼は、大航海時代にオランダから東洋を目指し、日本に漂着した英国人航海士で、英名をウィリアム・アダムスといいます。徳川家康の外交顧問として重用されたのち、日本で初めて洋式帆船を建造し、徳川政権の威容を示すために役立ったといわれています。

みちくさガイドより抜粋

知っているようで知らなかった魅力、歴史、文化にたくさん触れた旅。今回の旅の舞台は静岡県。

わたしは、夫と夫の友人と4人で秋めく風が心地よい中、静岡へ向かいました。わたしが住む街からは高速道路を使って車で5時間ほど。(わたしは後部座席でゆらゆら揺られて、眠っていただけだけど。)朝の5時に家を出て、まずは湯河原まで。途中海ほたるに寄ったりなんかして。強風でした。

不動の滝、涼しかった!

湯河原には友人が住んでいて、たまたま仕事が休みだというので急遽寄り道することに。彼が湯河原の裏スポットをたくさん教えてくれました。名物らしい射的屋さんは残念ながらお休み。そこから少し歩くと、万葉公園という、湯河原随一の公園があり寄り道。滝や川があり、大変涼しく、すぐ隣にはカフェや日帰り温泉が併設されている。万葉と聞くと連想するのは万葉集。

「足柄の 土肥の河内に出づる湯の 世にもたよらに 子ろが言はなくに」

これは万葉集に収録された4500首の中の1つで、湯河原のことを詠っていると言われているそう。文学のまち、湯河原にはきっとたくさんの文豪が静養に訪れたのだなあとじんわり感じた。この街が持つ穏やかで、ほっとする空気感は今も昔もきっと同じだったのだろうか、なんて考えた。

とあるレストランの前に。いっしょうけんめい。

そろそろお腹も空き、お昼ご飯を。夕飯の時間を早めに予約していたので、軽めに食べようかね~なんて話していたのに、たどり着いた定食屋は海鮮の超特盛セットのお店!さすが海の街。主菜がいくつも乗ったおぼんが運ばれてきて、男性陣のみんなの目はキラっキラ。わたしは食べきれるだろうかと若干の不安を抱えながら、何から手を付けたらいいか分からず、しばらく眺めてた。わたしが頼んだみなと食堂セットには、煮魚、焼き魚、お刺身、そして揚げ物、全部がぎっしり。どれも本当に美味しくて、きゅっと引き締まった身は食べ応え抜群。わたしたちは無言で、夢中で食べた。

(みんなにも助けてもらいながら)なんとか完食
オレンジの街灯は名産のみかんをイメージしているらしい、夜も見たいな


お腹いっぱいになったところで、わたしたちはさらに進んで、伊東の街へ。チェックインの時間までもう少し余裕があるので、道の駅「伊東マリンタウン」に寄った。思いの外広い。湯河原の友人も時間があるからと着いてきた。

そういえばこの辺りのお土産ってなんだろう?ソフトクリームを食べたかったが、流石にお腹がいっぱいでお預け。道の駅ってわくわくする。大好き。友人が運転をしてくれるのをいいことに夫はクラフトビールを飲んでいた。海沿いにたくさんテラス席があって、みんなそこに座って思い思いに過ごしていた。

一旦車を界アンジンに置き、商店街を歩く。風情があってとってもよかった。途中、まるげんというお店のうずわめしののぼりが目立っていて、そういえばうずわめしを食べてみたかったことを思い出した。こちらは次回のリベンジポイント。去年真鶴に出かけたときに、初めてうずわという魚を知った。干物で食べたが、生食がおいしいらしい。鮮度が落ちるのが早いから、生のうずわはこの地でしか食べられない。次回、必ず食べる。

そうこうしているうちにチェックインの時間になったので、湯河原の友人とは残念ながらここでお別れ。伊東駅まだ見送り、わたしたちは宿に戻った。いよいよ界アンジンでの滞在がはじまる。チェックインを済ますと、乗船券に見立てたチケットを渡してくれた。(写真撮り忘れ)粋な計らいだなあと感じる。

ところどころに感じる船舶感!

部屋に入るなり、荷物を置いてそそくさと屋上デッキへ。お目当ては、湯上り処で飲めるクラフトビール。くぅっと1杯飲みたいが、一旦我慢。まずは温泉へ。屋上にある露天風呂からは海が見える。やっぱり海にはどうしても心が惹かれる。広ければ広いほど、近ければ近いほど、青ければ青いほど。そういえばここ最近は穏やかな海に心が奪われる。子どものころはその波の大きさに心が躍った。今は凪のような、小さくゆらゆらする水面が好きだ。

湯上り処でビールをぐびっと

さてさっぱりしたところでお待ちかね、この時間。男湯から出てきた男性陣も心待ちにビールを注ぐ。みんなで乾杯!とグラスを鳴らす。IPAの苦味がたっぷりの「インドの青鬼」。染みた。青い空、海、風、ほてった身体、そしてビール。贅沢そのものだった。一気に朝4時起きの身体に眠気が襲う。部屋に戻ってそのまま倒れるようにベッドへ。普段であれば出来ない夕方の昼寝。これもまた、最高の贅沢。寝るって本当幸せ。あぁ幸せ。昼間に寝る背徳感も込みで。まるで航海に出ているかのように、ふわふわとゆらゆらと身体が眠りに落ちていった。

久しぶりの星野リゾート満喫日記。筆が進みます。思い出すと目に浮かぶ青い海。やっぱり1つの記事だけでは書ききれない。眠りから覚めた続きはまた来週あたりに更新します✨

見に来てくださりありがとうございます^^これからも心のままに、言葉を大事に、更新を続けます。サポートいただけたらとてもうれしいです!