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My Mythology ~新話de神話~

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2021年2月の記事一覧

『玉と石の神話8』
琥珀発見の報が届いたのは、それからすぐの事であった。古い付き合いの二人が向かい合う。
金剛の意図を察したのか、琥珀はトパーズの他にも数人の仲間を連れていた。
「助かったぞ、琥珀」
「金剛よ……勘違いするな。お主の為ではない」
強い視線を向け、琥珀は言い放った。

『玉と石の神話7』
青、紅、エスメラルダの密やかな努力により、少しずつ仲間が集い始めた。
だが、それにより、思いもよらなかった事実を知りもする。かつて金剛と親しかった者の幾人かが、既に儚くなっていた──などである。
一方では、王が危惧した通り、不穏な動きを見せる国も現れていた。

『玉と石の神話6』
「最近、我らの仲間が減っている事に気づいていよう」
「はい。絶滅した一族も……」
金剛が厳しい表情で頷く。
「所在を確かめる事で、知らぬ間に行方知れずになる仲間を減らしたいのだ」
「金剛様……」
居所を知る限りの仲間を当たると、エスメラルダは金剛に約束した。

『玉と石の神話5』
琥珀とトパーズの居所を訊ねるため、金剛はエスメラルダに使いを飛ばした。
金剛の呼びかけに応じたエスメラルダは、まず金剛が王の招集に応じた事に驚くのであった。
「金剛様が仕える主を持たれる日が来るなどと、思ってもみませんでした」
その言葉に、金剛は静かに頷いた。

『玉と石の神話4』
「琥珀様とトパーズでございますか?」
「そうだ。琥珀の居場所にトパーズもおるはず……」
青と紅は顔を見合わせた。
「……少し前の事になりますが、エスメラルダが南方でトパーズを見かけたと、噂を聞き及びました」
「エスメラルダが……」
金剛は腕を組み、考え込んだ。