『玉と石の神話14』
他の者たちを解散させ、金剛は琥珀を伴ってバルコニーに移動した。月明かりの下で向き合う。
「トパーズを置いて来て良かったのか?あやつは……」
「本心を訊きたかったのでな」
金剛の片眉が僅かに反応を見せる。
「何の事だ?」
「とぼけるな。お前、己を囮にしたな?」
ひとつぶやき新話de神話_玉と石の神話

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