『玉と石の神話16』
張り詰めた空気が満ちた。
「どこで聞いた?」
「それを聞きたくば、先に私の質問に答えろ」
抑えた声で問うも、眉一つ動かさずに返され、金剛は息を詰めた。
「このままでは、間違いなく大半の国が滅びる」
その口ぶりに琥珀が首を傾げる。
「免れる方法があるとでも?」
ひとつぶやき新話de神話_玉と石の神話

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