見出し画像

〘お題de神話〙底はどこか

 
 
 
「神の怒りで洪水を起こされたらたまらんな」
「突然どうした」
「まあ、自然は怒っても悲しんでもないんだろうけどな。知らんけど」
「身も蓋もないな」
「そう言えばさ。この辺りにも水害関連の神話ってか伝説あったよな」
「それ、度重なる洪水に困り果てた村人たちが近隣の村と協力してせき……つまりダムを造ったって話よね」
「ああ、それで村が一つダムの底に沈んだんだっけ?」
「そうそう」
「神話ってか、単に歴史じゃんかw」
「いや、この話にはオマケがついてるんだ」
「菓子の付録レベルで語るなよw」
「まあ聞け。話はここからだ。何でも村には古いほこらがあって、そこに大切に御神体を祀っていたそうなんだが、どうもそれが誰かに持ち出されたらしい、と言うのがメインなんだ」
「いやいや、ほっといたらダムの底なんだろ? そんなん村人が引っ越し先に移動させたんじゃねーの?」
「村人も神の怒りや祟りを恐れて、そこは散々議論したらしい。けど、最終的に『祠、動かすべからず』の古き言い伝えに則り、迷いに迷った挙句、静かに水底から守ってもらう方を選んだ、とされている。実際、新しい村にはそれらしき祠は再建されていないしな」
「何かひでぇw」
「ところが、だ」
「怖い振り方やめてw」
「誰かが気づいたんだ。村の若者の一人が消えていることに……」
「ひぃっ!」
「まさか村と運命を共にしたのではと心配した村人は、いつから姿が見えなくなったのか記憶を総動員した。すると、祠に最後の参拝をしてから誰も姿を見ていないと気づいたんだ」
「とは言え、新しい生活に手一杯になってしまい、結局、若者は見つからなかった。そうして、いつしか彼の存在は忘れ去られたんだが……」
「まだあるのか!w」
「すっかり忘れた頃になって不思議な現象が起き始めたんだ。光る御神体が現れたとか、陰に若者もいたとか、夢枕に立ったとか。最初こそ祟りと震えたものの、それ以上、特に何かが起きるワケでもなく……」
「しかも、薄らぼんやりしてる若者の様子がどうも幸せそうにしか見えない」
「結果、消えた若者がその御神体を祠から持ち出し、幸せに暮らしているに違いない、って言い伝えになった」
「何だそりゃw」
「ちなみにその話を代々語り継いでいる家系のおじいさん、帳友町にいるのよね」
「ついでに御神体を持ち出した若者の子孫らしい人もね」
「それ、神話じゃねぇじゃんw」
「「「それもこれも神話!」」」
 
 
 
 

これはですね……。

帳友町(note界)にお住まいの語り部さんから聞いた言い伝えを同町の高校生たちが神話についてダベる部活動内で話題にしているていとなっておりますwww(どうしてもの方、詳しくは下記参照のことw)

◉参考文献
→帳友町にお住まいの語り部のおじいさんに伝わる文献
(※注)『コメント欄の章』に記載w ⤵

完全にパロギャグなのでお題ものとしてアウトギルティであればこれは番外にして何とかもうひとつ別のを出せるように締め切りまで粘ってみますのでダメ出しおなしゃす部長!www(お手間取らせて恐縮です)
 
 
 
 
 

◼⿴⿻⿸◼⿴⿻⿸◼◼⿴⿻⿸◼⿴⿻⿸◼

◇ 神話部マガジン 
◇ 神話部目次
  部活動記録 / 個人活動記録
◇ 新話de神話目次

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?