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転職を考えたきっかけについての話①

私は今看護師として働いている。ただし、日勤のみ。
これは私の持病と関係があるわけだが、日勤のみの看護師の給料は低い。
看護師として働いているというとよく言われる言葉に「看護師って給料いいんでしょ?」がある。
これは大きな誤解だと私は思っている。

実際看護師の給料が同世代と比べて良いのは新卒から数年くらいの間だ。
昇給率も低いし、基本給は支給額で20万前後。新人時代は夜勤や残業をしてようやく同世代よりも高くなるわけである。
これが中堅と言われる年代となると同世代と比べて給料は逆転する。職種などによっては異なるケースもあると思われるが、少なくとも一般的な企業に勤めている会社員が昇給していく中、看護師の基本給はほとんど上がらない。そして夜勤手当や残業手当も新人時代と変わらないため、手取りで言えば新人と中堅では手取り額では大した差はない。

そんな看護師界隈の給与事情であるが、私は前述の通り持病の関係で夜勤や残業をほぼしない(できない)働き方をせざるを得なくなった。
そうなると給料はほぼ基本給のみ。特に常勤(夜勤をする前提での正社員)ではなく日勤専従(日勤のみの正社員)となったため、基本給も常勤時より下がった。
そうなった時、手取りは20万を割ることもある。
毎日必死で生死と隣り合わせで働いて、この手取りで働き続けて行くことに、私の中で疑問が生まれた。
同じ給料で働くなら、もっと違う世界があるのではないか?もっと自分が楽しく働ける場所があるのではないか?そもそも業界を変えたら将来的には日勤専従の給料を超えられるのではないか?
これが私の転職を考えるようになったきっかけである。

そうして11月の頭、私は転職エージェントに登録した。
そしていろいろな職種を見て行く中で、webデザイナーの仕事を知ったわけである。
小さい頃からモノづくりやイラスト、デザインが好きだった。そういった好き、を仕事にすると辛くなるのではないだろうか、と思って新卒の頃には選ばなかったわけだが、その十数年後に好きではない仕事を選んだ結果体調を崩している。
看護師の仕事もやりがいはあるし魅力もある。嫌いではない。ただ、自分の体力がついていけなくなった。
夜勤ができず日勤のみで働き続けて昇給も見込めないなら、この際やりたかった仕事に挑戦してみるのも良いんじゃないだろうか。
そう思って転職を決意し、実際転職活動を行った。

実は今までの間に看護師を続けていくのが辛くなって、治験の仕事をしたこともある。
ただ、治験の患者=被験者という考えにどうしても馴染めず、だったら患者をきちんと看る看護師に戻ろう、と思って結局看護師に戻った。

今回は医療とは全く別世界の業界である。
どうなるのか、ワクワク半分ドキドキ半分である。
できれば自分に合った世界であってほしい。

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